第39回午前第98問の類似問題

第36回午後:第70問

「すれ違った人が咳払いをした。これは自分への嫌がらせである」と訴える精神分裂病(統合失調症)患者の症状はどれか。  

1: 考想伝播

2: 妄想気分

3: 妄想知覚

4: 妄想着想

5: 作為体験

第42回午前:第100問

精神科デイケアのプログラムで適切でないのはどれか。  

1: 訪問支援

2: 就労準備

3: 家族支援

4: 授産作業

5: 心理教育

第42回午前:第90問

解離性障害の症状で適切でないのはどれか。  

1: 健忘

2: 遁走

3: 妄想気分

4: 失見当識

5: 多重人格

第56回午前:第81問

老年期における精神保健上の問題として正しいのはどれか。  

1: 自我同一性の獲得

2: エディプス葛藤

3: 空の巣症候群

4: モラトリアム

5: 社会的孤立

  • 答え:5
  • 解説:老年期における精神保健上の問題として正しいのは、社会的孤立である。これは、社会の中で居場所や社会的な安定性を持たない状態であり、老年期の人々が抱える問題である。他にも若者、学生、外国人なども対象になる。
  • 自我同一性の獲得は、青年期に獲得されるべき心理社会的課題であり、老年期の精神保健上の問題ではない。
  • エディプス葛藤は、3~6歳の男子が父親に敵意を抱き、母親に愛情を求めようとする性的願望のことであり、老年期の精神保健上の問題ではない。
  • 空の巣症候群は、40~50歳の母親が子供の独立により起こる一過性の抑うつ症状のことであり、老年期の精神保健上の問題ではない。
  • モラトリアムは、青年期に社会で役割を引き受けるようになるまで猶予期間のことであり、老年期の精神保健上の問題ではない。
  • 社会的孤立は、社会の中で居場所や社会的な安定性を持たない状態であり、老年期の精神保健上の問題である。他にも若者、学生、外国人なども対象になる。
  • 科目:老年期障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第45回午後:第45問

神経症性障害の特徴はどれか。  

1: 1. 強迫行為は作業遂行を妨げる。

2: 2. 離人症は医療機関を変更しやすい。

3: 3. 転換性障害には心因性健忘が生じる。

4: 4. 身体化障害では症状が固定しやすい。

5: 5. 心気症状は作業療法中にはみられない。

第41回午前:第95問

境界型人格障害の患者に対する作業療法の目的で適切でないのはどれか。  

1: 衝動発散を促す。

2: 依存欲求を満たす。

3: 有能感を高める。

4: 退行を促す。

5: 試行錯誤を促す。

第52回午後:第49問

急性の幻覚妄想状態が軽減してから1週間が経過した統合失調症患者に対して行う高校復学を目標とした外来作業療法導入時の目的として適切なのはどれか。  

1: 余暇活動の促進

2: 社会参加の促進

3: 生活リズムの獲得

4: 対人スキルの向上

5: デイケアへの移行練習

第55回午後:第18問

21歳の女性。衝動的に食器を割ったり、自身の手首を切ったりするなどの行為が続いたため精神科病院へ入院となった。夜になると両親に電話し、自分を見捨てるのではないかと脅迫的に責めたてた。また主治医を罵倒し、椅子を投げつけるなどの暴力を振るった後すぐに「先生はすばらしいお医者さんですからどうか治してください」と泣きながら懇願することもあった。この患者の作業療法を行う上で適切でないのはどれか。  

1: 患者の退行的な言動を受け入れる。

2: 作業療法以外の治療状況を把握する。

3: 作業療法士の中に生じてくる感情を自覚する。

4: 行動化による自己破壊的な結果を患者に説明する。

5: 患者、作業療法士の双方が守るべき規則を明確にする。

  • 答え:1
  • 解説:この患者は境界性パーソナリティ障害であると考えられる。作業療法を行う上で適切でないのは、患者の退行的な言動を受け入れることである。境界性パーソナリティ障害患者に対しては、明確な枠組みを提供し、治療契約を重視することが重要である。
  • 患者の退行的な言動を受け入れることは適切でない。境界性パーソナリティ障害患者の退行的な言動を許容すると、問題行動がエスカレートしやすいため、明確な枠組みを提供することが重要である。
  • 作業療法以外の治療状況を把握することは適切である。境界性パーソナリティ障害患者は、不安定な対人関係がみられ、ときに対人操作があり、関わっている人によって対応が異なる場合がある。そのため、作業療法以外の治療状況も十分に把握する必要がある。
  • 作業療法士の中に生じてくる感情を自覚することは適切である。境界性パーソナリティ障害患者に対する関わりでは、治療者も、患者の両極端な言動によって感情に影響を受けることがある。治療者として対応を検討するため、できるだけ冷静に自分の関わり方や気持ちの動きを自覚して振り返ることが重要である。
  • 行動化による自己破壊的な結果を患者に説明することは適切である。境界性パーソナリティ障害患者は、分離や喪失に対する精神病的な退行、自己破壊的な退行を生じやすい。患者の行動化に対しては、行動の背景にある感情に理解を示しつつも、行った行動に対しては「行ってはいけない」ということを明示する必要がある。
  • 患者、作業療法士の双方が守るべき規則を明確にすることは適切である。境界性パーソナリティ障害患者に対する作業療法では、枠組みを明確にし、患者の要求のままに変更に応じないようにする。恒常的な関係性を保てない患者に対しての「治療契約」として重要である。
  • 科目:その他の精神障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第37回午後:第78問

精神科薬物療法で誤っているのはどれか。  

1: 精神分裂病(統合失調症)-ハロペリドール

2: 神経症-ジアゼパム

3: うつ病-アミトリプチリン

4: 躁病-クロルプロマジン

5: てんかん-炭酸リチウム

第54回午前:第99問

神経性無食欲症で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 骨密度は増加する。

2: 消化管の吸収不全がある。

3: 病識を持たないことが多い。

4: 食物に対する関心が低下する。

5: ボディイメージの歪みがある。

  • 答え:3 ・5
  • 解説:神経性無食欲症は摂食障害の一種で、病識が乏しく、ボディイメージの歪みが特徴です。骨密度の低下や消化器系の症状が見られることがありますが、消化管の吸収不全はありません。また、食物に対する関心は高いものの、肥満への恐怖から食事を嫌悪します。
  • 選択肢1は間違いです。神経性無食欲症では骨密度が低下し、疲労骨折などを生じやすくなります。
  • 選択肢2は間違いです。神経性無食欲症では消化管の吸収不全は見られません。消化器系の症状としては、上腹部の不快感や腹部膨満、胃食道逆流、便秘などがみられます。
  • 選択肢3は正しいです。神経性無食欲症は病識が乏しいことが多く、自分が病気であることに気づかないことがあります。
  • 選択肢4は間違いです。神経性無食欲症では食物に対する関心が強いものの、肥満への恐怖から食事を嫌悪します。
  • 選択肢5は正しいです。神経性無食欲症はボディイメージの歪みがあり、既に痩せているにも関わらず、さらに痩せたいと考えることが多いです。
  • 科目:精神障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第56回午前:第98問

曝露反応妨害法が有効なのはどれか。  

1: 強迫性障害

2: 身体化障害

3: 神経性過食症

4: 全般性不安障害

5: PTSD〈外傷後ストレス障害〉

  • 答え:1
  • 解説:曝露反応妨害法は認知行動療法の一つで、患者を不安に曝すことで徐々に慣れさせ、強迫行為を行わないようにする方法です。強迫性障害に対して有効な治療法とされています。
  • 強迫性障害は、曝露反応妨害法が有効な治療法です。患者を不安に曝すことで徐々に慣れさせ、強迫行為を行わないようにすることが目的です。
  • 身体化障害の治療には、曝露反応妨害法ではなく、認知行動療法や支持的精神療法が有効です。身体化障害は、心理的な問題が身体的な症状として現れる障害です。
  • 神経性過食症の治療には、曝露反応妨害法ではなく、認知行動療法や対人関係療法が有効です。神経性過食症は、過度な食事を繰り返すことで精神的な問題を緩和しようとする障害です。
  • 全般性不安障害の治療には、曝露反応妨害法ではなく、認知行動療法が有効です。全般性不安障害は、日常生活において過度な不安や心配を感じることが特徴の障害です。
  • PTSD(外傷後ストレス障害)の治療には、曝露反応妨害法ではなく、持続暴露療法や認知行動療法が有効です。PTSDは、外傷的な出来事を経験した後に、その記憶や恐怖が繰り返し蘇る障害です。
  • 科目:精神障害と臨床医学
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第36回午前:第64問

頭部外傷患者にみられる障害の特徴で適切でないのはどれか。  

1: 自発性低下のため指示が必要である。

2: 受傷前後のことを忘れている。

3: 簡単なテストもいらいらして中断する。

4: 復職しても仕事を続けることが困難である。

5: 動作性知能より言語性知能の低下が大きい。

第48回午後:第48問

精神遅滞の患者に対して行う作業療法で適切でないのはどれか。  

1: レクリエーション

2: 自律訓練法

3: 集団活動

4: 創作活動

5: SST

第38回午後:第78問

痴呆患者の症状でないのはどれか。  

1: 強迫観念

2: 夜間せん妄

3: 見当識障害

4: 記銘力低下

5: 感情失禁

第56回午後:第43問

症状性精神障害を引き起こす疾患と治療の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: Wernicke脳症 ── ビタミンB1投与

2: 肝性脳症 ── 芳香族アミノ酸投与

3: 全身性エリテマトーデス ── 副腎皮質ステロイド投与

4: 尿毒性脳症 ── 瀉 血

5: ペラグラ ── 葉酸投与

  • 答え:1 ・3
  • 解説:この問題では、症状性精神障害を引き起こす疾患とその治療法について正しい組み合わせを選ぶ必要があります。正しい組み合わせは、1:Wernicke脳症とビタミンB1投与、および3:全身性エリテマトーデスと副腎皮質ステロイド投与です。
  • Wernicke脳症はチアミン(ビタミンB1)欠乏によって引き起こされる症状で、ビタミンB1投与が適切な治療法です。この選択肢は正しいです。
  • 肝性脳症の治療には、芳香族アミノ酸投与ではなく、分岐鎖アミノ酸投与が行われます。したがって、この選択肢は間違いです。
  • 全身性エリテマトーデスは自己免疫結合組織疾患であり、副腎皮質ステロイド投与が適切な治療法です。この選択肢は正しいです。
  • 尿毒性脳症の治療には、瀉血ではなく、腎不全の治療が行われます。この選択肢は間違いです。
  • ペラグラはナイアシン欠乏症であり、葉酸投与ではなく、ニコチン酸アミド投与が適切な治療法です。この選択肢は間違いです。
  • 科目:その他の精神障害
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第37回午前:第37問

25歳の女性。境界型人格障害。高校時代から希死念慮や情緒不安定があった。アルバイト先の男性従業員と同棲していたが、21歳のときけんか別れして帰省した。帰省後は母親と生活していたが、母親への暴力と希死念慮が激しくなり入院した。入院後、落ち着いた時点で作業療法が開始された。この患者が作業療法中に希死念慮を漏らすようになった。対応として適切でないのはどれか。 ア.苦悶の気持ちを聴くようにする。イ.課題を一緒に考えていく姿勢を示す。ウ.作業療法を中止する。エ.希死念慮の背景を説明する。オ.主治医に報告する。  

1: ア、イ

2: ア、オ

3: イ、ウ

4: ウ、エ

5: エ、オ

第52回午前:第45問

発病後間もないうつ病患者への対応で適切なのはどれか。  

1: 気分転換になる活動を勧める。

2: 自殺についての話題は避ける。

3: 回復の可能性は高いことを強調する。

4: 心構えに問題があることを説明する。

5: 重大な決断は早く済ませるように促す。

第40回午後:第99問

神経性大食症(過食症)について誤っているのはどれか。  

1: 絶食する時期がある。

2: 食べたことを忘れる。

3: 肥満への恐れを抱く。

4: 緩下剤の乱用がある。

5: 自ら誘発する嘔吐がある。

第37回午後:第71問

「脳が溶けてしまった。脳がからっぽだ」と訴える精神分裂病(統合失調症)患者の症状はどれか。  

1: 妄想知覚

2: 妄想着想

3: 被害妄想

4: 体感幻覚

5: 作為体験

第45回午後:第48問

治療者を操作しようとしたり、独占しようとしたりする可能性が最も高い疾患はどれか。  

1: 1. アルコール依存症

2: 2. 双極性感情障害

3: 3. 境界性人格障害

4: 4. 広汎性発達障害

5: 5. 統合失調症