認知症患者の作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 集団内での交流を促す。
2: 参加メンバーを毎回入れ替える。
3: 休憩は患者のペースでとらせる。
4: 複数の作業療法士が交替で担当する。
5: 患者が慣れ親しんだ種目を設定する。
認知症の作業療法で適切でないのはどれか。
1: 集団回想法
2: 見当識の訓練
3: 創作活動
4: ADL訓練
5: 数字の暗記
6歳の男児が作業療法室に入室後、落ち着きがなく動き回り、落ち着いたかと思うといきなり遊具や道具を床に叩きつけたりする。このような行動はどれか。2つ選べ。
1: 常同性
2: 多動性
3: 自動性
4: 衝動性
5: 強迫性
初老期うつ病の作業療法開始時の留意点で適切なのはどれか。
1: 静かな環境を設定する。
2: 回想法を導入する。
3: 病前に得意だった活動を導入する。
4: グループ活動を導入する。
5: 失敗したときはその都度励ます。
注意欠陥多動性障害の特徴でないのはどれか。
1: 男児に多い。
2: 虐待の誘因となる。
3: 感情的で攻撃的になる。
4: 学業不振が問題となる。
5: 注意障害は学童期までに改善する。
8歳の男児。自閉症。小学校に入学後、好きな算数以外の授業中に奇声をあげるようになった。家ではこだわり行為を制する母親に暴力を振るうようになり、養護教諭の勧めで児童・思春期外来を受診した。受診後すぐに作業療法が開始された。患児の行動で予測されるものはどれか。2つ選べ。
1: 質問し終わる前に答え始める。
2: 話しかけに応じない。
3: 同じことを繰り返し聞いてくる。
4: しゃべり続ける。
5: 他者の邪魔をする。
境界型人格障害患者の初回面接で適切なのはどれか。
1: 本人の対人関係を主題にする。
2: 面接時間を限定しない。
3: 作業達成目標を本人に決めさせる。
4: 種目選択の幅を広くする。
5: 作業療法への参加動機を明確にする。
認知症患者の周囲を困らせる行動への対応で最も適切なのはどれか。
1: すぐに制止する。
2: 論理的に説得する。
3: 単独での行動を勧める。
4: 新たな住環境を用意する。
5: 行動のパターンから原因を探る。
軽躁状態の患者に対する作業療法の目的として適切なのはどれか。
1: 関心の拡大
2: 病感の獲得
3: 対人交流の改善
4: 自己評価の向上
5: 自己決断能力の向上
成人のパーソナリティ障害への治療介入で正しいのはどれか。
1: 薬物療法は有効である。
2: 家族との連携を控える。
3: 早期に診断して患者に告知する。
4: 秩序を乱した行動に対して何も言わない。
5: 自傷行為などが頻回な場合は電気けいれん療法を行う。
認知療法について正しいのはどれか。
1: 認知の歪みに働きかける。
2: 認知機能の改善効果がある。
3: 幼少期のこころの問題を主な対象とする。
4: 自動思考は無意識であるため同定しない。
5: 悲観的な思考を楽観的な思考に置き換える。
32歳の女性。8歳の娘が担任の先生の勧めで1週前に精神科を受診し、注意欠如・多動性障害と診断を受けた。放課後等デイサービスを利用することになり、作業療法士がこの女性と面接したところ「集中力が続かないし、物忘れもひどかったけど、まさか自分の子どもが障害児なんて思っておらずいつも叱っていた。お友達ともうまくいっていない状況が続いており、とても心配していた。これからどうしたら良いでしょうか」と話す。この時の作業療法士の対応で最も適切なのはどれか。
1: 娘への不適切な対応を指摘する。
2: 障害の特徴について解説する。
3: 他の障害児の親に会わせる。
4: 障害は改善すると伝える。
5: 不安を受け止める。
脳血管性認知症患者の作業療法で適切でないのはどれか。
1: 患者の得意な活動をみつけて行う。
2: 決定した活動は固定化して行う。
3: 患者の生活史を参考に活動の選択をする。
4: 患者の自尊心を大切にする。
5: スタッフとの良い関係作りを心がける。
11歳の女児。小学5年時の2学期から不登校となった。家から出て行くが校門に近づくと嘔気が出現し、校内に入れない状態が続いた。母親が付き添って登校したが、教室には入れず保健室登校となった。担任教師の依頼で相談医が母親とともに数回面接したのち、作業療法が必要と判断され開始された。作業療法開始時の目標で適切なのはどれか。2つ選べ。 ア.身体症状の改善イ.友達づくりの援助ウ.母親との関係の改善エ.不安への共感オ.安心できる場の提供
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
特別支援教育について正しいのはどれか。
1: 軽度知的障害は対象とならない。
2: 特別支援学級は10名以上で編成する。
3: 一人一人の障害レベルによらず標準的な指導を行う。
4: 注意欠如・多動性障害は通級による指導の対象である。
5: 広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)は知的障害を伴う場合のみ対象となる。
知的障害児で稀なのはどれか。
1: 不安
2: 興奮
3: 過敏
4: 自傷
5: 制止
摂食障害患者に対する作業療法導入時の活動で適切なのはどれか。
1: 耐久性を高める反復作業
2: 集中して楽しめる手工芸
3: 食事摂取のロールプレイ
4: 行動制限を補う有酸素運動
5: 対人交流をひろげるグループ活動
9歳の男児。自閉症。外来通院時に作業療法を実施することとなった。作業療法室では落ち着きなく歩き回り、周囲の物音や人の数などの環境の変化によって自分の手を噛んだり、手で頭を打ったりすることがある。紙折りに取り組ませてもごく短時間しかできない。作業中に観察される行動はどれか。
1: 作業療法士の行動をまねる。
2: 失敗を修正しようとする。
3: 紙をクルクルと回し続ける。
4: 作品の出来映えにこだわる。
5: 作業療法士に援助を求める。
認知症高齢者に用いる作業活動で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 工程の多い作業
2: 3時間程度の作業
3: 繰り返しのある作業
4: 道具の種類が多い作業
5: 過去になじみのある作業