第35回午前第85問の類似問題

第48回午前:第42問

Alzheimer型認知症の作業療法場面で特徴的なのはどれか。  

1: 多動傾向

2: 固執傾向

3: 模倣行動

4: 感情失禁

5: 構成失行

第37回午前:第32問

32歳の男性。感情障害。営業の仕事で成績も良かったが、29歳時に躁病性興奮で約10か月入院した。退院後、復職したが服薬を自己調節し始め、次第に多弁となり顧客とのトラブルが多くなり、上司の勧めで2回目の入院となった。薬物療法によって入院2か月で落ち着いたため、安定した行動の維持を目標に作業療法が処方された。まとまりのある行動を見せているが、要求が通らない場合に他患に攻撃的な言動を表出することがある。開始に当たっての留意事項で適切でないのはどれか。  

1: 患者の述べることを十分に聴く。

2: 作業種目は本人の希望で決定する。

3: 段階的に行動範囲の拡大を図る。

4: 疲労し過ぎないように配慮する。

5: 最低限の規則は明確に設定する。

第38回午前:第88問

パニック障害患者の作業療法中にみられるのはどれか。  

1: 醜形恐怖

2: 疼痛発作

3: 失立発作

4: 不安発作

5: 情動失禁

第34回午後:第78問

PTSD(外傷後ストレス障害)の症状として適切でないのはどれか。  

1: 集中困難

2: 睡眠障害

3: 思考化声

4: 焦燥感

5: 知覚過敏

第40回午前:第87問

不潔恐怖のある強迫性障害患者が作業療法場面で見せる特徴で適切でないのはどれか。  

1: 予定通り行われることにこだわる。

2: 他の人が触れたものを避ける。

3: 手順に間違いがないか確認する。

4: 作業療法士に手洗いを要求する。

5: 自分のこだわりに無自覚である。

第46回午前:第48問

うつ状態の作業療法における留意点で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 生活に関連する活動を行う。

2: 気分転換の方法を検討する。

3: 社会適応のための耐性を高める。

4: 病前に得意だったことを優先する。

5: 他者との競争を作業に取り入れる。

第56回午後:第20問

32歳の男性。統合失調症。これまで院内の外来作業療法に参加していたが、友人の就労を契機に本人も就労希望を口にするようになった。担当の作業療法士が院内のカンファレンスで、この患者の就労移行支援事業所利用を提案するにあたって最も重要なのはどれか。  

1: 罹病期間

2: 幻聴の頻度

3: 病識の程度

4: 就労への意欲

5: 統合失調症の病型

  • 答え:4
  • 解説:就労移行支援事業所利用を提案する際に最も重要な要素は、患者の就労への意欲です。患者が一般就労や起業を希望し、適正な職場への就労が見込まれる場合、支援を受けることができます。
  • 罹病期間は、就労移行支援事業所利用を提案する際の最重要要素ではありません。罹病期間に関係なく、事業の利用ができます。
  • 幻聴の頻度は、就労移行支援事業所利用を提案する際の最重要要素ではありません。症状の頻度や重症度は支援を受ける条件に含まれていないため、幻聴の頻度によって就労が妨げられる状況とは考えにくいです。
  • 病識の程度は、就労移行支援事業所利用を提案する際の最重要要素ではありません。職場への就労が見込まれる場合、病識の程度に関係なく、支援を受けることができます。
  • 就労への意欲は、就労移行支援事業所利用を提案する際の最重要要素です。患者が一般就労や起業を希望し、適正な職場への就労が見込まれる場合、支援を受けることができます。
  • 統合失調症の病型は、就労移行支援事業所利用を提案する際の最重要要素ではありません。病型に関係なく、事業の利用ができます。
  • 科目:統合失調症
  • 重要度:プレミアム特典
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第47回午後:第16問

21歳の女性。統合失調症。大学でグループ課題の実習中に錯乱状態となり入院した。入院後2週からベッドサイドでの作業療法が開始され、入院後7週で症状が落ち着いたため退院することになった。しかし、眠気やだるさ、疲労感があり、一方で復学への焦りが強い。この時期の患者の回復状態はどれか。  

1: 急性期

2: 亜急性期

3: 回復期前期

4: 回復期後期

5: 維持期

第57回午前:第45問

躁病相の初期評価時に得るべき情報として適切でないのはどれか。  

1: 問題行動に対する本人の捉え方

2: 本人が社会で担ってきた役割

3: 処方されている薬物

4: 睡眠の状態

5: 併存疾患

  • 答え:1
  • 解説:躁病相の初期評価では、患者の社会的役割、処方されている薬物、睡眠状態、併存疾患などの情報が重要です。しかし、問題行動に対する本人の捉え方は、躁状態の初期では現実検討の不足が見られるため、適切な評価項目ではありません。
  • 問題行動に対する本人の捉え方は、躁状態の初期では現実検討の不足が見られ、現実と照合して隔たりがあるため、初期評価には適切ではありません。症状が落ち着き、回復期に進んだところで問題行動への振り返りを行うことが望ましい。
  • 本人が社会で担ってきた役割は、家庭や社会での役割が患者の病態の背景を知る上で重要であり、初期の評価項目として適切です。
  • 処方されている薬物についての情報は、薬物療法が初期に行われることがあるため、効用を確認するために重要であり、初期評価項目として適切です。
  • 睡眠の状態は、躁病相の初期では休息を取ることや患者自身で行動をコントロールできることを目標とされるため、初期の情報収集項目として適切です。
  • 併存疾患についての情報は、躁病相とともに疾患が併存することがあるため、治療経過を追うためにも初期に情報を得ておくことが望ましいです。
  • 科目:気分障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第38回午後:第78問

痴呆患者の症状でないのはどれか。  

1: 強迫観念

2: 夜間せん妄

3: 見当識障害

4: 記銘力低下

5: 感情失禁

第34回午前:第95問

情緒障害児の作業で適切なのはどれか。  

1: 工程の複雑な作業

2: 注意力の持続を要する作業

3: 手順の明確な作業

4: 反復動作が多い作業

5: 巧緻性の高い作業

第51回午前:第16問

37歳の女性。境界性パーソナリティ障害。高校卒業後、アルバイトをしていたが、気に入らないことがあると急に家出することを繰り返すため仕事は長続きしなかった。薬物療法と同時に外来作業療法が開始となった。作業療法の目的で適切なものはどれか。2つ選べ。  

1: 居場所をつくる。

2: 情緒の安定を図る。

3: 治療者への依存を促す。

4: 衝動性の行動化を促す。

5: 治療者への理想化を促す。

第50回午後:第48問

Asperger症候群患者の作業療法にみられる特徴はどれか。  

1: コミュニケーションが得意である。

2: 流動的状況を好む。

3: 独自の手順がある。

4: 曖昧条件を好む。

5: 臨機応変である。

第36回午前:第98問

精神科作業療法における就労援助で必要がないのはどれか。  

1: 働く意志の確認

2: 働く目的の明確化

3: 基礎的技能の評価

4: 基礎的体力の評価

5: 特定の職業訓練