第48回午前第42問の類似問題

第50回午前:第96問

Alzheimer型認知症と比較してLewy小体型認知症に特徴的なのはどれか。  

1: 常同行動

2: 取り繕い

3: 物盗られ妄想

4: 繰り返される幻視

5: 初期からの記憶障害

第44回午後:第93問

Alzheimer型認知症と比べてLewy小体型認知症で特徴的な症状はどれか。  

1: 失 認

2: 幻 視

3: 脱抑制

4: 反響言語

5: 感情失禁

第47回午前:第41問

Alzheimer型認知症でみられないのはどれか。  

1: 汚言症

2: 観念失行

3: 視空間失認

4: 物盗られ妄想

5: 遂行機能障害

第53回午後:第45問

うつ病による仮性認知症患者の作業療法場面での特徴はどれか。2つ選べ。  

1: 多幸的である。

2: 社交的に振る舞う。

3: 物忘れがみられる。

4: 精神運動抑制がみられる。

5: 能力低下に無関心である。

  • 答え:3 ・4
  • 解説:仮性認知症は、うつ状態にある高齢者が認知症の検査に答えるのに時間がかかるなど、あたかも認知症のように見える状態です。うつ病による仮性認知症患者の作業療法場面での特徴として、物忘れがみられる(選択3)と精神運動抑制がみられる(選択4)が正しい選択肢です。
  • 選択1は間違いです。うつ病による仮性認知症患者ではうつ症状があるため、多幸的な様子はみられません。心理検査では投げやりな様子がみられることがあります。
  • 選択2は間違いです。うつ症状のある高齢者は、不安・焦燥感が強いうえ、心気的になりやすく、身体的愁訴が多いため、社交的に振る舞うことはありません。貧困・罪業・心気妄想や被害妄想などの精神病症状を伴うこともあります。
  • 選択3は正しいです。うつ病による仮性認知症では、記憶障害や遂行機能障害をみとめることがあります。これは、うつ病による仮性認知症患者の作業療法場面での特徴の一つです。
  • 選択4は正しいです。うつ症状による情報処理の速度低下により、一時的に応答時間が遅くなることがあります。これは精神運動抑制の症状の一つであり、うつ病による仮性認知症患者の作業療法場面での特徴の一つです。
  • 選択5は間違いです。仮性認知症は、認知症とは異なり、自らの能力に対する認識が著しく低下していることはありません。むしろ、うつ状態により、能力低下を憂いていることがある。認知検査の時は「わかりません」「ああ、こんなこともわからなくなった」といった発言のように、能力低下を自覚できます。
  • 科目:気分障害
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第47回午前:第39問

Alzheimer型認知症とLewy小体型認知症とに共通する初期症状はどれか。  

1: 見当識障害

2: 小刻み歩行

3: 嚥下障害

4: 尿失禁

5: 幻視

第55回午後:第49問

Alzheimer型認知症で正しいのはどれか。  

1: まだら認知症の特徴を示す。

2: 症状の経過は階段状の増悪を示す。

3: 認知症症状は老人斑の形成より遅れて出現する。

4: 神経原線維変化はタウ蛋白の細胞外沈着により起こる。

5: 現在では認知症治療薬を使用することで根本的治療も望める。

  • 答え:3
  • 解説:Alzheimer型認知症は、老人斑の形成により神経細胞が死滅し、脳が萎縮することで認知症症状が出現する。老人斑は非認知症者にもみられるが、認知症症状は老人斑の形成より遅れて出現する。
  • まだら認知症の特徴は血管性認知症であり、Alzheimer型認知症ではない。
  • 症状の経過が階段状の増悪を示すのは血管性認知症であり、Alzheimer型認知症ではない。
  • 認知症症状は老人斑の形成より遅れて出現するので、この選択肢は正しい。老人斑は非認知症者にもみられるが、神経細胞が死滅し、脳が萎縮するまで時間がかかるため、認知症症状は遅れて出現する。
  • Alzheimer型認知症における神経原線維変化は、過剰リン酸化タウ蛋白凝集による神経脱落により生じる。この選択肢は、タウ蛋白の細胞外沈着と説明しているため、間違いである。
  • 現在のAlzheimer型認知症治療薬は、症状の進行を遅らせることができるが、根本的な治療はまだ望めない。この選択肢は誤りである。
  • 科目:認知症・高齢者障害
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第57回午後:第31問

Alzheimer型認知症について正しいのはどれか。  

1: 男性に多い。

2: 階段状に増悪する。

3: 意味記憶の障害で発症することが多い。

4: 人物の見当識より時間の見当識が障害されやすい。

5: 軽度認知障害の約80%はAlzheimer型認知症に移行する。

  • 答え:4
  • 解説:Alzheimer型認知症は、認知機能の低下が進行する病気で、見当識障害が時間、場所、人の順で進行することがある。女性に多く、軽度認知症の約50%が5年でAlzheimer型に移行する。
  • Alzheimer型認知症は女性に多いため、この選択肢は間違いです。
  • Alzheimer型認知症はMMSEで年間約3.3~3.4点減少し、軽症例ほど進行が遅い特徴があるため、階段状に増悪するという表現は正確ではありません。
  • 意味記憶の障害はAlzheimer型認知症の中期・後期で出現するため、発症時に多いとは言えません。
  • Alzheimer型認知症では、見当識障害が時間、場所、人の順で進行することがあるため、この選択肢は正しいです。
  • 軽度認知症は5年で約50%がAlzheimer型認知症に移行するとされており、80%という数字は正確ではありません。
  • 科目:認知症・高齢者障害
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第43回午後:第93問

Alzheimer病と比べPick病で特徴的な症状はどれか。2つ選べ。  

1: 失行

2: 人格変化

3: 滞続言語

4: 記銘力障害

5: パーキンソニズム

第36回午前:第92問

アルツハイマー型認知症患者の作業療法場面でみられないのはどれか。  

1: 語間代によるコミュニケーションの低下

2: まだら認知症による作業能力の低下

3: 記銘力低下による作業手順の混乱

4: 失見当識による作業時間の間違い

5: 人格変化による孤立化

第49回午前:第98問

Alzheimer型認知症について正しいのはどれか。  

1: 階段状に増悪する。

2: 女性より男性に多い。

3: 意味記憶の障害で発症することが多い。

4: 人物の見当識より時間の見当識が障害されやすい。

5: 軽度認知障害の80%はAlzheimer型認知症に移行する。

第49回午後:第42問

認知症患者への作業療法で改善されやすいのはどれか。  

1: 失語

2: 記憶障害

3: 異常感情

4: 見当識障害

5: 遂行機能障害

第56回午後:第98問

疾患と症状の組合せで正しいのはどれか。  

1: Alzheimer型認知症 ── パーキンソニズム

2: 血管性認知症 ── 情動失禁

3: 進行性核上性麻痺 ── 他人の手徴候

4: 大脳皮質基底核変性症 ── 幻 視

5: Lewy小体型認知症 ── アテトーゼ

  • 答え:2
  • 解説:この問題では、疾患と症状の正しい組み合わせを選ぶ必要があります。正しい組み合わせは血管性認知症と情動失禁です。
  • Alzheimer型認知症ではパーキンソニズムは見られません。パーキンソニズムはLewy小体型認知症で見られる症状です。
  • 血管性認知症では情動失禁が見られます。これは正しい組み合わせです。
  • 進行性核上性麻痺では他人の手徴候は見られません。他人の手徴候は大脳皮質基底核変性症の症状です。
  • 大脳皮質基底核変性症では幻視は見られません。幻視はLewy小体型認知症の初期で見られる症状です。
  • Lewy小体型認知症ではアテトーゼは見られません。パーキンソニズムや幻視の症状が見られます。アテトーゼは脳性麻痺などが原因で見られる不随意運動です。
  • 科目:神経・筋系の障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第51回午前:第43問

前頭側頭型認知症に比べAlzheimer型認知症でみられやすい生活上の特徴はどれか。  

1: 万引きしても悪びれない。

2: 同じものばかり食べ続ける。

3: 物を盗られたと家族を疑う。

4: 挨拶もなくふっと去っていく。

5: 眼についた文字を次々読み上げる。

第43回午前:第82問

統合失調症患者の作業療法場面での行動特徴で誤っているのはどれか。  

1: とっさの判断を求められると戸惑う。

2: 特定の作業活動に執着する。

3: 同時に二つの課題を与えられると混乱しやすい。

4: 新しいものに慣れるまで時間がかかる。

5: 計画的に物事を進めることが困難である。

第49回午後:第41問

認知症の症状とその作業特徴の組合せで正しいのはどれか。  

1: 失行 ― 手順に固執する。

2: 失語 ― 聞いてないことを始める。

3: 失認 ― 作業対象を取り違える。

4: 見当識障害 ― 作業の指示に泣き出す。

5: 遂行機能障害 ― 他人の作品を持ち帰る。

第55回午後:第43問

Alzheimer型認知症の進行度をADL障害の程度から評価するのはどれか。  

1: Behave-AD

2: DASC-21

3: MoCA-J

4: FAST

5: MMSE

  • 答え:4
  • 解説:Alzheimer型認知症の進行度をADL障害の程度から評価するのはFunctional Assessment Staging(FAST)である。FASTは、Alzhheimer型認知症の重症度をステージ1(認知機能の障害なし)~7(非常に高度の認知機能低下)で評価する観察式の評価法で、認知症の進行度を客観的に評価できる。
  • Behave-ADは、Alzheimer型認知症患者の行動・心理症状を評価するための尺度であり、ADL障害の程度から進行度を評価するものではない。
  • DASC-21は、認知症患者の心理・社会的ストレスを評価するための尺度であり、ADL障害の程度から進行度を評価するものではない。
  • MoCA-Jは、軽度認知機能低下のスクリーニングツールであり、ADL障害の程度から進行度を評価するものではない。注意機能、集中力、実行機能、記憶、言語、視空間認知、概念的思考、見当識について、約10分で評価することができる。
  • FASTは、Alzheimer型認知症の進行度をADL障害の程度から評価するための尺度である。ステージ1(認知機能の障害なし)からステージ7(非常に高度の認知機能低下)までの7段階で評価し、観察式の評価法で認知症の進行度を客観的に評価できる。
  • MMSEは、簡便な認知機能検査であり、ADL障害の程度から進行度を評価するものではない。検査項目は、見当識、記銘、計算、書写、図形模写などの11項目から構成される。
  • 科目:認知症・高齢者障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第40回午前:第80問

作業療法場面での統合失調症者の行動特徴で誤っているのはどれか。  

1: 柔軟な判断が苦手である。

2: 計画的な遂行が苦手である。

3: 慣れの効果が持続する。

4: 注意の配分が片寄る。

5: 緊張の亢進が持続する。

第48回午前:第14問

70代の女性。Alzheimer型認知症の診断を受けデイケアを利用しながら自宅で生活を続けている。独歩での移動は可能であるが、屋外では道に迷う。IADLは全介助である。感情のコントロールができなくなり、デイケア施設職員に文句を言ったり介護に抵抗することもある。この患者に特徴的にみられる症状や障害で正しいのはどれか。  

1: 幻 視

2: 人格変化

3: 意識混濁

4: 不全片麻痺

5: 視空間認知の障害

第49回午前:第42問

認知症患者の作業療法中にみられやすいのはどれか。  

1: 過干渉

2: 誇大性

3: 集中性

4: 立去り

5: 綿密性

第44回午前:第93問

境界型人格障害患者の作業療法場面でみられるのはどれか。  

1: 作業への一貫した取り組み

2: 難易度の低い作品を要求

3: 治療者への依存

4: 集団への適応

5: 失敗時の洞察