統合失調症の回復期前期の患者に適切な活動はどれか。
1: SST
2: 軽い運動
3: 趣味の開発
4: 作業所見学
5: 買い物訓練
脳血管障害について誤っているのはどれか。
1: 高血圧と動脈硬化とが危険因子として重要である。
2: 脳出血の原因として動脈壁の線維素性壊死が関与する。
3: 若年者の脳出血では動静脈奇形などによる。
4: 脳血栓の原因として心弁膜症が重要である。
5: 脳動脈瘤は脳底部に好発する。
初老期うつ病の作業療法開始時の留意点で適切なのはどれか。
1: 静かな環境を設定する。
2: 回想法を導入する。
3: 病前に得意だった活動を導入する。
4: グループ活動を導入する。
5: 失敗したときはその都度励ます。
転換性障害のため歩行障害がみられる患者への作業療法で優先すべきなのはどれか。
1: 住宅環境の整備を進める。
2: 廃用性機能障害を予防する。
3: 無意識の葛藤についての洞察を促す。
4: 難易度の高い作業への挑戦を勧める。
5: 器質的な原因との矛盾点に直面させる。
65歳の女性。アルツハイマー型認知症。2年前から物忘れがひどくなった。散歩に行って自宅に帰れなくなってから、抑うつ的となり自宅から出たがらなくなった。日中の臥床傾向が強く、夜中に徘徊するようになったため入院となった。この患者の作業療法の目的で適切でないのはどれか。 ア.生活リズムの改善イ.身辺処理能力の改善ウ.対人関係能力の改善エ.作業遂行能力の改善オ.安心感の提供
1: ア、イ
2: ア、オ
3: イ、ウ
4: ウ、エ
5: エ、オ
脳卒中片麻痺患者の理学療法の組合せで適切でないのはどれか。
1: 非対称姿勢-矯正鏡
2: 痙縮-リラクセーション
3: 空間無視-傾斜台
4: 尖足拘縮-補高靴
5: 肩手症候群-愛護的関節可動域訓練
作業療法における広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)への対応で適切なのはどれか。
1: 攻撃的な行動には大きな声で「ダメ」とだけ簡潔に言う。
2: 作業の適用時には内容をあらかじめ伝える。
3: こだわりに対しては行動変容を促す。
4: 作業は自由度の高いものを用いる。
5: 説明には言語的情報を多用する。
高次脳機能障害と在宅での生活指導との組合せで正しいのはどれか。
1: 半側空間無視-車の免許証を返納させる。
2: 観念失行-病前からなじみのある方法を用いる。
3: 手指失認-料理でナイフを用いない。
4: 構成失行-場面にあった服装の指導をする。
5: 喚語障害-トーキングエイドの使用を指導する。
前頭側頭型認知症患者の作業療法でみられる特徴はどれか。
1: 同内容の言葉を繰り返す。
2: 横道にそれない。
3: 約束が守れる。
4: 我慢が出来る。
5: 品格がある。
58歳の女性。脳梗塞による右片麻痺。発症後5日経過。理学療法では座位訓練が開始された。ベッドサイドでの作業療法の初回評価として適切でないのはどれか。
1: リスクを確認する。
2: 病棟での生活状況について情報を得る。
3: 簡易上肢機能検査(STEF)を行う。
4: 精神機能のスクリーニングを行う。
5: 身体機能の検査は負荷にならないものから始める。
うつ病初期の作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 病前からなじんだ活動を用いる。
2: 十分な休息がとれた後に開始する。
3: 集団を利用して他者との交流を促す。
4: 疲労度を確認しながら活動時間を決める。
5: 復職を目指して病前の仕事と同じ作業を行う。
治療についてのインフォームド・コンセントで適切でないのはどれか。
1: 治療者は全ての治療法について説明する。
2: 治療者は患者が理解できる方法で説明する。
3: 判断能力に関わらず患者の決定が優先される。
4: 患者の同意内容は文書で保存する。
5: 患者は同意を撤回することができる。
統合失調症の作業療法で、患者が最も混乱しやすいのはどれか。
1: 担当者の識別
2: 作業の手順
3: 活動の時間
4: 作業の場所
5: 道具の用途
アルツハイマー型認知症患者の作業療法の初回面接で困難なのはどれか。 ア.個人に応じた工夫をする。イ.安心できる場所で実施する。ウ.今後の目標を確認し同意を得る。エ.参加時の規則厳守を約束する。オ.話し合うというような雰囲気で進める。
1: ア、イ
2: ア、オ
3: イ、ウ
4: ウ、エ
5: エ、オ
疾患と症状の組合せで正しいのはどれか。
1: Alzheimer型認知症 ── パーキンソニズム
2: 血管性認知症 ── 情動失禁
3: 進行性核上性麻痺 ── 他人の手徴候
4: 大脳皮質基底核変性症 ── 幻 視
5: Lewy小体型認知症 ── アテトーゼ
脳血管障害による右大脳半球損傷の症状で頻度の少ないのはどれか。
1: 間違った袖に手を通す。
2: 食事をお膳の片側半分残す。
3: 麻痺のあることが分からない。
4: 急須でお茶を入れる手順を混乱する。
5: 閉眼したままにという指示に開眼してしまう。
全般性注意障害のある左片麻痺患者に対する動作指導について正しいのはどれか。
1: 複数の方法を指導する。
2: 一連の動作を一度に指導する。
3: 外乱が少ない環境から開始する。
4: 動作の誤りは口頭指示のみで修正する。
5: 動作の誤りは何度も繰り返し修正する。
対象者を現在の生活習慣から喫煙群と非喫煙群とに分け、喫煙に起因する将来の脳血管障害の発生を明らかにする疫学研究法はどれか。
1: 横断研究
2: 記述的研究
3: コホート研究
4: 症例対照研究
5: 無作為化比較試験
能力低下へのアプローチとして誤っているのはどれか。
1: 脊髄損傷患者への車椅子訓練
2: 精神障害者への生活技能訓練
3: 知的障害者への就労準備訓練
4: 痴呆患者への記憶想起訓練
5: 脳卒中患者への利き手交換訓練
正しい日時や場所などの情報を繰り返し提示する認知症患者への介入法はどれか。
1: 作業回想法
2: ユマニチュード
3: ルーティン化療法
4: バリデーション療法
5: リアリティオリエンテーション