第57回午前第89問の類似問題

第50回午前:第28問

多発性硬化症で正しいのはどれか。  

1: 男性に多い。

2: 再発は少ない。

3: 灰白質が病変となる。

4: 60歳前後の発症が多い。

5: Uhthoff徴候が認められる。

第41回午後:第85問

女性に多いのはどれか。  

1: 筋萎縮性側索硬化症

2: 晩発性小脳皮質萎縮症

3: アルツハイマー病

4: 進行性核上性麻痺

5: パーキンソン病

第55回午後:第87問

疾患と頻度の多い症候との組合せで正しいのはどれか。  

1: Alzheimer型認知症――羽ばたき振戦

2: Huntington病――――線維束性収縮

3: 多発性硬化症―――――舞踏運動

4: 筋萎縮性側索硬化症――静止時振戦

5: 多系統萎縮症―――――起立性低血圧

  • 答え:5
  • 解説:この問題では、疾患とそれに関連する症状を正しく組み合わせた選択肢を選ぶことが求められています。正しい組み合わせは、多系統萎縮症と起立性低血圧です。
  • Alzheimer型認知症は、エピソード記憶を中心とした記憶障害が特徴です。羽ばたき振戦は、重篤な肝疾患患者の切迫昏睡時に見られることが多い症状で、Alzheimer型認知症とは関連がありません。
  • Huntington病は、舞踏病、性格変化、認知症を伴う慢性進行性の疾患です。線維束性収縮は、筋萎縮性側索硬化症の特徴的な症状であり、Huntington病とは関連がありません。
  • 多発性硬化症は、視力低下、構音障害、嚥下障害、運動麻痺、感覚障害、小脳性運動失調、膀胱直腸障害などの症状が特徴です。舞踏運動は、Huntington病の症状であり、多発性硬化症とは関連がありません。
  • 筋萎縮性側索硬化症は、一側上肢の筋力低下と筋萎縮が始まり、対側にも拡大する疾患です。線維束性収縮が特徴的で、筋萎縮が進行すると球麻痺や呼吸筋麻痺を生じます。静止時振戦は、パーキンソン病の症状であり、筋萎縮性側索硬化症とは関連がありません。
  • 多系統萎縮症は、オリーブ橋小脳萎縮症、Shy-Drager症候群、線条体黒質萎縮症を包括する疾患概念です。多系統萎縮症は、自律神経症状として起立性低血圧や尿失禁が見られるほか、パーキンソニズムも見られやすい症状です。このため、選択肢5が正しい組み合わせです。
  • 科目:臨床医学総論(病理学)
  • 重要度:プレミアム特典
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第44回午後:第87問

多発性硬化症について正しいのはどれか。  

1: 高齢者に多い。

2: 脱髄が主病変である。

3: 症状に日内変動がみられる。

4: 初発症状として眼瞼下垂が多い。

5: 脳神経では聴覚が障害されやすい。

第52回午前:第90問

多発性硬化症について正しいのはどれか。  

1: 女性よりも男性に多い。

2: 再発と寛解を繰り返す。

3: 発症は50歳以上が多い。

4: 後遺障害を残すことは稀である。

5: 白色人種に比べて黄色人種に多い。

第49回午前:第32問

多発性硬化症について正しいのはどれか。  

1: 高齢者に多い。

2: 脱髄が主病変である。

3: 症状に日内変動がみられる。

4: 初発症状として眼瞼下垂が多い。

5: 脳神経系では聴覚が障害されやすい。

第55回午前:第48問

廃用症候群の症状と予防法の組合せで誤っているのはどれか。  

1: 起立性低血圧――離床

2: 筋力低下――――神経筋電気刺激

3: 骨萎縮―――――機能的電気刺激

4: 褥瘡――――――体位変換

5: 深部静脈血栓――弾性ストッキング

第39回午後:第89問

正しいのはどれか。  

1: 先天性股関節脱臼は男児に多い。

2: ペルテス病では股関節に内転制限が起こる。

3: マルファン症候群では四肢の短縮が起こる。

4: 先天性多発性関節拘縮症は生後進行する。

5: 二分脊椎では水頭症を合併しやすい。

第55回午後:第32問

要因と症状の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 血液粘稠度低下―――――静脈血栓

2: 循環血漿量低下―――――起立性低血圧

3: 最大酸素摂取量増加―――運動耐容能の低下

4: 血清アルブミン値低下――褥瘡

5: 骨への物理的応力増加――骨萎縮

  • 答え:2 ・4
  • 解説:この問題では、要因と症状の組み合わせが正しいものを選ぶ必要があります。正しい組み合わせは、循環血漿量低下と起立性低血圧、血清アルブミン値低下と褥瘡です。
  • 血液粘稠度低下は、静脈血栓の要因とはなりません。静脈血栓の要因には、血液凝固阻止因子低下やうっ血、組織因子の産生・放出、血液凝固因子活性上昇などがあります。血液粘稠度が亢進した場合に動脈・静脈血栓の要因となります。
  • 循環血漿量低下は、起立性低血圧の要因となります。急性の起立性低血圧の要因には、循環血漿量低下や長期臥床、副腎機能不全などがあります。この選択肢は正しいです。
  • 最大酸素摂取量増加は、運動耐容能の低下の要因とはなりません。運動耐容能の低下の要因には、慢性心不全などがあります。最大酸素摂取量が増加した場合は、運動耐容能は増加します。
  • 血清アルブミン値低下は、褥瘡の要因となります。褥瘡発生の要因には、低栄養や炎症、低蛋白による腎機能低下、感染症による全身のエネルギー消耗などがあります。栄養状態の評価として、血清アルブミン値も用いられ、一般に、3.5 g/dL以下の場合に褥瘡発生リスクが高いとされる。この選択肢は正しいです。
  • 骨への物理的応力増加は、骨萎縮の要因とはなりません。骨萎縮の要因には、不動(骨への物理的応力は減少する)などがあります。
  • 科目:その他の身体障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第54回午前:第99問

神経性無食欲症で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 骨密度は増加する。

2: 消化管の吸収不全がある。

3: 病識を持たないことが多い。

4: 食物に対する関心が低下する。

5: ボディイメージの歪みがある。

  • 答え:3 ・5
  • 解説:神経性無食欲症は摂食障害の一種で、病識が乏しく、ボディイメージの歪みが特徴です。骨密度の低下や消化器系の症状が見られることがありますが、消化管の吸収不全はありません。また、食物に対する関心は高いものの、肥満への恐怖から食事を嫌悪します。
  • 選択肢1は間違いです。神経性無食欲症では骨密度が低下し、疲労骨折などを生じやすくなります。
  • 選択肢2は間違いです。神経性無食欲症では消化管の吸収不全は見られません。消化器系の症状としては、上腹部の不快感や腹部膨満、胃食道逆流、便秘などがみられます。
  • 選択肢3は正しいです。神経性無食欲症は病識が乏しいことが多く、自分が病気であることに気づかないことがあります。
  • 選択肢4は間違いです。神経性無食欲症では食物に対する関心が強いものの、肥満への恐怖から食事を嫌悪します。
  • 選択肢5は正しいです。神経性無食欲症はボディイメージの歪みがあり、既に痩せているにも関わらず、さらに痩せたいと考えることが多いです。
  • 科目:精神障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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