第57回午前第45問の類似問題

第45回午後:第41問

非侵襲的陽圧換気(NPPV:non-invasive positive pressure ventilation)療法で正しいのはどれか。  

1: 重度の咽喉頭機能障害の症例に適応がある。

2: 胸郭可動性の制限があると効果は低下する。

3: 呼吸管理後は口頭での会話はできない。

4: 咳嗽力がない症例に適応がある。

5: 気管切開が禁忌の場合に行う。

第53回午前:第91問

Duchenne型筋ジストロフィーの呼吸障害について正しいのはどれか。  

1: 咳をする力は保たれる。

2: 口すぼめ呼吸が有効である。

3: 側弯症は呼吸機能に影響しない。

4: 動脈血二酸化炭素分圧が上昇する。

5: 呼吸不全は5歳以下から生じることが多い。

  • 答え:4
  • 解説:Duchenne型筋ジストロフィーは神経筋疾患であり、筋力が低下するため、呼吸障害が生じることがある。この障害では、動脈血二酸化炭素分圧が上昇し、酸素分圧が低下する。
  • 選択肢1は間違いです。Duchenne型筋ジストロフィーでは筋力が低下するため、咳嗽力も低下します。
  • 選択肢2は間違いです。Duchenne型筋ジストロフィーの呼吸障害には口すぼめ呼吸は有効ではなく、慢性閉塞性肺疾患に有効です。
  • 選択肢3は間違いです。Duchenne型筋ジストロフィーでみられることのある側弯症は、胸郭変形を生じ、肺活量減少につながり、呼吸機能に影響します。
  • 選択肢4は正しいです。Duchenne型筋ジストロフィーにおける呼吸障害では、動脈血二酸化炭素分圧が上昇し、酸素分圧が低下する。
  • 選択肢5は間違いです。Duchenne型筋ジストロフィーの呼吸不全は平均20歳前後に生じることが多く、5歳以下では筋力低下が生じます。
  • 科目:神経・筋系の障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第47回午前:第91問

Duchenne型筋ジストロフィーについて正しいのはどれか。  

1: 横隔神経麻痺を生じる。

2: 閉塞性換気障害を生じる。

3: 側弯症は呼吸機能に影響しない。

4: 呼吸障害ではPaCO2 が上昇する。

5: 呼吸不全は5歳以下から生じることが多い。

第56回午前:第44問

筋萎縮性側索硬化症の進行により非侵襲的陽圧換気〈NPPV〉療法を適応すべき数値はどれか。  

1: PaO2:80 mmHg

2: PaCO2:60 mmHg

3: 睡眠中SpO2:94%

4: 最大吸気圧:75 cmH2O

5: %努力性肺活量(%FVC):85%

第37回午前:第78問

呼吸障害の理学療法で適切なのはどれか。  

1: 拘束性換気障害には口すぼめ呼吸を行う。

2: 慢性肺気腫の症例では速い呼気運動を行う。

3: ボルグ指数15~17の負荷で行う。

4: 無酸素性作業閾値以上の運動負荷で行う。

5: 階段では昇りながら息をはき、止まって吸気を行う。

第56回午後:第45問

呼吸障害に対する理学療法として、口すぼめ呼吸が有効なのはどれか。  

1: COPD

2: 肺線維症

3: 間質性肺炎

4: 筋萎縮性側索硬化症

5: Duchenne型筋ジストロフィー

第56回午前:第93問

COPDについて正しいのはどれか。  

1: 肺癌を合併することは稀である。

2: 安静時エネルギー消費量が減少している。

3: 増悪時の補助換気療法は非侵襲的陽圧換気〈NPPV〉が用いられる。

4: 呼吸リハビリテーションを行っても抑うつ・不安の改善は得られない。

5: COPD assessment test〈CAT〉は点数が高いほどQOLが高いことを示す。

  • 答え:3
  • 解説:COPDに関する正しい選択肢は、増悪時の補助換気療法に非侵襲的陽圧換気(NPPV)が用いられるというものです。他の選択肢は誤りであり、それぞれの選択肢について説明します。
  • 肺癌を合併することは稀ではありません。COPD患者の約40%前後で肺癌が合併することが知られています。
  • 安静時エネルギー消費量は減少しているわけではありません。COPD患者は常に呼吸筋を多く使用しているため、安静時エネルギー消費量は増大します。
  • 増悪時の補助換気療法には非侵襲的陽圧換気(NPPV)が用いられることが正しいです。NPPVは患者の呼吸をサポートし、呼吸不全の改善に役立ちます。
  • 呼吸リハビリテーションを行っても抑うつ・不安の改善は得られないというのは誤りです。呼吸リハビリテーションは、患者の抑うつ・不安の改善にも効果があると報告されています。
  • COPD assessment test(CAT)は点数が高いほどQOLが高いことを示すわけではありません。実際には、CATの点数が高いほどQOLが低いことを示します。CATは8項目で患者のQOLを総合的に判定できる質問票です。
  • 科目:内部障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第48回午後:第82問

Duchenne型筋ジストロフィーについて、厚生省筋萎縮研究班の機能障害度分類によるステージとリハビリテーションの内容の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: ステージ2 − 下腿三頭筋のストレッチ

2: ステージ3 − 長下肢装具による歩行訓練

3: ステージ4 − 非侵襲的陽圧換気療法の開始

4: ステージ5 − 中殿筋の最大抵抗運動

5: ステージ6 − 座位保持装置による脊柱変形の予防

第53回午後:第45問

Duchenne型筋ジストロフィーのステージ5(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)に対する理学療法で優先度が高いのはどれか。  

1: 座位保持練習

2: 体幹装具の使用

3: 徒手での咳嗽介助

4: 下肢の漸増抵抗運動

5: 椅子からの立ち上がり練習

第55回午後:第45問

頸髄損傷の呼吸障害で正しいのはどれか。  

1: 肺活量は低下する。

2: 咳の強さは変わらない。

3: 予備吸気量は増加する。

4: 予備呼気量は変わらない。

5: 閉塞性換気障害が生じやすい。

第34回午前:第65問

慢性閉塞性肺疾患の呼吸理学療法で正しいのはどれか。2つ選べ。 ア.呼吸訓練では呼気時間の延長を図る。イ.呼吸困難時の呼吸介助法は背臥位で行う。ウ.腹式呼吸の習得には胸鎖乳突筋の収縮を確認する。エ.下葉部に痰を認めたら座位にて体位排痰を行う。オ.ハフィング(huffing)は咳の前に声門を開いて行う。  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ