神経線維について誤っているのはどれか。
1: 圧覚を伝える線維はAβ線維である。
2: 皮膚の痛覚を伝える線維はAδ線維とC線維である。
3: 筋錘外線維を支配する運動神経はAβ線維である。
4: 筋紡錘の錘内線維を支配するのはAγ線維である。
5: 筋紡錘の散形終末からの感覚はAβ線維によって伝えられる。
大脳辺縁系について誤っているのはどれか。
1: 海馬は陳述記憶と深い関係がある。
2: 海馬は前頭葉の一部である。
3: 乳頭体はPapez(パペッツ)回路の一部をなす。
4: 扁桃体は食欲、性欲に関連した中枢である。
5: 大脳辺縁系は発生学的に古い。
中枢神経の先天奇形とその特徴の組合せで正しいのはどれか。
1: 小頭症―――――――――脳圧亢進
2: 滑脳症―――――――――脳溝増加
3: 二分脊椎――――――――水頭症合併
4: Dandy-Walker症候群――後頭蓋縮小
5: Arnold-Chiari奇形―――脊髄の頭蓋内嵌入
下行性の神経線維が通るのはどれか。
1: 薄束
2: 錐体
3: 楔状束
4: 内側毛帯
5: 外側毛帯
随意運動に関与しないのはどれか。
1: 小脳
2: 内包
3: 大脳脚
4: 視床下部
5: 中心前回
主たる機能の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 大脳基底核 - 深部感覚中継核
2: 小脳 - 筋トーヌス制御
3: 海馬 - 姿勢調節
4: 網様体 - 覚醒水準
5: 角回 - 視覚中枢
視覚系について正しいのはどれか。
1: 虹彩はカメラのレンズの役割を果たす。
2: 瞳孔括約筋は動眼神経が支配している。
3: 視神経乳頭は中心視野に関与する。
4: 眼球運動には顔面神経が関与する。
5: 各大脳半球は同側視野からの情報を受ける。
自律神経作用と支配する節前ニューロンの起始レベルとの組合せで正しいのはどれか。
1: 細気管支の収縮 ── 頸 髄
2: 顔面の汗腺の発汗 ── 延 髄
3: 消化管蠕動の亢進 ── 腰 髄
4: 瞳孔散大筋の収縮 ── 胸 髄
5: 内尿道括約筋の収縮 ── 仙 髄
筋紡錘について正しいのはどれか。
1: 二次終末は核鎖線維に比べ核袋線維との結合が強い。
2: 手の虫様筋に比べ上腕二頭筋で高密度に存在する。
3: Ⅱ群線維は筋紡錘の動的感受性を調整している。
4: Ia群線維は核袋線維からの求心線維である。
5: 錘内筋はα運動ニューロンに支配される。
中脳にないのはどれか。
1: 乳頭体核
2: 黒質
3: 赤核
4: 被蓋
5: 動眼神経核
骨格筋と比較した場合の平滑筋の特徴はどれか。
1: 単核細胞である。
2: 横紋が見られる。
3: 体性神経支配である。
4: 電気刺激閾値が低い。
5: 運動は随意的である。
神経線維の興奮伝導について誤っているのはどれか。
1: 髄鞘の電気抵抗は大きい。
2: 伝導インパルスの大きさは刺激の大きさに比例する。
3: 伝達速度は温度の影響を受ける。
4: 活動電位の大きさは伝導中一定である。
5: 有髄神経では跳躍伝導がみられる。
運動時の循環制御で誤っているのはどれか。
1: 心臓血管系は筋の代謝需要に対応できるように働く。
2: 交感神経は神経性制御に関与する。
3: 皮膚と内臓では血管の収縮が起こる。
4: 激しい運動時の心拍出量は安静時の5倍に増加する。
5: 局所の酸素分圧上昇は活動筋への血流を増加させる。
骨格筋の筋収縮で正しいのはどれか。
1: 筋小胞体にはNa+を貯蔵している。
2: 活動電位は筋収縮に遅れて発生する。
3: Ca2+が筋小胞体に取り込まれると筋収縮が起こる。
4: ミオシン頭部の角度が戻るときにATPの加水分解が起こる。
5: 神経筋接合部での興奮の伝達は神経と筋との間で双方向性である。
呼吸生理の説明で正しいのはどれか。
1: 呼吸中枢は視床下部にある。
2: 外肋間筋は安静呼吸の呼気筋として作用する。
3: 内呼吸とは肺胞と毛細血管との間のガス交換をいう。
4: 動脈血二酸化炭素分圧が上昇するとヘモグロビンから酸素が解離しやすくなる。
5: 頸動脈小体は動脈血酸素分圧よりも動脈血二酸化炭素分圧の変化を感知しやすい。
嚥下中枢が存在する部位はどれか。
1: 赤核
2: 中脳
3: 小脳
4: 橋
5: 延髄
微小循環について誤っているのはどれか。
1: 物質輸送機構は拡散である。
2: メタ細動脈は平滑筋を持つ。
3: 毛細血管は内皮細胞を持つ。
4: 血流速度は毛細血管の細静脈端で最速になる。
5: 細動脈は血管抵抗を決定する主要部位である。
椎骨脳底動脈系から血管支配を受ける大脳皮質はどれか。
1: 前頭葉内側面
2: 前頭葉外側面
3: 側頭葉外側面
4: 頭頂葉外側面
5: 後頭葉内側面
神経について正しいのはどれか。
1: 感覚神経は伝導速度によってα、β群に分類される。
2: 伝導速度は神経の太さに関係しない。
3: 有髄神経は無髄神経より伝導速度が速い。
4: A群の神経はB群より伝導速度が遅い。
5: 自律神経は有髄神経である。
呼吸循環調節系について正しいのはどれか。
1: 頸動脈小体は血中の酸素分圧の低下を感知する。
2: 頸動脈小体は総頸動脈と鎖骨下動脈の分岐部にある。
3: 大動脈弓の圧受容器からの求心路は舌咽神経である。
4: 頸動脈洞の圧受容器からの求心路は迷走神経である。
5: 血中の酸素分圧の低下は化学受容体を介して脊髄に伝えられる。