74歳の女性。慢性閉塞性肺疾患。スパイログラムで1秒率は60%であった。エックス線写真を示す。この患者の1回換気量は500 mL、予備吸気量は1,700 mL、予備呼気量は800 mLであった。1秒量はどれか。
1: 900 mL
2: 1,500 mL
3: 1,800 mL
4: 2,100 mL
5: 2,400 mL
人工呼吸器を使用している重症心身障害児の気管吸引を実施する上で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 気管吸引後、聴診する。
2: 気管吸引時にはSpO2を確認する。
3: 吸引圧は20 kPa(150 mmHg)以上に設定する。
4: 吸引カテーテルは気管分岐部の先まで挿入する。
5: 気管吸引は1回の吸引につき30秒間程度持続して行う。
50歳の男性。慢性呼吸不全。スパイロメトリーでは、%VC:85%、FEV1.0%:65%であった。健常者と同様に平地を歩くのは難しいが、自分のペースで2.0 kmの距離を歩くことができる。正しいのはどれか。
1: 閉塞性換気障害、Hugh-Jones分類II度
2: 拘束性換気障害、Hugh-Jones分類II度
3: 混合性換気障害、Hugh-Jones分類II度
4: 閉塞性換気障害、Hugh-Jones分類III度
5: 拘束性換気障害、Hugh-Jones分類III度
70歳の男性。慢性閉塞性肺疾患で%VC 70%、FEV1.0% 75%。この患者に対する理学療法で誤っているのはどれか。
1: 息切れ時のポジショニングの指導
2: 息こらえをしながら立ち上がる訓練
3: 自転車エルゴメーターによる持久力訓練
4: 下肢の筋力強化のためのハーフスクワット訓練
5: 上肢の筋力強化のための四つ這いでの腕立て伏せ訓練
開放式吸引での気管吸引で正しいのはどれか。
1: 1回の吸引時間は30秒以上行う。
2: 吸引圧は最大150 mmHgである。
3: 吸引カテーテルの先端は気管分岐部の先まで挿入する。
4: 吸引操作中はSpO2 80~90%を維持する。
5: 吸引操作中は吸引カテーテルを上下前後に動かす。
78歳の男性。慢性閉塞性肺疾患の急性増悪により人工呼吸器管理中である。意識レベルJCS〈Japan Coma Scale〉Ⅱ-20、体温37.5℃、呼吸数は26回/分、努力性呼吸を認める。二次的合併症の予防目的で行う理学療法で適切でないのはどれか。
1: 呼吸介助
2: 体位排痰法
3: ベッドアップ
4: 関節可動域運動
5: 徒手的抵抗運動