第54回午後第79問の類似問題

第53回午前:第97問

器質性精神障害について正しいのはどれか。  

1: 妄想はみられない。

2: 安定した人格を認める。

3: 記憶障害はみられない。

4: 抗精神病薬は投与しない。

5: 心理的要因の影響を受ける。

  • 答え:5
  • 解説:器質性精神障害は、脳の機能や構造に異常があることが原因で起こる精神障害であり、Alzheimer型認知症や脳血管障害、進行麻痺、頭部外傷、脳腫瘍などが成因となることがある。ストレスなどの心理的要因の影響を受けることがあります。
  • 選択肢1は間違いです。器質性精神障害では、意識混濁や顕著な幻覚などが明らかでない場合でも、器質性妄想状態を呈することがあります。
  • 選択肢2は間違いです。器質性精神障害では、人格変化や情意面の障害がみられることがあります。
  • 選択肢3は間違いです。器質性精神障害では、急性期の意識障害の回復期などに健忘症候群がみられることがあります。
  • 選択肢4は間違いです。器質性精神障害で生じる行動障害に対しては、抗精神病薬が処方されることがある。そのほか、抗うつ薬や睡眠導入剤などの向精神薬が処方されることもあります。
  • 選択肢5は正しいです。器質性精神障害はストレスなどの心理的要因の影響を受けることがあります。
  • 科目:精神障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第35回午後:第56問

障害受容の反応で適切でないのはどれか。  

1: 悲 哀

2: 投 射

3: 怒 り

4: 否 認

5: 再 起

第57回午前:第21問

患者への治療に対するインフォームドコンセントとして適切なのはどれか。  

1: 専門用語で説明する。

2: 説明用の文書を用意する。

3: 治療のデメリットは伝えない。

4: 心理状態に関わらず患者の決定が優先される。

5: 患者は正当な理由があっても同意を撤回できない。

第39回午前:第92問

作業療法場面で、治療者の賞賛を求め、他人の影響を受けやすく、不安定な感情が目立つのはどれか。  

1: 妄想性人格障害

2: 分裂病質人格障害

3: 依存性人格障害

4: 強迫性人格障害

5: 演技性人格障害

第57回午前:第48問

ギャンブル障害(病的賭博)について誤っているのはどれか。  

1: 女性に多い。

2: 反復性である。

3: 患者の利益を損なう。

4: 合理的な動機を欠いている。

5: 統制できない衝動に関連する。

  • 答え:1
  • 解説:ギャンブル障害(病的賭博)は、賭博行為が繰り返され、経済的損失や社会的結果を招くにもかかわらず、患者が賭博への衝動を統制できない状態を指します。ICD-10の診断ガイドラインによる定義では、病的賭博は男性に多いことが示されています。
  • 病的賭博は女性ではなく、男性に多いとされています。これは、男性がリスクを取る傾向が強いため、賭博にハマりやすいと考えられます。
  • 病的賭博は反復性があり、賭博行為が持続的に繰り返されることが特徴です。この選択肢は正しいです。
  • 病的賭博は患者の利益を損なうことが一般的で、経済的損失や家族関係の悪化、個人的生活の崩壊などの不利な社会的結果を招くことがあります。この選択肢は正しいです。
  • 病的賭博は合理的な動機を欠いており、不利な社会的結果を招くことがわかっていても、賭博を続けることが特徴です。この選択肢は正しいです。
  • 病的賭博は統制できない衝動に関連しており、患者は賭博への衝動を抑えることができないことが特徴です。この選択肢は正しいです。
  • 科目:その他の精神障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第48回午前:第98問

雑踏の中で強い不安が生じ、その場所を避けるようになるのはどれか。  

1: 適応障害

2: 解離性障害

3: 強迫性障害

4: 広場恐怖症

5: 社交恐怖症

第35回午前:第62問

脳血管障害の回復期で活動性・自発性の低下がみられる患者への対応として適切でないのはどれか。  

1: 共同作業を通して患者の意向が表出できるように設定する。

2: 自信が得られるように難しい課題を設定する。

3: 小グループの中で小さな役割を果たす機会を設定する。

4: 短時間で完成する作業を通して達成感が得られるように設定する。

5: 患者や家族との間で現実的な目標を話し合う。

第39回午前:第84問

思考障害のある統合失調症患者の作業活動で適切でないのはどれか。  

1: 見本があるもの

2: 手順の明確なもの

3: 自由度の高いもの

4: 時間に融通性があるもの

5: 目的が明確なもの

第41回午前:第91問

神経症性障害患者の作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 心気症を示す患者では、レクリエーションや運動を促す。

2: 不安発作を示すときは、作業の中断を考慮する。

3: 過剰な不安を抱くときは、作業量を増やす。

4: 身体表現性障害では、身体機能改善を優先する。

5: 自己評価が低いときは、達成しやすい作業に変更する。

第49回午後:第45問

双極性障害患者の作業療法においてみられやすいのはどれか。  

1: 多幸

2: 過活動

3: せん妄

4: 両価性

5: 感情失禁

第49回午後:第43問

統合失調症で入院している急性期の患者に心理教育を行う場合に適切なのはどれか。  

1: 不安に関する話題は避ける。

2: 主に本人の病状から参加を判断する。

3: 治療により回復していくことを伝える。

4: 精神運動興奮が残存していても開始する。

5: 話がまとまらないときは発言を打ち切る。

第47回午後:第40問

回復期の摂食障害患者に対する作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 他者との関わりを促す。

2: 活動を楽しむ機会を作る。

3: 作業では細部への注意を促す。

4: 失敗から学ぶ経験を重視する。

5: 道具の準備や片付けを行わせる。

第42回午後:第56問

転移・逆転移で正しいのはどれか。  

1: 治療者に対する患者の怒りは逆転移の一種である。

2: 逆転移を認識したら治療を中断する。

3: 心理治療の目的は陽性転移の出現である。

4: 転移は行動化の原因となる。

5: 転移を起こしている間の出来事は想起できない。

第35回午前:第86問

精神分裂病(統合失調症)の作業療法開始時の対応で適切でないのはどれか。  

1: 安心してくつろげる場を提供する。

2: 精神内界を表現できるよう配慮する。

3: 周囲に受け入れられる体験をさせる。

4: 両価的感情を受容する。

5: 受け入れられないことはその旨を明確に伝える。

第49回午前:第99問

神経症性障害について正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 全般性不安障害では疾病利得がみられる。

2: 強迫行為では不合理と思いながらも繰り返し手を洗う。

3: 離人症では自分がとても重い病気ではないかと心配する。

4: 社交恐怖では自分が見捨てられるのではないかと心配する。

5: 予期不安ではパニック発作がまた起きるのではないかと心配する。

第39回午前:第80問

痴呆性老人の問題行動への対応で適切なのはどれか。  

1: 離院した時には厳格な態度で接する。

2: 異物を食する人の近辺には危険物を置かない。

3: 物盗られ妄想の人には事実でないことを説得する。

4: 収集癖のある人が物を拾ったらその場で取り上げる。

5: 攻撃的言動がある人は活動への参加を断る。

第46回午前:第41問

薬物依存で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: パニック障害になりやすい。

2: 強迫性障害の人が陥りやすい。

3: 薬物摂取の自制が困難である。

4: 使用頻度と使用量は反比例する。

5: 薬物中止によって離脱症状が出現する。

第35回午後:第70問

解離性(転換性)障害として誤っているのはどれか。  

1: 健 忘

2: 遁 走

3: 強迫観念

4: 失立失歩

5: 視野狭窄

第51回午前:第50問

被害妄想が持続し自宅に閉じこもることで安定している慢性期の統合失調症患者に対する訪問作業療法として適切な支援はどれか。  

1: 外出の促し

2: 家事行為の指導

3: 近所づきあいの指導

4: 本人が困っていることの傾聴

5: 内服薬の種類についての話し合い

第45回午後:第48問

治療者を操作しようとしたり、独占しようとしたりする可能性が最も高い疾患はどれか。  

1: 1. アルコール依存症

2: 2. 双極性感情障害

3: 3. 境界性人格障害

4: 4. 広汎性発達障害

5: 5. 統合失調症