理学療法士が下肢を固定し、体幹の前屈を行わせた状態を図1に示す。次に図2のように固定位置を変更して体幹前屈を行わせたところ、体幹前傾角度に違いがみられた。この違いが生じた原因として、最も筋力低下が疑われる筋はどれか。
1: 腹直筋
2: 腸腰筋
3: 大腿四頭筋
4: ハムストリングス
5: 前脛骨筋
呼気の補助筋で図中の矢印の方向へ胸郭を引き下げるのはどれか。
1: 腹直筋
2: 大腰筋
3: 腰方形筋
4: 内腹斜筋
5: 外腹斜筋
スポーツ外傷と筋力訓練の目標とすべき筋との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 肩鎖関節脱臼 — 上腕二頭筋
2: 肩関節前方脱臼 — 肩甲下筋
3: 肘関節尺側側副靱帯損傷 — 尺側手根伸筋
4: 膝関節内側膝蓋大腿靱帯損傷 — 大腿四頭筋
5: 足関節前距腓靱帯損傷 — 後脛骨筋
背臥位で強度の腰椎前弯がみられる原因として正しいのはどれか。
1: 膝関節の伸展拘縮
2: 股関節の屈曲拘縮
3: 腰方形筋の筋力低下
4: 脊柱起立筋の筋力低下
5: 腹筋の筋力低下
下肢の筋と支配神経との組合せで正しいのはどれか。
1: 半腱様筋-総腓骨神経
2: 薄筋-大腿神経
3: 縫工筋-閉鎖神経
4: 足底筋-脛骨神経
5: 母指外転筋-外側足底神経
深部腱反射と反射中枢の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 下顎反射 - C1~4
2: 上腕二頭筋反射 - C7、8
3: 回内筋反射 - C6~T1
4: 下肢内転筋反射 - T12、L1
5: アキレス腱反射 - L5~S2
Danielsらの徒手筋力テストで抵抗をかける際、検査者の手の位置で正しいのはどれか。ただし、矢印は検査者の加える力の方向を示す。
1: 肩関節伸展
2: 肩関節外転
3: 肩関節屈曲
4: 肩甲骨挙上
5: 肩甲骨内転
Danielsらの徒手筋力テスト(股関節伸展の検査)を図に示す。正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 図1の肢位で段階2を検査できる。
2: 図1は大殿筋のみを分離して伸展力を検査している。
3: 図1は股関節屈曲拘縮がある場合のための変法である。
4: 図2の方法では両側同時に検査する。
5: 図2の方法では段階5~段階2まで検査できる。
大腿義足歩行で図のような異常がみられた。考えられる原因はどれか。
1: 断端の外転可動域に制限がある。
2: 断端の外転筋力が低下している。
3: 断端の股関節屈曲拘縮がある。
4: 義足が長すぎる。
5: ソケットに対して足部が内方にある。
左手指の形を右手で模倣しようとすると、図のようになってしまう。麻痺している筋はどれか。2つ選べ。
1: 虫様筋
2: 浅指屈筋
3: 長母指屈筋
4: 深指屈筋
5: 短母指外転筋
股関節の内旋運動に関与する筋はどれか。2つ選べ。
1: 小殿筋
2: 大殿筋
3: 縫工筋
4: 半膜様筋
5: 大腿二頭筋
上肢の筋と作用の組合せで正しいのはどれか。
1: 上腕二頭筋―――肩関節外旋
2: 上腕三頭筋―――肩関節内旋
3: 腕橈骨筋――――前腕回内
4: 円回内筋――――肘関節伸展
5: 上腕筋―――――前腕回外
健常者が図に示す姿勢からゆっくりと立ち上がる過程で正しいのはどれか。
1: 初期の股関節屈曲運動に伴い、体重心は前上方へ移動する。
2: 殿部離床直後、股関節は最大屈曲位となる。
3: 殿部離床直後、体重心の床への投影点は支持基底面の外にある。
4: 殿部離床後、膝関節はいったん屈曲する。
5: 殿部離床後、足関節は単調に背屈する。
外側皮質脊髄路について正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 後索を通る。
2: 延髄で交叉する。
3: 運動前野からの投射線維を含まない。
4: 脊髄で前角細胞にシナプス結合する。
5: 上肢に対応する線維は下肢に対応する線維よりも外側にある。
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で矢状面上の角度を測定するのはどれか。2つ選べ。
1: 肩伸展
2: 手尺屈
3: 股外転
4: 膝屈曲
5: 胸腰部回旋
スカルパ三角で誤っているのはどれか。
1: 坐骨神経が通る。
2: 大腿動脈が通る。
3: 底面に恥骨筋がある。
4: 外側は縫工筋で形成される。
5: 内側は長内転筋で形成される。
安静立位で正しいのはどれか。
1: 頭部の重心線は環椎後頭関節の前方を通る。
2: 人体の重心は第5腰椎後方にある。
3: 人体の重心線は膝蓋骨前面を通る。
4: 股関節の腸骨大腿靱帯は弛緩する。
5: 大腿直筋は持続的に活動する。
図に示すストレッチングで伸張される筋はどれか。
1: 大殿筋
2: 大腿直筋
3: 大腿二頭筋長頭
4: 膝窩筋
5: 腓腹筋
図に大腿四頭筋の力と膝蓋大腿関節の関係を示す。図を参考に、次の文で誤っているのはどれか。ただし、ベクトルの大きさは全て同じである。
1: A:大腿四頭筋の収縮力が脛骨粗面に作用する。
2: B:膝屈曲角度と膝蓋大腿関節に作用する圧力は反比例する。
3: C:反張膝では膝蓋骨が浮き上がる方向へ力が作用する。
4: D:膝蓋骨には生理的に外方への力が作用する。
5: E:Q角が大きいと膝蓋骨に外方への力が強く作用する。
第2中手骨底に付着する筋はどれか。
1: 円回内筋
2: 尺側手根屈筋
3: 浅指屈筋
4: 長掌筋
5: 橈側手根屈筋