外傷性脳損傷後の障害と訓練・対応との組合せで適切なのはどれか。
1: 記憶障害 − 作業工程が多い種目とする。
2: 半側空間無視 − 無視側からの刺激を多くする。
3: 注意障害 − 作業工程の展開を速くする。
4: 遂行機能障害 − 毎回新しい作業活動を準備する。
5: 社会的行動障害 − 新しい集団への参加を促す。
59歳の女性。脳梗塞発病後、小梗塞の再発を繰り返し精神症状が前景化したため、精神科病院に転院になった。記銘力障害があるが、理解力や判断力は日によって波がある。言語がやや不明瞭で、移動は小刻み歩行である。この患者の病態で正しいのはどれか。
1: 仮性認知症
2: 早発認知症
3: まだら認知症
4: 全般性認知症
5: 視床性認知症
小脳出血の急性期に作業療法の導入が困難となる症状はどれか。
1: 回転性めまい
2: 嚥下障害
3: 構音障害
4: 測定障害
5: 企図振戦
脳の病変部位と出現しやすい症候との組合せで正しいのはどれか。
1: 黒質―――感覚障害
2: 視床―――嗅覚障害
3: 赤核―――摂食嚥下障害
4: 線条体――不随意運動
5: 扁桃体――筋緊張異常
Alzheimer型認知症と比較してLewy小体型認知症に特徴的なのはどれか。
1: 常同行動
2: 取り繕い
3: 物盗られ妄想
4: 繰り返される幻視
5: 初期からの記憶障害
脳卒中患者の嚥下障害について正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 片側性大脳病変では発生しない。
2: 延髄病変で生じやすい。
3: 改訂水飲みテストで評価する。
4: むせなければ安全な嚥下と判断する。
5: 飲み物にとろみをつけるとむせやすい。
疾患と病理学的変化の組合せで正しいのはどれか。
1: Parkinson病――大脳白質の変性
2: 多発性硬化症――中枢神経の脱髄
3: Lewy小体型認知症――大脳白質の虚血
4: 筋萎縮性側索硬化症――脊髄後索の変性
5: Guillain-Barré症候群――脊髄前角の変性
右延髄外側の脳梗塞で認められるのはどれか。
1: 右顔面の温痛覚障害
2: 右顔面神経麻痺
3: 右上斜筋麻痺
4: 右片麻痺
5: 左小脳性運動失調
認知症高齢者の作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 複数の課題を提供する。
2: 絵や文字を併用し説明する。
3: 作業療法士が交代で指導する。
4: できない作業を中心に練習する。
5: 小集団で参加メンバーを固定する。
認知行動療法で正しいのはどれか。
1: 入院中に行う治療法である。
2: 主な対象疾患は認知症である。
3: 考え方の癖に気付く練習をする。
4: グループミーティングを重視する。
5: 評価には認知機能検査が用いられる。
脳卒中片麻痺の機能障害(impairment)に対する理学療法はどれか。
1: 歩行訓練
2: 関節拘縮の改善
3: 利き手の交換
4: 補装具の使用
5: 環境の改善
Alzheimer型認知症でみられないのはどれか。
1: 汚言症
2: 観念失行
3: 視空間失認
4: 物盗られ妄想
5: 遂行機能障害
認知症患者への作業適用で適切なのはどれか。2つ選べ。 ア.繰り返しのある作業イ.複数の段階付けのある作業ウ.1時間程度でできる作業エ.巧緻性を必要とする作業オ.手続記憶を利用した作業
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
60歳の男性。仕事中に意識障害を発症したため、救急車で搬入された。緊急手術を行い順調に経過していたが、術後7日目に突然右片麻痺が出現した。入院時の頭部CTを示す。麻痺の原因として最も考えられるのはどれか。
1: 正常圧水頭症
2: 血管攣縮
3: 脳内出血
4: 脳挫傷
5: 脳膿瘍
筋萎縮性側索硬化症でみられる機能障害はどれか。2つ選べ。
1: 知能障害
2: 視野障害
3: 嚥下障害
4: 呼吸障害
5: 感覚障害
認知療法について正しいのはどれか。
1: 認知の歪みに働きかける。
2: 認知機能の改善効果がある。
3: 幼少期のこころの問題を主な対象とする。
4: 自動思考は無意識であるため同定しない。
5: 悲観的な思考を楽観的な思考に置き換える。
脳卒中で小脳皮質から上小脳脚に病巣がある場合にみられやすい症状はどれか。
1: 感覚障害
2: 運動麻痺
3: ジストニア
4: 動作時振戦
5: パーキンソニズム
認知症高齢者に用いる作業活動で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 工程の多い作業
2: 3時間程度の作業
3: 繰り返しのある作業
4: 道具の種類が多い作業
5: 過去になじみのある作業
アルツハイマー型認知症でみられないのはどれか。
1: 汚言症
2: 観念失行
3: 視空間失認
4: 物盗られ妄想
5: 実行機能障害(遂行機能障害)
脳梗塞の発生部位と出現する症状の組合せで正しいのはどれか。
1: Broca領域 ── 遂行機能障害
2: 右小脳半球 ── 左上下肢の運動失調
3: 右内包後脚 ── 左上下肢の運動麻痺
4: 左前頭葉 ── 左半側空間無視
5: 左放線冠 ── 感覚性失語