筋力増強で誤っているのはどれか。
1: 筋力増強には意欲が影響する。
2: 筋肥大は赤筋線維で生じやすい。
3: 増強法には過負荷の原則が適用される。
4: 等速運動では角速度の遅い方が増強効果は大きい。
5: 初期の筋力増強は運動単位の発射頻度の増加による。
水中運動訓練の利点として適切でないのはどれか。
1: 浮力による関節の安定化
2: 粘性抵抗による運動負荷増大
3: 温熱作用による筋緊張緩和
4: 静水圧による静脈還流増加
5: 動水圧による血流量増大
筋生理について誤っているのはどれか。
1: 赤筋は白筋に比べて長時間にわたる収縮が可能である。
2: 筋質量の75%は蛋白質である。
3: 神経筋接合部での興奮の伝達は神経から筋への一方向である。
4: 活動電位は筋収縮に先行して発生する。
5: 乳酸の蓄積は筋疲労の化学的原因である。
筋力増強法の原則について正しいのはどれか。
1: 筋力増強初期の効果は筋肥大によって起こる。
2: 等尺性運動では最大筋力の80%以上の負荷量を必要とする。
3: 筋収縮速度の違いにかかわらず筋力増強効果は一定である。
4: DeLormeの漸増抵抗運動では1RMの50%以上の負荷量から始める。
5: 過負荷による筋損傷は求心性よりも遠心性の収縮で起こりやすい。
膝関節の運動で正しいのはどれか。
1: 側副靱帯は屈曲時に緊張する。
2: 関節包の後面は前面に比べて伸縮性が高い。
3: 半月板の内外縁とも遊離して可動性に関与する。
4: 大腿骨の脛骨上の転がり運動は、屈曲最終域までみられる。
5: 大腿骨の脛骨上の転がり運動は外側顆部の方が内側顆部より大きい。
筋の他動的持続伸張で誤っているのはどれか。
1: 手指屈筋群は手関節掌屈位で行う。
2: 手関節屈筋群は前腕回外位で行う。
3: 腸腰筋は対側の股関節屈曲位で行う。
4: 大腿直筋は股関節伸展位で行う。
5: 腓腹筋は膝関節伸展位で行う。
高齢者の筋力について誤っているのはどれか。
1: 筋断面積は経年的に減少する。
2: 上肢よりも下肢の筋力低下が大きい。
3: 筋力強化によって筋線維の肥大が期待できる。
4: タイプII線維よりもタイプI線維の萎縮が優位である。
5: 筋力強化の初期効果は動員される運動単位が増加することによる。
誤りはどれか。
1: 坐骨大腿靭帯は股伸展を制限する。
2: 腸骨大腿靭帯は股内転を制限する。
3: 半腱様筋の収縮は股外旋を制限する。
4: 恥骨筋の収縮は股外転を制限する。
5: 半膜様筋の収縮は股内旋を制限する。
腕立てふせの開始肢位と下方への運動の図である。下方運動時の運動学的分析で誤っているのはどれか。
1: 頸部伸筋群の活動は等尺性収縮である。
2: 肩甲骨は内転運動を行う。
3: 肩関節は伸展運動を行う。
4: 肘関節で主に活動している筋は屈筋群である。
5: 股関節で主に活動している筋は屈筋群である。
誤っているのはどれか。
1: 一つの運動単位は1個の脊髄前角細胞とそれに支配される筋線維群から成る。
2: 筋肉は収縮速度が増加すると張力が減少する。
3: 1本の運動神経が何個の筋線維を支配しているかを神経支配比という。
4: 一般に神経支配比は精緻な働きをする指、舌などの筋ほど大きい。
5: 運動神経のインパルスが軸索終末部に達すると、アセチルコリンが放出される。
骨格筋の収縮について誤っているのはどれか。
1: 筋小胞体はCa2+を貯蔵している。
2: 活動電位は筋収縮に先行して発生する。
3: 神経筋接合部にはニコチン受容体が分布する。
4: 支配神経に単一の刺激を加えると強縮が起こる。
5: 単収縮が連続して起こると階段現象がみられる。
筋収縮について誤っているのはどれか。
1: 収縮によって熱を産生する。
2: 収縮のエネルギー源はATPである。
3: 滑り説(sliding theory)で説明される。
4: 筋長が変化しても発生する張力は等しい。
5: 筋の発生する張力は断面積に比例する。
関節リウマチ患者の上肢の筋力と関節運動とで正しいのはどれか。
1: 鉄アレイを用いて抵抗をかける。
2: 抵抗運動は関節内圧を下降させる。
3: 等尺性運動によって筋力を維持する。
4: 手関節伸展によって手内筋を強化する。
5: 関節運動によって関節内温度は低下する。
関節可動域運動で正しいのはどれか。
1: 筋収縮を伴ってはならない。
2: 意識障害がある場合は行わない。
3: 運動麻痺の改善を目的として行う。
4: 拘縮の予防・改善を目的として行う。
5: 深部感覚障害がある場合は行わない。
遠心性筋収縮で誤っているのはどれか。
1: 鉄棒の懸垂で体を引き上げるときの大胸筋の活動
2: 水の入ったバケツを台の上から床へ下ろすときの上腕二頭筋の活動
3: 正常歩行の踵接地直後の前脛骨筋の活動
4: 正常歩行の遊脚後期におけるハムストリングスの活動
5: 階段下降時の支持脚における大腿四頭筋の活動
立位から椅子へゆっくり座るときに起こる大殿筋の筋収縮はどれか。
1: 求心性収縮
2: 遠心性収縮
3: 等尺性収縮
4: 相動性収縮
5: 静止性収縮
正しいのはどれか。
1: 腓腹筋の神経支配比は外眼筋よりも小さい。
2: 1つの運動単位に属する筋線維は同期して興奮する。
3: γ運動ニューロンは運動単位の構成要素の1つである。
4: 遅筋の支配神経線維の径は速筋の支配神経線維よりも太い。
5: 大径の脊髄前角細胞は小径の細胞よりも弱い筋収縮力で興奮する。
機器を使用しなければ実施できないのはどれか。
1: 等尺性運動
2: 漸増抵抗運動
3: 等運動性運動
4: 遠心性等張性運動
5: 求心性等張性運動
全身持久力トレーニングの長期効果について誤っているのはどれか。
1: 血圧の低下
2: 心拍出量の増加
3: 最大酸素摂取量の増加
4: 骨格筋毛細血管密度の減少。
5: 動静脈酸素含有量較差の増加。
膝関節について正しいのはどれか。2つ選べ。
1: らせん関節である。
2: 屈曲の最終期にはころがり運動となる。
3: 伸展位では側副靭帯は弛緩する。
4: 半腱様筋は下腿の外旋運動を行う。
5: 完全伸展時には下腿の内旋運動はできない。