骨格筋の収縮について誤っているのはどれか。
1: 電気刺激を与えた場合に筋活動電位が収縮に先行して生じる。
2: 支配神経に単一刺激を加えて起こる収縮を単収縮という。
3: 単収縮が連続して起こると階段現象がみられる。
4: 刺激頻度を5~6 Hzに上げると強縮が起こる。
5: 速筋は遅筋に比べ強縮を起こす刺激頻度の閾値が高い。
骨格筋の筋収縮で正しいのはどれか。
1: 筋小胞体にはNa+を貯蔵している。
2: 活動電位は筋収縮に遅れて発生する。
3: Ca2+が筋小胞体に取り込まれると筋収縮が起こる。
4: ミオシン頭部の角度が戻るときにATPの加水分解が起こる。
5: 神経筋接合部での興奮の伝達は神経と筋との間で双方向性である。
骨格筋について正しいのはどれか。
1: 活動電位は筋収縮に遅れて発生する。
2: 伸張反射の感覚受容器は筋紡錘である。
3: 筋に単一刺激を加えると強縮が生じる。
4: 神経筋接合部にはアドレナリン受容体が分布する。
5: 筋小胞体から放出されたNa+がトロポニンに結合する。
骨格筋の収縮について正しいのはどれか。
1: 単収縮を加重させても収縮力は変化しない。
2: 筋線維の活動電位の持続時間は単収縮の持続時間よりも長い。
3: 電気刺激を与えた場合、単収縮に先行して活動電位が生じる。
4: 電気刺激で1秒間に5~6回の単収縮を起こすと強縮となる。
5: 単収縮の頻度が過剰になると完全強縮から不完全強縮に移行する。
筋生理について誤っているのはどれか。
1: 赤筋は白筋に比べて長時間にわたる収縮が可能である。
2: 筋質量の75%は蛋白質である。
3: 神経筋接合部での興奮の伝達は神経から筋への一方向である。
4: 活動電位は筋収縮に先行して発生する。
5: 乳酸の蓄積は筋疲労の化学的原因である。
骨格筋の筋収縮において筋小胞体から放出されたCa2+が結合するのはどれか。
1: アクチン
2: ミオシン
3: トロポニン
4: ミオグロビン
5: トロポミオシン
骨格筋の興奮収縮連関について正しいのはどれか。
1: 筋小胞体からMg2+が放出される。
2: 横行小管の中をCa2+が運搬される。
3: アクチンフィラメントのATPが加水分解を生じる。
4: 筋線維膜の電位依存性Na+チャネルが開いて脱分極が生じる。
5: トロポニンが移動してミオシンフィラメントの結合部位が露出する。
心筋について正しいのはどれか。
1: 平滑筋である。
2: 単収縮は生じない。
3: ギャップ結合はみられない。
4: 静止張力は骨格筋よりも大きい。
5: 活動電位持続時間は約5 msecである。
腱をたたいて骨格筋を急速に伸ばすと起こる筋単収縮に関与するのはどれか。
1: 筋紡錘
2: Pacini小体
3: Ruffini終末
4: 自由神経終末
5: Meissner小体
骨格筋で誤っているのはどれか。
1: 成人では体重の40%を占める。
2: 筋収縮にはカルシウムイオンが関与する。
3: 姿勢保持筋は赤筋線維が多い。
4: ミトコンドリアは白筋線維に多い。
5: 筋線維に横紋がみられる。
日常の動作では生じにくい筋収縮はどれか。
1: 同時収縮
2: 静止性収縮
3: 求心性収縮
4: 遠心性収縮
5: 等速性収縮
誤っているのはどれか。
1: 一つの運動単位は1個の脊髄前角細胞とそれに支配される筋線維群から成る。
2: 筋肉は収縮速度が増加すると張力が減少する。
3: 1本の運動神経が何個の筋線維を支配しているかを神経支配比という。
4: 一般に神経支配比は精緻な働きをする指、舌などの筋ほど大きい。
5: 運動神経のインパルスが軸索終末部に達すると、アセチルコリンが放出される。
立位から椅子へゆっくり座るときに起こる大殿筋の筋収縮はどれか。
1: 求心性収縮
2: 遠心性収縮
3: 等尺性収縮
4: 相動性収縮
5: 静止性収縮
廃用性筋萎縮で正しいのはどれか。
1: 筋原線維は保たれる。
2: 筋内神経線維は保たれる。
3: 筋張力は保たれる。
4: 筋線維の蛋白質合成は保たれる。
5: 筋萎縮の進行速度は神経切断後と同程度である。
骨格筋の構造で誤っているのはどれか。
1: 筋線維は筋鞘で覆われる。
2: 横紋構造はA帯とI帯に大別できる。
3: A帯には太い筋フィラメントが存在する。
4: 筋収縮時のI帯の長さは一定である。
5: 筋原線維はアクチンとミオシンで構成される。
骨格筋の収縮に関わる神経伝達物質はどれか。
1: ガンマアミノ酪酸(GABA)
2: アドレナリン
3: アセチルコリン
4: セロトニン
5: ドーパミン
筋収縮について誤っているのはどれか。
1: 収縮によって熱を産生する。
2: 収縮のエネルギー源はATPである。
3: 滑り説(sliding theory)で説明される。
4: 筋長が変化しても発生する張力は等しい。
5: 筋の発生する張力は断面積に比例する。
低周波刺激で誤っているのはどれか。
1: 筋の発生張力は刺激強度に依存する。
2: 筋収縮には、刺激の持続時間が短いほど強い刺激を必要とする。
3: 正常筋は脱神経筋より順応を起こしやすい。
4: 正常筋の不応期は脱神経筋の不応期より短い。
5: 脱神経筋は正常筋に比べて短い刺激持続時間で反応する。
高齢者の筋で誤っているのはどれか。
1: 筋断面積が減少する。
2: 運動単位数が増加する。
3: 筋力増強効果はみられる。
4: タイプⅡ線維の萎縮が強い。
5: 持久力は筋力に比較して維持される。
伸張反射について誤っているのはどれか。
1: 筋紡錘が筋の長さを検知する。
2: 痙縮では伸張反射が低下する。
3: 伸張反射は単シナプス反射である。
4: Ia群神経線維はα運動神経に結合する。
5: 錘外線維が伸ばされると錘内線維は活動を増す。