視床痛で正しいのはどれか。
1: CRPS〈複合性局所疼痛症候群〉Ⅰ型に分類される。
2: 脳卒中発症直後から出現する。
3: 聴覚刺激で疼痛が緩和する。
4: 非侵害刺激で疼痛を感じる。
5: Lhermitte徴候がみられる。
手指の変形性関節症について正しいのはどれか。
1: 安静時痛は少ない。
2: 女性よりも男性に多い。
3: 母指CM関節症が最も多い。
4: Heberden結節はPIP関節に起こる。
5: Bouchard結節はDIP関節に起こる。
上腕骨外側上顆炎について正しいのはどれか。
1: 男性に多い。
2: 高齢者に多い。
3: 自発痛はない。
4: 手関節伸筋腱の付着部の炎症である。
5: 物を持ち上げる際は前腕回内位で行うようにする。
54歳の女性。左母指ばね指の術後、経過は良好であったが、術後3か月ころから些細な動作で母指にビリビリするような疼痛が出現した。術後5か月目に自宅近くの病院を受診し、CRPS〈複合性局所疼痛症候群〉と診断され、投薬治療と外来作業療法が開始となった。開始時の左母指痛はNRS〈numerical rating scale〉で安静時1、動作時6。左上肢機能は総握りでは指尖手掌間距離が2~3 cm、肩・肘関節のROMに軽度制限を認め、手指のMMTは段階3、握力2 kgで、日常生活では左手をほとんど使用していない状態であった。実施する作業療法で誤っているのはどれか。
1: 疼痛を誘発しない動作方法を検討する。
2: 疼痛の完全除去を目標とする。
3: 物品に触れる機会を増やす。
4: 自動運動から開始する。
5: 生活状況を聴取する。
図に示すスプリントが適応となる疾患はどれか。
1: 頸肩腕症候群
2: 肘部管症候群
3: 回外筋症候群
4: 手根管症候群
5: 円回内筋症候群
肘部管症候群の症状で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 猿手変形
2: 鉤爪手変形
3: ボタン穴変形
4: Tinel徴候
5: 前腕近位尺側の感覚障害
手根管症候群の術後3日目の作業療法で適切でないのはどれか。
1: 手関節の他動的関節可動域訓練を行う。
2: 全指の自動的関節可動域訓練を行う。
3: 浮腫を軽減するポジショニングを指導する。
4: 手関節の痛みがあるときは安静用スプリントを作製する。
5: 片手動作を指導する。
手根管症候群の作業療法で正しいのはどれか。
1: 手関節を背屈位に保つ。
2: 振動を伴う工具を使用する。
3: 手指伸筋の筋力強化を行う。
4: 両側性に障害のあることを想定して行う。
5: トーマススプリントを用いて把持訓練を行う。
発症が労働衛生環境に関連しないのはどれか。
1: じん肺
2: 腰痛症
3: 頸肩腕症候群
4: レイノー症候群
5: 大腿骨頭すべり症
52歳の女性。関節リウマチ。発症して17年が経過している。手指関節に痛みを訴えており、図のような変形がみられる。手指に対する最も適切な物理療法はどれか。
1: 超音波
2: 遠赤外線
3: 極超短波
4: パラフィン浴
5: ホットパック
多発筋炎で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 筋痛に対しては温熱療法を行う。
2: 急性期には車椅子自走で移動する。
3: 急性期治療時から下肢筋力増強訓練が推奨される。
4: 股関節部に疼痛が出現した時は大腿骨頭壊死の合併に注意する。
5: 慢性期の運動負荷量の決定には血清CKの推移が参考となる。
72歳の女性。転倒し、左手をついた。左手関節部に疼痛と腫脹が生じ、近くの病院を受診し徒手整復後ギプス固定を受けた。骨癒合後の画像示す。手関節尺屈により尺骨頭部の疼痛とクリック音がする。手指の機能障害はない。生じている合併症で考えられるのはどれか。
1: 反射性交感神経性ジストロフィー
2: 尺骨突き上げ症候群
3: 長母指伸筋腱断裂
4: 正中神経損傷
5: 月状骨脱臼
30歳の男性。前腕背側から手指背側にかけてIII度の熱傷を受けた。急性期にスプリントで保つ肢位で適切なのはどれか。
多発性筋炎の回復初期における理学療法で正しいのはどれか。
1: 運動負荷量は血小板数を目安に設定する。
2: 筋力トレーニングは四肢の遠位筋を中心に行う。
3: 間質性肺炎の合併に注意してプログラムを進める。
4: 手指の冷感に対して手部および手指へのホットパックを行う。
5: 筋痛があれば抵抗を減らし、時間を延長して筋力トレーニングを継続する。
手根管症候群の術後3日目の作業療法で適切でないのはどれか。
1: 全指の自動関節可動域訓練を行う。
2: 手関節の他動的関節可動域訓練を行う。
3: 浮腫を軽減するポジショニングを指導する。
4: 手関節の痛みがあるときは安静用スプリントを作製する。
5: 片手動作を指導する。
慢性関節リウマチの作業療法で誤っているのはどれか。
1: 手指に強い負荷がかからないようにする。
2: 股関節の屈曲拘縮を予防するために腹臥位をとらせる。
3: 午前中の早い時間にプログラムを実施する。
4: 自己装着可能な夜間スプリントを工夫する。
5: 等尺性運動によって筋力維持を行う。