75歳の女性。左膝痛を訴え、関節可動域が伸展-10°、屈曲95°に制限されている。来院時のエックス線写真を示す。膝関節拘縮に対する治療で正しいのはどれか。
1: CPMを行う。
2: 大腿を固定して伸張を加える。
3: 疼痛を感じるレベルの矯正力を加える。
4: 動的膝装具は用いない。
5: 連続ギプス法では1日ごとに5°ずつ矯正位を強める。
骨関節疾患と治療との組合せで誤っているのはどれか。
1: 頸椎症-頸部筋の等尺性運動
2: 化膿性脊椎炎-超音波療法
3: 肩関節周囲炎-コッドマン体操
4: 変形性股関節症-部分免荷歩行
5: 先天性股関節脱臼-牽引療法
骨粗鬆症について適切でないのはどれか。
1: 閉経後の女性に生じやすい。
2: ステロイド治療により生じやすい。
3: 大腿骨頸部骨折をきたしやすい。
4: 脊椎圧迫骨折ではコルセットを装着する。
5: 高齢者の腰背痛には体幹前屈を指導する。
関節リウマチの症状と理学療法の組合せで正しいのはどれか。
1: 肩関節痛――――――持続伸張運動
2: 手指の変形―――――超音波療法
3: 足の外反母指――――金属支柱付短下肢装具
4: 膝関節外反変形―――外側ウェッジ
5: 環軸関節亜脱臼―――頸椎前屈姿勢の予防
12歳の女児。ミニバスケットボールの練習を始めてから、右膝のやや遠位部に疼痛と腫脹とが出現したため来院した。症状は運動後に悪化し、安静で軽快する。エックス線写真を示す。この患者の理学療法で適切でないのはどれか
1: 膝サポーターの装着
2: 大腿四頭筋のストレッチ
3: 疼痛部のアイスマッサージ
4: スクワットによる下肢筋力訓練
5: ハムストリングスのストレッチ
55歳の女性。若年時から跛行がある。ここ数年で右股関節痛が増悪し来院した。運動麻痺、感覚障害はなく、整形外科的手術の既往もない。背臥位、膝屈曲位で図のような肢位がみられた。異常がみられない評価項目はどれか。
1: 股関節の関節可動域
2: 棘果長
3: 下肢の徒手筋力テスト
4: 下肢深部腱反射
5: 大腿周径
つま先歩きになるのはどれか。2つ選べ。 ア.大殿筋筋力低下イ.大腿四頭筋筋力低下ウ.30°膝関節屈曲拘縮エ.3 cm以上の脚長差オ.脛骨神経麻痺
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
45歳の女性。40歳で関節リウマチを発症し、寛解と増悪を繰り返している。両手関節の腫脹と疼痛が顕著である。歩行は可能であるが、左膝関節の疼痛と変形が強いため人工関節置換術を検討している。術前に使用する歩行補助具として適切なのはどれか。2つ選べ。
1: T字杖
2: ロフストランド杖
3: プラットホーム杖
4: 松葉杖
5: 四輪式歩行器
慢性関節リウマチの足部の変形で起こりにくいのはどれか。
1: 外反母指
2: 槌指変形
3: 扁平足
4: 凹足変形
5: 踵骨の外反変形
多発性硬化症について正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 男性に多い。
2: 発症は50代に多い。
3: 脱髄病変がみられる。
4: 視力低下が出現する頻度が高い。
5: 運動負荷に制限を設ける必要はない。
20歳の男性。運動時に膝関節痛を訴える。実施した検査を図に示す。この検査はどれか。
1: 外反ストレステスト
2: 前方引き出しテスト
3: 内反ストレステスト
4: McMurrayテスト
5: Lachmanテスト
筋疾患と症状との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 皮膚筋炎 — 叩打ミオトニア
2: 筋強直性ジストロフィー — 有痛性強直性けいれん
3: 肢帯型筋ジストロフィー — 動揺性歩行
4: Becker型筋ジストロフィー — floppy infant
5: Duchenne型筋ジストロフィー — 翼状肩甲
膝関節屈曲運動の制限に関与するのはどれか。
1: 斜膝窩靱帯の緊張
2: 前十字靱帯の緊張
3: 大腿後面と下腿後面の接触
4: 大腿骨の転がり運動の出現
5: 内側側副靱帯の緊張
変形性膝関節症の理学療法で適切でないのはどれか。
1: 下肢伸展挙上訓練
2: スクワット
3: 膝関節への温熱療法
4: 楔状足底板
5: 膝関節サポーター
脊髄膜瘤で誤っているのはどれか。
1: 泌尿器系の精査は出生後できるだけ早期から行う。
2: 脊椎変形の頻度は成長とともに増加する。
3: 水頭症を合併しやすい。
4: 第4腰髄節まで機能残存する患者では膝関節屈曲位をとりやすい。
5: 第1仙髄節まで機能残存する患者は凹足になりやすい。
膝関節屈曲位で下腿を外旋させるのはどれか。
1: 大腿二頭筋
2: 半腱様筋
3: 半膜様筋
4: 腓腹筋
5: 薄 筋
対称性緊張性頸反射で正しいのはどれか。
1: 頸部の伸展で股関節と膝関節が屈曲する。
2: 統合する中枢は大脳にある。
3: 立直り反応の一つである。
4: 生後4か月で出現する。
5: 生後10か月で消失する。
右変形性股関節症で人工股関節置換術を受けている。この患者に対する指導で適切なのはどれか。2つ選べ。
筋萎縮性側索硬化症について正しいのはどれか。
1: 感覚障害が出現する。
2: 筋線維束攣縮が見られる。
3: 20歳代に好発する。
4: 萎縮は近位筋から生じる。
5: 初期から腱反射は低下する。
Perthes病で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 女子に多い。
2: 大腿骨頭の阻血性壊死である。
3: 発症年齢が高いほど予後が良い。
4: 免荷を目的とした装具療法が行われる。
5: 片側性に比べ両側性に発症することが多い。