第45回午後第76問の類似問題

第57回午後:第92問

糖尿病性腎症で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 血尿が特徴的である。

2: 糸球体の硬化が起こる。

3: 低血糖発作が原因となる。

4: 糖尿病の初期からみられる。

5: 透析導入の原因疾患として最も多い。

  • 答え:2 ・5
  • 解説:糖尿病性腎症は糖尿病の合併症であり、糸球体の硬化や線維化が起こり、透析導入の原因疾患として最も多い。微量アルブミン尿や蛋白尿が特徴的であり、血尿は関連しない。また、低血糖発作ではなく、高血糖状態の継続が原因となる。
  • 血尿は糖尿病性腎症の特徴ではなく、微量アルブミン尿や蛋白尿が特徴的である。血尿は膀胱炎、前立腺炎、尿路結石などでみられる。
  • 糖尿病性腎症では糸球体の硬化や線維化が起こるため、この選択肢は正しい。
  • 糖尿病性腎症の原因は低血糖発作ではなく、高血糖状態の継続による糸球体血管の損傷であるため、この選択肢は誤りである。
  • 糖尿病性腎症は糖尿病の合併症であり、初期からではなく、高血糖状態の継続により生じるため、この選択肢は誤りである。
  • 糖尿病性腎症は透析導入の原因疾患として最も多い疾患であるため、この選択肢は正しい。以前は、慢性糸球体腎炎が最も多い疾患であった。
  • 科目:内部障害と臨床医学
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第52回午後:第93問

2型糖尿病の運動療法について誤っているのはどれか。  

1: 有酸素運動が用いられる。

2: インスリン感受性を上昇させる。

3: 食事療法との併用が基本となる。

4: 尿中ケトン体が陽性の場合においても推奨される。

5: 実施にあたってはインスリンが十分に補充されている必要がある。

第42回午前:第96問

糖尿病患者の理学療法で誤っているのはどれか。  

1: HbA1cの数値を確認する。

2: 冷や汗は低血糖発作の予兆である。

3: ベッド上の安静は血糖値を低下させる。

4: 運動療法施行時には砂糖を用意しておく。

5: 意識障害発作は低血糖と高血糖で起こる。

第43回午前:第89問

糖尿病の運動療法で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 尿ケトン体陽性時に効果が高い。

2: 食後すぐに運動を開始する。

3: 網膜症がある場合には運動強度を軽くする。

4: 低血糖に備えて常に糖質を携帯する。

5: 空腹時血糖値が高いほど運動量を増やす。

第54回午後:第47問

糖尿病の運動療法で正しいのはどれか。  

1: 食後すぐに開始する。

2: 運動強度はBorg指数17前後で行う。

3: インスリン治療中の患者は禁忌である。

4: 尿中ケトン体陽性の場合は有酸素運動を行う。

5: 増殖性網膜症がある場合、強い等尺性収縮は推奨されない。

第55回午後:第75問

尿検査項目とその検査結果が高値となる疾患との組合せで正しいのはどれか。  

1: ケトン体――――膵炎

2: ビリルビン―――糖尿病

3: アルブミン―――肝硬変

4: ヘモグロビン――心筋梗塞

5: ミオグロビン――横紋筋融解症

  • 答え:5
  • 解説:尿検査項目とその検査結果が高値となる疾患との組合せで正しいのは、ミオグロビンと横紋筋融解症の組合せです。尿検査項目によって、それぞれ異なる疾患が疑われます。
  • ケトン体が高値の場合は、糖尿病性ケトアシドーシスや甲状腺機能亢進症などが疑われますが、膵炎とは関係ありません。
  • ビリルビンが高値の場合は、急性膵炎や肝硬変などの肝細胞障害や閉塞性黄疸が疑われますが、糖尿病とは関係ありません。
  • アルブミンが高値の場合は、糖尿病性腎症や動脈硬化、前立腺炎、膀胱炎などが疑われますが、肝硬変とは関係ありません。
  • ヘモグロビンが高値の場合は、発作性夜間ヘモグロビン尿症などが疑われますが、心筋梗塞とは関係ありません。
  • ミオグロビンが高値の場合は、横紋筋融解症が疑われます。横紋筋融解症は、筋組織が急激に破壊されるときにミオグロビンが漏出し、尿中に現れるため、この組合せが正しいです。
  • 科目:臨床医学総論(病理学)
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第55回午後:第94問

2型糖尿病患者における運動療法の効果で誤っているのはどれか。  

1: インスリン抵抗性の増大

2: 血圧低下

3: 血糖コントロールの改善

4: 脂質代謝の改善

5: 心肺機能の改善

  • 答え:1
  • 解説:2型糖尿病患者における運動療法は、インスリン抵抗性の改善、血圧の低下、血糖コントロールの改善、脂質代謝の改善、心肺機能の改善などの効果があります。運動療法は糖尿病の予防・管理や生活の質の向上に役立ちます。
  • 選択肢1は誤りです。運動療法は2型糖尿病患者においてインスリン抵抗性の増大ではなく、改善をもたらします。
  • 選択肢2は正しいです。運動療法は2型糖尿病患者において血圧を低下させる効果があります。これはインスリン抵抗性の改善に伴う降圧作用によるものです。
  • 選択肢3は正しいです。運動療法は2型糖尿病患者において血糖コントロールの改善をもたらします。これはインスリン抵抗性の改善による効果です。
  • 選択肢4は正しいです。運動療法は2型糖尿病患者において脂質代謝の改善をもたらします。これもインスリン抵抗性の改善による効果です。
  • 選択肢5は正しいです。運動療法は2型糖尿病患者において心肺機能の改善をもたらします。これにより、患者の生活の質が向上します。
  • 科目:内部障害と臨床医学
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第53回午前:第93問

糖尿病の運動療法で正しいのはどれか。  

1: 食後すぐに運動を開始する。

2: 冷汗は高血糖発作の予兆である。

3: インスリン投与中は運動療法を中止する。

4: 空腹時血糖値が高いほど運動量を増やす。

5: 増殖性網膜症がある場合には運動強度を軽くする。

  • 答え:5
  • 解説:糖尿病の運動療法では、食後1~2時間後に運動を開始し、インスリン投与中でも運動が可能である。ただし、空腹時血糖値が高い場合や増殖性網膜症がある場合は注意が必要である。
  • 食後すぐに運動を開始するのではなく、食後1~2時間後に運動を開始することで食後の高血糖が改善される。
  • 冷汗は低血糖発作の予兆であり、高血糖発作では著しい口渇(脱水)、全身倦怠感、悪心、嘔吐などの消化器症状が生じる。
  • インスリン投与中であっても運動療法は可能であり、投与後すぐに運動するときなどはインスリン投与量の減量が必要な場合がある。
  • 空腹時血糖値が高い場合(空腹時血糖≧250mg/dL)は、運動を禁止・制限する必要がある。
  • 増殖性網膜症がある場合は運動療法は原則禁忌であり、運動療法を継続してきた患者には強度を軽くするか中止する場合がある。
  • 科目:内部障害と臨床医学
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第55回午後:第37問

糖尿病患者において低血糖発作時にみられる症状はどれか。  

1: 嘔吐

2: 胸痛

3: 口渇

4: 発汗

5: 腹痛

第55回午前:第93問

尿毒症で正しいのはどれか。  

1: 腎不全の初期にみられる。

2: 代謝性アシドーシスを示す。

3: 低カリウム血症を生じやすい。

4: 透析患者の死亡原因で最も多い。

5: 血清クレアチニン濃度は低下する。

  • 答え:2
  • 解説:尿毒症は腎臓の機能が高度に障害された結果生じる症状の総称であり、慢性腎不全が進行した後に生じる。尿毒症では、アニオンギャップが上昇する尿毒症性アシドーシスを生じる。
  • 選択肢1は間違いです。尿毒症は腎不全の初期ではなく、慢性腎不全が進行した後に生じます。
  • 選択肢2は正しいです。尿毒症では、アニオンギャップが上昇する尿毒症性アシドーシスを示します。
  • 選択肢3は間違いです。尿毒症では、高カリウム血症を生じやすいですが、低カリウム血症ではありません。
  • 選択肢4は間違いです。尿毒症は透析患者の死亡原因の一因ではありますが、最も多い死亡原因ではありません。感染症、心不全、脳血管障害、悪性腫瘍などが透析患者の死亡原因として多く見られます。
  • 選択肢5は間違いです。尿毒症では、窒素代謝産物が血中に蓄積するため、血清クレアチニン濃度は上昇します。
  • 科目:内部障害と臨床医学
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第39回午後:第18問

腎臓についての正しいのはどれか。  

1: 糸球体は髄質にある。

2: 糸球体は血液をろ過する。

3: 遠位尿細管は腎盂にある。

4: 尿細管はブドウ糖を排出する。

5: 尿管は皮質と連結する。

第57回午前:第19問

50歳の男性。会社の健康診断で尿糖陽性を指摘され、受診した。入院時、身長175 cm、体重85 kg。脈拍75/分、血圧165/86 mmHg。両側足関節の振動覚は鈍麻。血液生化学所見では、空腹時血糖385 mg/dL(基準値65~109 mg/dL)、HbAlc 8.6%(基準値4.6~6.2%)、トリグリセリド362 mg/dL(基準値30~150 mg/dL)、LDL コレステロール128 mg/dL(基準値70~139 mg/dL)であった。尿検査でケトン体陰性であった。入院後、食事療法と薬物療法が開始されている。運動療法開始時に必要な条件はどれか。  

1: 感覚障害が改善する。

2: 脂質異常症が改善する。

3: 尿中ケトン体が陽性となる。

4: HbAlcが基準値内まで低下する。

5: 空腹時血糖が250 mg/dL未満となる。

第36回午後:第97問

高血糖の症状はどれか。2つ選べ。 ア.口 渇イ.息切れウ.筋力低下エ.振 戦オ.多 尿  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第49回午後:第94問

糖尿病に合併しやすい疾患として誤っているのはどれか。  

1: 白内障

2: 尿路結石

3: 脳血管障害

4: 虚血性心疾患

5: 閉塞性動脈硬化症

第45回午後:第37問

インスリン療法中の糖尿病患者に対する運動指導で正しいのはどれか。  

1: 1. 1週間に1回の運動を行う。

2: 2. 上肢では等尺性運動とする。

3: 3. 無酸素閾値を超えるようにする。

4: 4. 食事終了後2時間以内は行わない。

5: 5. 最大酸素摂取量の40~60%の運動を行う。

第42回午前:第68問

糖尿病患者の運動で誤っているのはどれか。  

1: 運動はインスリン注射直後に行う。

2: 運動強度を最大酸素摂取量の40~60%に設定する。

3: 全身を使った運動を行う。

4: 2 kgの負荷で10~20回の下肢等張性運動を行う。

5: 20分以上の持久運動を週3日行う。

第38回午前:第62問

糖尿病患者における運動療法の効果で適切なのはどれか。  

1: 血中HDLコレステロールの減少

2: インスリン感受性の増加

3: 筋内へのグリコーゲン貯蓄率の減少

4: 血中中性脂肪の増加

5: ブドウ糖酸化率の減少

第57回午前:第6問

50歳の男性。糖尿病。1か月前からインスリンによる治療が開始されている。空腹時血糖150 mg/dL、HbA1cは7.5%であった。これまでに低血糖症状は認めていない。血糖コントロールの改善に向けた運動療法、生活指導で誤っているのはどれか。  

1: 歩数計を活用する。

2: 運動は食後1時間後に行う。

3: 階段を使用するように助言する。

4: 低強度でのレジスタンス運動を行う。

5: 1週間で合計60分の有酸素運動を行う。

  • 答え:5
  • 解説:この問題では、糖尿病患者に対する運動療法と生活指導の中で誤っている選択肢を選ぶことが求められています。正しい運動療法や生活指導は、血糖値のコントロールを改善し、糖尿病の症状を軽減することに役立ちます。
  • 歩数計を活用することは、糖尿病患者にとって有益です。歩数計や活動量計を使用することで、患者は自分の活動量を適切に管理し、運動療法の効果を最大限に引き出すことができます。
  • 運動は食後1時間後に行うことが望ましいです。食後1時間後は血糖値が最も高くなるため、このタイミングで運動を行うことで筋肉が糖を取り込み、血糖値の上昇を抑制することができます。
  • 階段を使用するように助言することは、糖尿病患者にとって有益です。階段の使用は自重を利用したレジスタンス運動となり、筋肉の糖消費が促進され、耐糖能が向上します。
  • 低強度でのレジスタンス運動を行うことは、糖尿病患者にとって適切です。レジスタンス運動は低強度から始め、徐々に強度やセット回数を増やすことが推奨されています。
  • 1週間で合計60分の有酸素運動を行うという選択肢は誤りです。糖尿病患者に対する運動療法では、週に150分以上の中等度~強度の有酸素運動が推奨されています。この選択肢では運動量が不十分であり、血糖コントロールの改善には効果が期待できません。
  • 科目:内科疾患
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第40回午前:第61問

糖尿病の運動療法で正しいのはどれか。2つ選べ。 ア.肥満例ではやや多めの総摂取エネルギーとする。イ.運動強度は最大酸素摂取量の70%程度が適切である。ウ.血糖値が高いほど効果的である。エ.運動強度は漸増運動負荷試験で決定する。オ.運動によってインスリン抵抗性が改善する。  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第41回午前:第97問

インスリン依存型糖尿病の運動療法で誤っているのはどれか。2つ選べ。 ア.運動強度はボルグ指数で13以下に設定する。イ.自転車エルゴメーターは1日20~30分程度とする。ウ.尿ケトン体陽性時には運動量を増やす。エ.食後2時間以内の運動は避ける。オ.インスリン注射部位の運動は避ける。  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ