第44回午後第82問の類似問題

第39回午前:第24問

50歳の男性。筋萎縮性側索硬化症。発症後5年経過し、歩行は自立しているが、更衣、入浴動作に介助が必要である。この時期の理学療法で正しいのはどれか。2つ選べ。 ア.高負荷での筋力増強訓練イ.頸椎固定装具の作製ウ.電動車椅子の操作エ.呼吸筋群の強化訓練オ.上肢の関節可動域訓練  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第57回午後:第62問

深部腱反射について正しいのはどれか。  

1: 感覚入力はⅢ群求心性線維を介する。

2: 運動出力はα運動神経を介する。

3: 錘外筋線維が受容器となる。

4: 反射閾値は一定である。

5: 高齢者では亢進する。

  • 答え:2
  • 解説:深部腱反射は、筋紡錘や腱器官が受容器となり、Ⅰa群求心性線維を介して感覚入力が行われ、α運動神経を介して運動出力が行われる。反射閾値は一定ではなく、環境や筋の状態によって変化する。また、高齢者では深部腱反射は減弱する。
  • 選択肢1は誤りです。感覚入力はⅠa群求心性線維を介して行われます。
  • 選択肢2は正しいです。運動出力はα運動神経を介して行われます。
  • 選択肢3は誤りです。受容器は筋紡錘と腱器官です。
  • 選択肢4は誤りです。反射閾値は一定ではなく、環境や筋の状態によって変化します。
  • 選択肢5は誤りです。高齢者では深部腱反射は減弱する。これは加齢による末梢神経の神経変性が関係しているとされています。
  • 科目:生理学(筋・感覚・神経系)
  • 重要度:プレミアム特典
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第50回午後:第45問

深部腱反射と反射中枢の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 下顎反射 - C1~4

2: 上腕二頭筋反射 - C7、8

3: 回内筋反射 - C6~T1

4: 下肢内転筋反射 - T12、L1

5: アキレス腱反射 - L5~S2

第38回午前:第77問

球麻痺を伴う筋萎縮性側索硬化症の理学療法プログラムで適切でないのはどれか。  

1: 罹患筋の抵抗運動

2: 呼吸・排痰訓練

3: 嚥下指導

4: コミュニケーション手段の獲得

5: 精神心理的サポート

第35回午後:第83問

正しい組合せはどれか。  

1: 重症筋無力症-運動失調

2: パーキンソン症候群-企図振戦

3: フリードライヒ失調症-Romberg徴候陰性

4: ギラン・バレー症候群-腱反射亢進

5: 脊髄空洞症-解離性感覚障害

第41回午前:第79問

多発性硬化症の理学療法で適切でないのはどれか。2つ選べ。 ア.痙縮に対する寒冷療法イ.10 RMの筋力強化訓練ウ.温水プールでの歩行訓練エ.トレッドミルによる平地歩行訓練オ.運動失調に対するPNF  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第54回午後:第91問

重症筋無力症で正しいのはどれか。  

1: 胸腺の異常を伴うことが多い。

2: Parkinson病より患者数が多い。

3: テンシロン試験で症状が悪化する。

4: 血清クレアチンキナーゼが上昇する。

5: 誘発筋電図の反復刺激試験で振幅の漸増を認める。

  • 答え:1
  • 解説:重症筋無力症は骨格筋の易疲労性や脱力を主症状とし、症状の日内変動や寛解と増悪を繰り返す病気です。胸腺の異常を伴うことが多く、検査所見では血中アセチルコリン受容体抗体が陽性となることが特徴です。
  • 選択肢1は正しいです。重症筋無力症は、悪性胸腺腫などの胸腺の異常を伴うことが多いです。悪性胸腺腫の合併例は予後不良であることが知られています。
  • 選択肢2は間違いです。重症筋無力症の有病率は11.8人/10万人であり、Parkinson病の有病率は100~150人/10万人とされているため、重症筋無力症の患者数はParkinson病より少ないです。
  • 選択肢3は間違いです。テンシロン試験は、塩酸エドロホニウムを静脈注射し、眼や全身の症状が改善されるかどうかをみるものであり、症状が悪化することはありません。劇的な改善が得られた場合、重症筋無力症と診断されます。
  • 選択肢4は間違いです。重症筋無力症では、筋炎や心筋炎を合併しない場合、血清クレアチンキナーゼの上昇はみられません。血中アセチルコリン受容体抗体が陽性となることが特徴的な検査所見です。
  • 選択肢5は間違いです。重症筋無力症の誘発筋電図では、低頻度の連続刺激で振幅の漸減(waning現象)を認めるのが特徴です。振幅の漸増ではありません。
  • 科目:神経・筋系の障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第39回午前:第61問

多発性硬化症の症状と理学療法との組合せで適切でないのはどれか。  

1: 痙 縮-全身温浴

2: 廃用性筋力低下-等張性筋力増強

3: 運動失調-重錘負荷

4: 耐久力低下-ボルグ指数11の運動

5: 歩行時尖足-短下肢装具

第37回午前:第53問

多発性硬化症でみられないのはどれか。   

1: 症状の寛解と増悪

2: 易疲労性

3: レルミット徴候

4: 視神経炎

5: 感覚神経伝導速度の低下

第40回午後:第67問

筋萎縮性側索硬化症で誤っているのはどれか。  

1: 40~50歳代に好発する。

2: 男性に多い。

3: 進行性である。

4: 外眼筋麻痺がみられる。

5: 球症状がみられる。

第40回午前:第23問

40歳の男性。筋萎縮性側索硬化症。発症から2年で、下肢には軽度の痙性麻痺が認められ、膝折れやつまずきなどの歩行障害が出現している。上肢は筋萎縮が著明で食事や衣服着脱は全介助。構音障害も出現している。この時期の理学療法で適切でないのはどれか。  

1: 呼吸訓練

2: 上肢のROM訓練

3: 上肢の抵抗運動訓練

4: 立位バランス訓練

5: 短下肢装具での歩行訓練

第35回午前:第56問

デュシェンヌ型筋ジストロフィーの厚生省筋萎縮症研究班機能障害度分類で歩行不能となる最初のステージはどれか。  

1: ステージ2

2: ステージ3

3: ステージ4

4: ステージ5

5: ステージ6

第41回午前:第71問

デュシェンヌ型筋ジストロフィーで短縮が起こりにくい筋はどれか。  

1: 下腿三頭筋

2: 後脛骨筋

3: 大殿筋

4: ハムストリングス

5: 大腿筋膜張筋

第39回午後:第80問

錐体外路症状を呈するのはどれか。  

1: 核黄疸

2: 筋萎縮性側索硬化症

3: 脊髄空洞症

4: フリードライヒ型失調症

5: シャルコー・マリー・トゥース病

第46回午後:第95問

上位運動ニューロンの障害でみられる症状はどれか。2つ選べ。  

1: 振戦

2: 痙縮

3: 腱反射消失

4: 筋線維束攣縮

5: 病的反射陽性

第42回午前:第54問

頸髄症を併発しやすい疾患はどれか。2つ選べ。  

1: アテトーゼ型脳性麻痺

2: 筋萎縮性側索硬化症

3: 関節リウマチ

4: 重症筋無力症

5: 強皮症

第42回午後:第86問

筋ジストロフィーで正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: デュシェンヌ型は男児に発症する。

2: デュシェンヌ型では心筋障害はまれである。

3: 肢帯型は常染色体優性遺伝である。

4: 顔面肩甲上腕型は仮性肥大が特徴である。

5: 先天性筋ジストロフィー(福山型)は精神遅滞を伴う。

第40回午前:第90問

筋萎縮性側索硬化症の理学療法で誤っているのはどれか。  

1: フレンケル体操

2: 起居動作の練習

3: 杖や自助具の使用

4: 変形・拘縮の予防

5: 胸郭可動域訓練

第54回午後:第24問

男性に比べて女性に多い疾患はどれか。  

1: Perthes病

2: 多発性筋炎

3: 高尿酸血症

4: 強直性脊椎炎

5: Duchenne型筋ジストロフィー

  • 答え:2
  • 解説:この問題では、男性に比べて女性に多い疾患を選ぶ必要があります。選択肢の中で、女性に多い疾患は多発性筋炎です。
  • Perthes病は、6~8歳の男児に多い疾患であり、女性に多いとは言えません。
  • 多発性筋炎は、男女比でやや女性に多く、学童期と成人期(30~60歳)の二峰性に好発年齢が分布します。四肢近位筋に有痛性筋無力症を生じ、歩行困難や上肢・頭部挙上困難を示すため、この選択肢が正解です。
  • 高尿酸血症は、男性に圧倒的に多い疾患であり、女性に多いとは言えません。
  • 強直性脊椎炎は、10~20歳代で好発し、男性が3~5倍多い疾患であり、女性に多いとは言えません。
  • Duchenne型筋ジストロフィーは、5歳以下の男児に発生する疾患であり、女性に多いとは言えません。
  • 科目:その他の身体障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第53回午前:第83問

脊髄ショック期の徴候として正しいのはどれか。  

1: 温痛覚解離

2: 痙性四肢麻痺

3: 肛門括約筋反射消失

4: 深部腱反射亢進

5: 排尿反射亢進

  • 答え:3
  • 解説:脊髄ショック期は、脊髄損傷後に発生する一時的な症状で、損傷部位以下の神経機能が消失する。この期間は数時間から数週間続くことがあり、その後徐々に回復していく。
  • 温痛覚解離は脊髄ショック期ではなく、脊髄内腫瘍や脊髄空洞症で見られる症状である。
  • 痙性四肢麻痺は脊髄ショック期ではなく、脊髄ショック期を経た後に損傷髄節以下で見られる症状である。
  • 肛門括約筋反射消失は脊髄ショック期の徴候であり、損傷髄節以下の反射が消失するために起こる。経過とともに回復することがある。
  • 深部腱反射亢進は脊髄ショック期ではなく、脊髄ショック期を経た後に損傷髄節以下で見られる症状である。
  • 排尿反射亢進は脊髄ショック期ではなく、脊髄ショック期では排尿反射が消失し、尿閉や尿失禁となる。
  • 科目:神経・筋系の障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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