人工股関節全置換術患者の日常生活で制限が大きいのはどれか。
1: 階段昇降
2: 歩 行
3: 洗 体
4: 靴下の着脱
5: 車の運転
28歳の男性。野球のスライディングの際に右膝関節屈曲位で膝前面を強打し、疼痛が強く歩行不能になったため救急外来を受診した。治療開始から2週後のMRIを示す。この患者で陽性となるのはどれか。
1: アプリヘンジョンサイン
2: 外反ストレステスト
3: 後方引き出し徴候
4: Lachmanテスト
5: Jerkテスト
45歳の女性。遠位型ミオパチー。下肢筋力低下が徐々に進行し両側の下垂足を認める。最近つまずいて転倒することや捻挫することが多くなり装具を検討し歩行の改善を目指すことになった。下肢筋力を表に示す。最も適切な装具はどれか。
1: PTB短下肢装具
2: 足関節軟性装具
3: スウェーデン式膝装具
4: 金属支柱付き長下肢装具
5: プラスチック短下肢装具
85歳の女性。多発性脳梗塞。2年前大腿骨転子間骨折。T字杖歩行をしていたが、最近、転倒がみられるようになった。また、痴呆が出現し声かけをしないと歩行をしなくなり、ベッドに臥床することが多くなった。介護者である嫁の要請があり訪問による理学療法を開始した。理学療法および指導で適切でないのはどれか。
1: 大腿四頭筋の等尺性筋力強化訓練
2: 介助歩行とその指導
3: 廊下に手すりを設置
4: ポータブルトイレへの移乗訓練
5: 屋外用車椅子の貸与
60歳の女性。脊髄小脳変性症。四肢体幹の運動失調で座位保持が困難であったが、2週間の座位保持練習を行い、端座位は上肢で支持しなくても保持できるようになった。今後行うバランス能力改善の運動療法として最も適切なのはどれか。
慢性関節リウマチで正しいのはどれか。
1: 発症好発年齢は20歳代である。
2: 生命予後は不良である。
3: リウマトイド因子陽性が診断上有用である。
4: ランズバリー指数はADLの評価尺度である。
5: スタインブロッカーのクラス分類は骨破壊を評価する。
75歳の女性。左膝痛を訴え、関節可動域が伸展-10°、屈曲95°に制限されている。来院時のエックス線写真を示す。膝関節拘縮に対する治療で正しいのはどれか。
1: CPMを行う。
2: 大腿を固定して伸張を加える。
3: 疼痛を感じるレベルの矯正力を加える。
4: 動的膝装具は用いない。
5: 連続ギプス法では1日ごとに5°ずつ矯正位を強める。
82歳の女性。1人暮らし。2階建て住居の1階にある居室でベッドを使用していた。敷居につまずき転倒し、大腿骨転子部骨折を受傷した。骨接合手術後、屋内歩行は自立し、屋外歩行はT字杖にて5分程度可能となった。自宅に退院するにあたり適切なのはどれか。
1: 敷居の高さは5 cmに統一する。
2: 居室にじゅうたんを敷く。
3: 玄関に手すりを設置する。
4: スリッパを使用する。
5: 寝具は床に敷く。
慢性関節リウマチの下肢症状と理学療法との組合せで適切でないのはどれか。
1: 膝関節炎症再燃-アイスパック
2: 足関節荷重時動揺-テーピング
3: 膝関節荷重痛-歩行浴
4: 膝関節屈曲外反変形-CPM(持続的他動運動)装置
5: 扁平足-アーチサポート
38歳の女性。32歳時に四肢脱力が出現、多発性硬化症の診断を受け寛解と増悪を繰り返している。2週前に痙縮を伴う上肢の麻痺にて入院。大量ステロイドによるパルス療法を行った。この時点での痙縮の治療手段で正しいのはどれか。
1: TENS
2: 超音波療法
3: 赤外線療法
4: ホットパック
5: パラフィン療法
18歳の男性。サッカーの試合中に方向転換しようとして膝関節をひねり、疼痛のため歩行不能となった。翌日に撮像したMRIを示す。2週後に歩行可能となったが、膝関節に不安定感がある。適応となる装具はどれか。
68歳の女性。2年前から左難聴を自覚していた。3か月前から歩行時のふらつきがあり、歩行困難となった。聴神経鞘腫と診断され作業療法を依頼された。頭部MRIを示す。初回評価する症状で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 失調
2: 発汗障害
3: 視野障害
4: 知能障害
5: ジストニア
80歳の女性。夫と2人暮らし。認知症があり、MMSEは13点。自宅にて転倒し、救急搬送され大腿骨頸部骨折と診断されて人工骨頭置換術が行われた。その後、回復期リハビリテーション病棟へ転棟し、理学療法を開始したが消極的である。理学療法中の患者の訴えへの返答で適切なのはどれか。
72歳の女性。転倒し、左手をついた。左手関節部に疼痛と腫脹が生じ、近くの病院を受診し徒手整復後ギプス固定を受けた。骨癒合後の画像示す。手関節尺屈により尺骨頭部の疼痛とクリック音がする。手指の機能障害はない。生じている合併症で考えられるのはどれか。
1: 反射性交感神経性ジストロフィー
2: 尺骨突き上げ症候群
3: 長母指伸筋腱断裂
4: 正中神経損傷
5: 月状骨脱臼
関節リウマチのSteinbrocker分類について正しいのはどれか。
1: リウマチの活動性の指標に用いる。
2: ステージ分類は疼痛の程度の分類である。
3: クラス分類には朝のこわばりの程度も含む。
4: ステージIIIは関節変形を伴う。
5: クラスIIIは基礎的日常生活動作が全介助である。
62歳の男性。心筋梗塞発症当日に入院。発症後3日から理学療法を開始している。合併症はない。発症後5日の理学療法で適切でないのはどれか。
1: ベッド上での肘関節自動運動
2: ベッド上での足関節自動運動
3: 両下肢の他動運動
4: ギャッチベッド上での座位
5: ブリッジ運動
38歳の女性。32歳時に四肢脱力が出現、多発性硬化症の診断を受け寛解と増悪を繰り返している。2週前に痙縮を伴った上肢の麻痺にて入院。大量ステロイドによるパルス療法を行った。この時点での痙縮の治療手段で正しいのはどれか。
1: 超音波療法
2: 赤外線療法
3: 低周波療法
4: ホットパック
5: パラフィン療法
48歳の女性。多発性筋炎。一般状態が落ち着いて理学療法が開始された。筋力は体幹筋4、上肢近位筋群3~4、下肢近位筋群3~4。院内独歩が可能。理学療法で誤っているのはどれか。
1: 血中CK値推移の確認
2: 他動的可動域訓練
3: デローム法による筋力増強訓練
4: 万歩計による運動量の確認
5: 自覚的疲労度の確認
56歳の女性。関節リウマチ。足部の写真を示す。この写真にみられる変形はどれか。2つ選べ。
1: スワンネック変形
2: ボタンホール変形
3: Z状変形
4: 内反小趾
5: 外反母趾
80歳の男性。体重70 kg。介護者は腰痛のある70歳の妻で体重39 kg。誤嚥性肺炎による1か月の入院後、下肢の廃用性の筋力低下をきたしている。端座位保持は可能であるが、立ち上がりは手すりを把持しても殿部が挙上できずに全介助である。立位は手すりを把持して保持できるが、足踏み動作は困難である。車椅子への移乗介助に使用する福祉用具の写真を示す。妻の腰痛を助長しないことを優先して選択する用具として適切なのはどれか。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
5: ⑤