電気刺激で正しいのはどれか。
1: 周波数が高いと筋疲労が起こりやすくなる。
2: 波形の傾きが急なほど閾値は高くなる。
3: パルス幅が広いほど閾値は高くなる。
4: 刺激部位の抵抗が小さいと熱が発生しやすくなる。
5: 電流の密度は電極面積に比例する。
正しいのはどれか。
1: 腓腹筋の神経支配比は外眼筋よりも小さい。
2: 1つの運動単位に属する筋線維は同期して興奮する。
3: γ運動ニューロンは運動単位の構成要素の1つである。
4: 遅筋の支配神経線維の径は速筋の支配神経線維よりも太い。
5: 大径の脊髄前角細胞は小径の細胞よりも弱い筋収縮力で興奮する。
誤っているのはどれか。
1: 一つの運動単位は1個の脊髄前角細胞とそれに支配される筋線維群から成る。
2: 筋肉は収縮速度が増加すると張力が減少する。
3: 1本の運動神経が何個の筋線維を支配しているかを神経支配比という。
4: 一般に神経支配比は精緻な働きをする指、舌などの筋ほど大きい。
5: 運動神経のインパルスが軸索終末部に達すると、アセチルコリンが放出される。
脊髄について正しいのはどれか。
1: 体性感覚神経の一次ニューロンの細胞体は後根神経節に存在する。
2: 白質はその大部分を神経細胞の細胞体が占める。
3: 運動神経細胞は後角にある。
4: 深部感覚は前索を上行する。
5: 温痛覚は後索を上行する。
正しいのはどれか。
1: 筋紡錘の求心性神経にはIb群線維がある。
2: 筋紡錘と錘外筋線維は直列関係にある。
3: 錘内筋線維を支配する運動神経はAα群である。
4: I群線維よりII群線維の方が伝導速度は速い。
5: H波はIa群線維の刺激によって得られる。
寒冷療法が痙縮を低下させる機序はどれか。
1: 筋組織の代謝の増大
2: 毛細血管透過性の増大
3: γ神経線維の伝導速度の低下
4: δ神経線維の伝導速度の低下
5: 筋紡錘からの求心性放電の増大
神経線維について誤っているのはどれか。
1: 圧覚を伝える線維はAβ線維である。
2: 皮膚の痛覚を伝える線維はAδ線維とC線維である。
3: 筋錘外線維を支配する運動神経はAβ線維である。
4: 筋紡錘の錘内線維を支配するのはAγ線維である。
5: 筋紡錘の散形終末からの感覚はAβ線維によって伝えられる。
神経筋電気刺激(低周波治療)の留意点で正しいのはどれか。
1: 電極下の皮膚抵抗を高くする。
2: 単極性刺激では運動点に陽極を置く。
3: 患者の身体にアース(接地)電極を付ける。
4: 電極対は筋線維の走行に垂直に配置する。
5: 定電流では電極の接触不良で火傷の危険がある。
痛覚について正しいのはどれか。
1: 自由神経終末は侵害受容器である。
2: Aδ線維の伝導速度はC線維よりも遅い。
3: 脊髄後索を上行する。
4: 視床下部で中継される。
5: 皮質は痛みの認識に関与しない。
運動単位について正しいのはどれか。
1: 運動単位には求心性線維が含まれる。
2: 活動電位の発射頻度は200回/秒を超える。
3: 精密な働きをする筋では神経支配比が大きい。
4: 同じ運動単位の筋線維は同一の筋線維タイプからなる。
5: 筋を徐々に収縮すると大きな運動単位が先に活動を始める。
運動に関する中枢神経について正しいのはどれか。
1: 一次運動野においては他の部位と比較して手と顔面の運動領域が小さい。
2: 中脳黒質に由来するドパミン作動性ニューロンは線条体に至る。
3: 皮質脊髄路のうち約30%の線維が延髄錐体で対側に交叉する。
4: Betzの巨大錐体細胞は運動野大脳皮質の第Ⅲ層に存在する。
5: Purkinje細胞の軸索は小脳への求心性線維となる。
図のように測定した尺骨神経の運動神経伝導速度で正しいのはどれか。ただし、小数点以下第2位を四捨五入するものとする。
1: 59.2 m/sec
2: 64.5 m/sec
3: 69.7 m/sec
4: 88.2 m/sec
5: 96.1 m/sec
図の正中神経における運動神経伝導速度はどれか。
1: 56 m/秒
2: 50 m/秒
3: 44 m/秒
4: 39 m/秒
5: 34 m/秒
副交感神経の作用で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 発 汗
2: 涙液分泌
3: 立毛筋収縮
4: 筋血管拡張
5: 気管支収縮
正中神経を手首と肘部で電気刺激した運動神経伝導検査の波形を示す。この運動神経伝導検査から考えられる病態はどれか。ただし、手首と肘部の刺激部位間の距離は175 mmである。(正常範囲:振幅3.5 mV以上、運動神経伝導速度48 m/s以上)
1: 運動ニューロン変性
2: 軸索変性
3: 神経筋接合部異常
4: 正常
5: 脱髄
下行性の神経線維が通るのはどれか。
1: 薄束
2: 錐体
3: 楔状束
4: 内側毛帯
5: 外側毛帯
微小循環について誤っているのはどれか。
1: 物質輸送機構は拡散である。
2: メタ細動脈は平滑筋を持つ。
3: 毛細血管は内皮細胞を持つ。
4: 血流速度は毛細血管の細静脈端で最速になる。
5: 細動脈は血管抵抗を決定する主要部位である。
正しいのはどれか。
1: 交感神経興奮はエピネフリン分泌を促進する。
2: 副交感神経興奮はインスリン分泌を抑制する。
3: 血糖値上昇はグルカゴン分泌を促進する。
4: 血漿浸透圧の低下はバゾプレッシン分泌を促進する。
5: 血中Ca濃度の低下はカルシトニン分泌を促進する。
体温について正しいのはどれか。
1: 甲状腺ホルモンは熱産生を減少させる。
2: 末梢血管収縮で熱放散が低下する。
3: 体温調整中枢は小脳にある。
4: 食物摂取により低下する。
5: 夜間睡眠時に上昇する。
図のように測定した尺骨神経の運動神経伝導速度で正しいのはどれか。ただし、図中のS1とS2は電気刺激電極、Rは記録電極を示すものとし、伝導速度は小数点以下第2位を四捨五入するものとする。
1: 59.2 m/s
2: 64.5 m/s
3: 69.7 m/s
4: 88.2 m/s
5: 98.1 m/s