呼吸機能が低下してきた筋萎縮性側索硬化症患者に対する呼吸理学療法で適切なのはどれか。
1: 口すぼめ呼吸の指導
2: 胸郭のストレッチ
3: 呼気時の胸郭圧迫
4: 腹式呼吸の指導
5: 有酸素運動
在宅酸素療法を行っている慢性閉塞性肺疾患患者の作業療法で適切でないのはどれか。
1: 肩甲帯のリラクセーションを指導する。
2: 活動時の腹式呼吸パターンを指導する。
3: 時間あたり呼吸数を増やすよう指導する。
4: 口すぼめ呼吸を指導する。
5: 活動課題を分析し作業を分割する。
肺理学療法の内容と効果との組合せで誤っているのはどれか。
1: 胸郭可動域訓練-肺コンプライアンスの増大
2: 口すぼめ呼吸-横隔膜の強化
3: 体位排痰法-気道の浄化
4: リラクセーション-酸素消費量の低下
5: 腹式呼吸-換気量の増大
安静時の呼吸運動で正しいのはどれか。
1: 呼気時に腹圧は上昇する。
2: 吸気時に横隔膜は下降する。
3: 呼気時に外肋間筋は収縮する。
4: 吸気時に気道抵抗は上昇する。
5: 胸郭下部は前後方向の動きが左右方向より大きい。
慢性閉塞性肺疾患患者へのADLの指導で誤っているのはどれか。
1: 作業は座位で行う。
2: 動作時は腹式呼吸を心がける。
3: 呼気よりも吸気に時間をかける。
4: 両上肢挙上位を避けて作業する。
5: 物を持ち上げる際は呼気で行う
慢性気管支炎患者の呼吸機能で誤っているのはどれか。
1: 気道抵抗の上昇
2: ピークフローの低下
3: 1秒率の低下
4: 機能的残気量の減少
5: クロージングボリュームの増加
慢性閉塞性肺疾患の作業療法で適切でないのはどれか。
1: 前かがみを避けて作業を行う。
2: 棒体操で上肢帯の運動を行う。
3: 作業中は胸式呼吸を維持する。
4: 息切れしない作業を工夫する。
5: 木工作業ではマスクを使用する。
呼吸器疾患で正しいのはどれか。
1: 肺線維症は閉塞性肺疾患である。
2: 閉塞性換気障害では肺活量比が低下する。
3: 肺気腫では全肺気量が減少する。
4: CO2ナルコーシスは低CO2血症で生じる。
5: Hugh-Jonesの分類は呼吸困難の程度を示す。
在宅酸素療法が導入された慢性呼吸不全患者の生活指導で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 洗髪は、座位で両上肢によって行う。
2: 更衣は、立位でかぶり型上衣で行う。
3: 洗顔は、座位で息を吐きながら行う。
4: 用便は、息を吐きながら腹圧をかけて行う。
5: 歩行は、背筋を反らせて大きく息を吸いながら行う。
70歳の男性。慢性閉塞性肺疾患による慢性呼吸不全。安静時も酸素吸入が必要である。処方に従って作業療法時に酸素流量を上げ、休息中に下げようとしたところ、呼吸が浅くなり意識障害が出現した。最も考えられるのはどれか。
1: 呼吸性アルカローシス
2: 代謝性アシドーシス
3: CO2ナルコーシス
4: 天幕上脳梗塞
5: 低血糖発作
COPDについて正しいのはどれか。
1: 肺癌を合併することは稀である。
2: 安静時エネルギー消費量が減少している。
3: 増悪時の補助換気療法は非侵襲的陽圧換気〈NPPV〉が用いられる。
4: 呼吸リハビリテーションを行っても抑うつ・不安の改善は得られない。
5: COPD assessment test〈CAT〉は点数が高いほどQOLが高いことを示す。
肺気腫患者の呼吸機能で誤っているのはどれか。
1: コンプライアンスの低下
2: ピークフローの低下
3: 1秒率の低下
4: 全肺気量の増大
5: 残気量の増大
呼吸障害の理学療法で適切なのはどれか。
1: 拘束性換気障害には口すぼめ呼吸を行う。
2: 慢性肺気腫の症例では速い呼気運動を行う。
3: ボルグ指数15~17の負荷で行う。
4: 無酸素性作業閾値以上の運動負荷で行う。
5: 階段では昇りながら息をはき、止まって吸気を行う。
閉塞性換気障害を呈するのはどれか。2つ選べ。
1: 肺気腫
2: 肺線維症
3: 慢性気管支炎
4: うっ血性心不全
5: 筋ジストロフィー
70歳の男性。慢性閉塞性肺疾患で%VC 70%、FEV1.0% 75%。この患者に対する理学療法で誤っているのはどれか。
1: 息切れ時のポジショニングの指導
2: 息こらえをしながら立ち上がる訓練
3: 自転車エルゴメーターによる持久力訓練
4: 下肢の筋力強化のためのハーフスクワット訓練
5: 上肢の筋力強化のための四つ這いでの腕立て伏せ訓練
腹式呼吸法で誤っているのはどれか。
1: 口すぼめ呼吸を併用する。
2: 呼吸補助筋の活動を抑制する。
3: 胸部と腹部にそれぞれ手を置く。
4: 呼気時に腹部隆起を確認する。
5: 呼気は吸気の2倍以上の時間をかけて行う。
呼吸機能検査について正しいのはどれか。
1: 呼吸筋力の低下で肺活量は低下する。
2: 気道抵抗が増加すると1秒率は上昇する。
3: 肺拡散能の低下では最大呼気流量は低下する。
4: 肺コンプライアンスが低下すると機能的残気量は増加する。
5: 換気血流比不均等では肺胞気-動脈血酸素分圧較差が低下する。
呼吸機能テストの結果、図Aのようなフローボリューム曲線を得た。この患者の呼吸理学療法で誤っているのはどれか。ただし、図Bは健常者の結果を示す。
1: 胸郭の可動性を増大する。
2: 口すぼめ呼吸を指導する。
3: 呼気時間を短縮する。
4: 呼気筋を強化する。
5: 腹筋を強化する。
健常者の姿勢と呼吸機能の組合せで正しいのはどれか。
1: 背臥位-換気血流不均等が起きにくい。
2: 背臥位-胸郭背側の動きが良い。
3: 側臥位-両肺の換気量に左右差を生じる。
4: 座位-胸郭の動きが制限される。
5: 座位-横隔膜の動きが制限される。
呼吸運動で誤っているのはどれか。
1: 安静呼吸時に横隔膜は上下に動く。
2: 腹筋の収縮で横隔膜は挙上する。
3: 横隔膜は収縮で下降する。
4: 呼気時に外肋間筋が主に働く。
5: 吸気時に肋骨下縁は挙上する。