75歳の女性。変形性股関節症に対する人工関節全置換術後2週経過。この時期のADL指導で正しいのはどれか。2つ選べ。 ア.寝返りイ.座位保持ウ.足の爪切りエ.靴下着脱オ.T字杖歩行
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
鏡視下半月板縫合術後2週目の理学療法で適切でないのはどれか。
1: 120°屈曲までの膝関節可動域訓練
2: 大腿四頭筋等尺性運動
3: 弾性バンドでハムストリングス強化
4: 膝装具使用
5: T字杖歩行
18歳の男性。サッカーの試合中に方向転換しようとして膝関節をひねり、疼痛のため歩行不能となった。翌日に撮像したMRIを示す。この患者で認められないのはどれか。
1: 膝蓋跳動
2: Nテスト陽性
3: 前方引き出し徴候
4: 後方引き出し徴候
5: ラックマンテスト陽性
65歳の男性。脳卒中左片麻痺発症後3か月経過。ブルンストローム法ステージは上肢II、手指II、下肢II。左肩関節は一横指の亜脱臼があり、肩手症候群を合併している。左肩関節可動域は屈曲80°、外転60°、外旋10° と痛みを伴う制限がある。左半側空間無視があり、座位は患側前方へ傾き自立保持は不可能である。理学療法で適切でないのはどれか。
1: 肩手症候群に対するアームスリング装着
2: 座位での健側上肢体重支持練習
3: 長下肢装具を用いた平行棒内立位訓練
4: 患側下肢の随意運動促通
5: 患側片肘立ちの起き上がり動作練習
変形性股関節症に対する人工関節全置換術後早期の理学療法で正しいのはどれか。
1: 股関節を内転位に保持する。
2: 骨セメントを使用した場合は荷重開始を遅くする。
3: 術直後から車椅子移動を行う。
4: 大腿四頭筋の等尺性収縮を促す。
5: 拘縮予防のための股関節回旋の可動域訓練を行なう。
55歳の女性。慢性関節リウマチ。発症後10年経過。スタインブロッカーのクラスII。作業療法評価で適切でないのはどれか。
1: 総自動運動(TAM)
2: ブレークテスト
3: 簡易上肢機能テスト(STEF)
4: リーチテスト
5: FIM
32歳の女性。右利き。診断名は右乳がん(ステージⅡ)。右乳房切除術と腋窩リンパ節郭清術施行目的で入院となった。夫と2歳の子どもとの3人暮らし。職業は保育士。術前の右上肢機能は良好であり、セルフケアや家事動作は自立していた。術後作業療法について正しいのはどれか。
1: 日光浴を勧める。
2: 術側の上肢は固定する。
3: 事務職への転職を勧める。
4: 重量物を持たないように指導する。
5: 3か月間物干し動作は行わないよう指導する。
膝関節前十字靱帯再建術後4週の時点に行う患肢の筋力増強訓練として誤っているのはどれか。
1: レッグカール
2: ハーフスクワット
3: バイクエクササイズ
4: 大腿四頭筋セッティング
5: 大腿部筋群の等運動性収縮訓練
40歳の女性。筋萎縮性側索硬化症。上肢近位筋の筋力4、遠位筋の筋力3、下肢の筋力4。最近、肺炎を2回起こしている。この患者の作業療法として適切でないのはどれか。
1: 四肢の関節可動域訓練
2: ちぎり絵による手指筋力維持
3: 体操による上肢近位筋の筋力維持
4: 飲み込みやすい食物の紹介
5: モビールを用いた呼吸筋強化
65歳の男性。意識が消失し緊急入院となった。発症後2日目においても意識障害は重度である。MRI拡散強調画像(別冊No.2A、B)を別に示す。この時点で行う管理で誤っているのはどれか。
1: 座位耐久性訓練
2: 肩関節の可動域訓練
3: 2時間毎の体位変換
4: 下腿三頭筋のストレッチ
5: 下腿に弾性ストッキング装着
22歳の男性。外傷性頸髄損傷後6か月経過。ダニエルスらの徒手筋テストは、肘関節屈曲5、肘関節伸展2、手関節屈曲1、手関節伸展4、手内筋0、下肢0。ベッドへの移乗が自立したので、図の車椅子に患者を座らせて、屋内で使用する車椅子を検討した。適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 背もたれを肘台と同じ高さまで低くした。
2: 駆動輪の車軸を20 cm後方に移した。
3: 駆動輪を14インチに変更した。
4: 足台をスウィングアウト式に変更した。
5: ブレーキをトグル式に変更した。
82歳の女性。1人暮らし。2階建て住居の1階にある居室でベッドを使用していた。敷居につまずき転倒し、大腿骨転子部骨折を受傷した。骨接合手術後、屋内歩行は自立し、屋外歩行はT字杖にて5分程度可能となった。自宅に退院するにあたり適切なのはどれか。
1: 敷居の高さは5 cmに統一する。
2: 居室にじゅうたんを敷く。
3: 玄関に手すりを設置する。
4: スリッパを使用する。
5: 寝具は床に敷く。
40歳の女性。筋萎縮性側索硬化症。上肢近位筋の筋力4、遠位筋の筋力3、下肢の筋力4。最近、肺炎を2回起こしている。この患者の調理動作として適切でないのはどれか。
1: 皮むき器で大根の皮をむく。
2: 電子レンジで食品を温める。
3: ざるを用いてめん類をゆでる。
4: 台ふきんで調理台をふく。
5: 調理用ハサミで野菜を切る。
18歳の男性。交通事故後に大腿切断術試行。術直後義肢装着プログラムで誤っているのはどれか。
1: 術直後、ギプス固定に内骨格モジュールシステムを接合
2: 術後1日目、荷重5 kgで歩行器内立位開始
3: 術後3日目、平行棒内立位開始
4: 術後7日目、平行棒内歩行開始
5: 術後14日目、ギプスソケットから吸着ソケットへ変更
65歳の女性。右利き。右被殻出血による左片麻痺。発症後4か月が経過した。Brunnstrom法ステージは左上肢IV、左手指IV、左下肢VI。両手で可能な動作はどれか。
1: 網戸を取り外す。
2: 掃除機をかける。
3: 天井の蛍光灯を変える。
4: 豆腐を手掌の上で切る。
5: エプロンの腰ひもを後ろで結ぶ。
後方アプローチによる人工股関節置換術後の動作で正しいのはどれか。
1: 低めのソファーに座る。
2: 健側を下にして横になる。
3: 床の物を拾うときは患側を後方に引く。
4: 階段を降りるときは健側から先に下ろす。
5: ベッドに這い上がるときは患側の膝を先につく。
アキレス腱断裂について正しいのはどれか。
1: つま先立ちは可能である。
2: 受傷好発年齢は10歳代である。
3: 高齢者では日常活動での受傷が多い。
4: 術直後から患側の足関節可動域訓練を行う。
5: ステロイド注射はアキレス腱断裂を予防する。
30歳の男性。右外果骨折に対して金属プレートで骨接合術を施行した。術後2か月経過。熱感はなく、全荷重となっているが、背屈制限が著しく、外果周囲に組織の肥厚と癒着がある。他動的関節可動域訓練前の物理療法で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: アイシング
2: 水温36℃の渦流浴
3: 連続波で1 MHzの超音波療法
4: 2,450 MHzの極超短波療法
5: 51℃のパラフィン浴
38歳の女性。左乳癌にて腋窩リンパ節郭清を伴う乳房温存術を行った。術後2か月経過し、左前腕から手にかけて膨脹がみられた。熱感はみられない。患肢への治療として誤っているのはどれか。
1: 等尺性運動
2: 就寝時の挙上
3: 弾性サポーター
4: 強擦法マッサージ
5: 間欠的空気圧迫法
56歳の女性。慢性関節リウマチで図のような手の変形をきたしている。ADL指導で正しいのはどれか。
1: T字杖を用いる。
2: コックアップスプリントを用いる。
3: 握力強化のためにビンのフタを開ける。
4: マジックハンド型リーチャーを使う。
5: ボタンエイドを使う。