22歳の女性。統合失調症（精神分裂病）。17歳時、周囲から悪口を言う声が聞こえ初回入院し、退院後はアルバイトの生活を続けていた。今回、突然2階から飛び降りた。けがは軽症で済んだが、興奮と幻覚妄想が顕著となり、2回目の入院。入院3週目で症状は軽減したが、疲弊状態が前面に出ている。主治医から、再発後の疲れやすさへの対処を目的とした作業療法が指示された。導入時の身体活動として適切なのはどれか。
1: シャッフルボード
2: バレーボール
3: テニス
4: バスケットボール
5: ソフトボール
双極性障害の躁状態の特徴で適切でないのはどれか。
1: 自尊心の肥大
2: 注意力の増強
3: 睡眠欲求の減少
4: 快楽的活動への没頭
5: 目標志向性の活動亢進
統合失調症に特徴的な訴えはどれか。2つ選べ。
1: 「考えが伝わっている」
2: 「考えが抜き取られる」
3: 「考えがまとまらない」
4: 「考えが先に進まない」
5: 「考えがよどみなく浮かぶ」
精神科作業療法の適応にならないのはどれか。
1: せん妄状態の患者
2: 攻撃的な患者
3: 好褥的な精神分裂病（統合失調症）患者
4: 希死念慮のある抑うつ状態の患者
5: 不潔恐怖のある患者
笑いなどの強い情動で突然に筋緊張が低下し脱力する。このような症状がみられるのはどれか。
1: 欠神てんかん
2: 側頭葉てんかん
3: ナルコレプシー
4: 血管迷走神経失神
5: Jackson型てんかん
痴呆患者の症状でないのはどれか。
1: 強迫観念
2: 夜間せん妄
3: 見当識障害
4: 記銘力低下
5: 感情失禁
パーキンソン病で誤っているのはどれか。
1: 起立性低血圧がみられる。
2: 小字症が認められる。
3: 振戦は運動によって憎悪する。
4: 方向転換が困難になる。
5: 立ち直り反応が障害される。
作業療法中に「脳が溶けて流れ出す」と辛そうに訴える患者の症状として考えられるのはどれか。
1: 作為体験
2: 被害妄想
3: 思考奪取
4: 体感幻覚
5: 連合弛緩
解離性（転換性）障害でみられないのはどれか。
1: 心的外傷の体験
2: 1人の場面での発作
3: 不規則で多彩なけいれん発作
4: 解剖学的な分布と乖離した知覚脱失
5: 数か月後には寛解する傾向
広汎性発達障害に対する作業療法で留意すべき症状はどれか。
1: 行為心迫
2: 常同行動
3: 解離症状
4: 離脱症状
5: 陰性症状
解離性（転換性）障害として誤っているのはどれか。
1: 健 忘
2: 遁 走
3: 強迫観念
4: 失立失歩
5: 視野狭窄
脳性麻痺の病型と運動療法との組合せで誤っているのはどれか。
1: 緊張性アテトーゼ－左右対称的なブリッジ運動
2: 痙直型片麻痺－連合反応を促通
3: 痙直型四肢麻痺─共同運動を抑制した分離運動
4: 失調型─膝関節軽度屈曲位での立位保持運動
5: 痙直型両麻痺─両下肢の交互運動
てんかんに伴う精神症状として適切でないのはどれか。
1: 粘着性
2: 爆発性
3: 疾病利得
4: 不機嫌状態
5: もうろう状態
作業療法場面で、治療者の賞賛を求め、他人の影響を受けやすく、不安定な感情が目立つのはどれか。
1: 妄想性人格障害
2: 分裂病質人格障害
3: 依存性人格障害
4: 強迫性人格障害
5: 演技性人格障害
解離性障害の症状で適切でないのはどれか。
1: 健忘
2: 遁走
3: 妄想気分
4: 失見当識
5: 多重人格
広汎性発達障害に対する作業療法でみられる症状はどれか。
1: 行為心迫
2: 常同行動
3: 解離症状
4: 離脱症状
5: 陰性症状
外傷後ストレス障害（PTSD）の症状で誤っているのはどれか。
1: 焦燥感
2: 睡眠障害
3: 驚愕反応
4: 思考途絶
5: フラッシュバック
てんかんについて正しいのはどれか。
1: 単純部分発作では意識障害を伴う。
2: 複雑部分発作では自動症がみられる。
3: 高齢になるとてんかんの発症率は低下する。
4: 症候性てんかんは特発性てんかんに比べ予後が良い。
5: 認知症をきたす変性疾患がてんかんの原因となることはない。
前頭葉の障害で出現頻度が低いのはどれか。
1: 固執性
2: 注意散漫
3: 病識欠如
4: 左右失認
5: 発動性低下