第40回午前第66問の類似問題

第54回午後:第32問

椅子座位で高齢者が食事をする際に誤嚥のリスクを高める動作はどれか。  

1: 頬杖

2: 顎をひく

3: 上を向く

4: うなずく

5: 横を向く

  • 答え:3
  • 解説:高齢者が椅子座位で食事をする際に誤嚥のリスクを高める動作は、上を向くことです。上を向くと、頸部伸展位となり、誤嚥を生じやすくなります。頸部は屈曲位とし、前頸部の緊張をゆるめ、喉頭蓋谷を広げることで、嚥下前誤嚥を防ぐとよいです。
  • 頬杖は誤嚥のリスクを高める動作ではありません。下顎を前突させることにより、連結された喉頭を前方に引き出し、食塊の送り込みに合わせて食道入口部を意図的に開くため、誤嚥のリスクを減らすことができます。
  • 顎をひくことは誤嚥のリスクを高める動作ではありません。舌根後退と咽頭収縮が不十分で喉頭蓋谷に食物が残留し、嚥下後に誤嚥が生じる場合などは、顎を引くことで誤嚥を防ぐことができます。
  • 上を向くことは誤嚥のリスクを高める動作です。上を向くと、頸部伸展位となり、誤嚥を生じやすくなります。頸部は屈曲位とし、前頸部の緊張をゆるめ、喉頭蓋谷を広げることで、嚥下前誤嚥を防ぐとよいです。
  • うなずくことは誤嚥のリスクを高める動作ではありません。うなずくと、頸部を屈曲位となるため、誤嚥を防ぐことができます。
  • 横を向くことは誤嚥のリスクを高める動作ではありません。頸部回旋(横向き嚥下)により、食塊が咽頭の非回旋側へ誘導されるだけでなく、非回旋側の食道入口部静止圧が低下し、咽頭残留の軽減や誤嚥の防止が期待できます。
  • 科目:認知症・高齢者障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第39回午後:第82問

変形性膝関節症患者への生活指導で適切でないのはどれか。  

1: 水泳

2: ジョギング

3: 体重のコントロール

4: 重量物運搬の回避

5: 椅子使用などの洋式生活

第48回午前:第28問

変形性股関節症に対して、前方アプローチで股関節を前外側に脱臼させて人工股関節置換術を行った。術後に股関節の脱臼を最も誘発しやすい肢位はどれか。  

1: 屈曲、内転、内旋

2: 屈曲、外転、外旋

3: 伸展、内転、外旋

4: 伸展、内転、内旋

5: 伸展、外転、内旋

第37回午前:第17問

83歳の男性。大腿骨頸部骨折で入院中。受傷前は屋内歩行が自立していた。自宅退院に向けた準備を開始した。適切でないのはどれか。  

1: 便座の高さは30 cmにする。

2: 玄関スペースは車椅子用に130 cm×130 cm確保する。

3: 洗い場、浴槽内とも滑り止めを敷く。

4: 廊下に足元灯をつける。

5: ベッドに移動バーをつける。

第50回午前:第19問

82歳の女性。1人暮らし。2階建て住居の1階にある居室でベッドを使用していた。敷居につまずき転倒し、大腿骨転子部骨折を受傷した。骨接合手術後、屋内歩行は自立し、屋外歩行はT字杖にて5分程度可能となった。自宅に退院するにあたり適切なのはどれか。  

1: 敷居の高さは5 cmに統一する。

2: 居室にじゅうたんを敷く。

3: 玄関に手すりを設置する。

4: スリッパを使用する。

5: 寝具は床に敷く。

第48回午前:第5問

88歳の女性。自営の商店や家事は息子夫婦に譲り、たまに店番をして過ごしていた。3か月前に転倒し、右大腿骨頸部骨折で入院した。人工骨頭置換術後のADLは、見守りによるT字杖歩行と入浴の介助以外は自立して自宅退院した。退院時のHDS-Rは22点と見当識と記憶障害を認めたが、日常の生活で問題行動はみられなかった。要支援2と認定され、通所リハビリテーションを利用することとなった。興味チェックリスト(高齢者版)の結果を示す。この対象者の作業療法目標として適切なのはどれか。 

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1: 園芸・野菜づくりを導入してできた野菜で料理を行う。

2: グループの中で裁縫をしながら仲間づくりを促す。

3: 掃除・洗濯を含めた主婦の役割を再獲得する。

4: カラオケなどへの参加を促して趣味を広げる。

5: 旅行などの外出で応用歩行を習得する。

第37回午前:第68問

筋萎縮性側索硬化症患者のADL指導で適切でないのはどれか。  

1: 流涎対策として厚手のマスクをかける。

2: 嚥下を助けるためみそ汁を毎食飲む。

3: アルミ箔を巻いた太柄スプーンで摂食する。

4: テーブルの端に前腕を押し当て顔を掻く。

5: フックを下衣の着脱に利用する。

第48回午後:第16問

6歳の女児。脳性麻痺痙直型両麻痺。手指の巧緻動作は拙劣だが上肢・体幹の機能障害は比較的軽度で、座位バランスは良好である。両手で平行棒につかまれば椅子から立ち上がることができ、平行棒内立位は片手支持でも安定して保持できる。歩き出そうとすると支持脚股関節・膝関節の屈曲が生じ、尻もちをつきそうになり歩けない。この患者の歩き出しの問題への対処として行う理学療法で適切なのはどれか。  

1: バルーン上座位保持練習

2: バルーン上腹臥位での体幹伸展練習

3: 台上座位からの立ち上がり練習

4: 壁にお尻で寄りかかった立位での風船遊び

5: 低い台に片足を乗せるステップ動作の練習

第41回午前:第24問

左片麻痺患者のADL指導で正しいのはどれか。  

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第42回午前:第42問

手の関節で誤っているのはどれか。  

1: 橈骨茎状突起と舟状骨が衝突することで橈屈が制限される。

2: 回外位よりも回内位の方が橈屈の可動域が大きい。

3: 尺屈は手根中央関節よりも橈骨手根関節の可動性が大きい。

4: 背屈では橈骨手根関節よりも手根中央関節の可動性が大きい。

5: 手根中手関節の可動性は第3中手骨よりも第4中手骨の方が大きい。

第52回午後:第36問

上肢装具と目的について正しいのはどれか。  

1: ウェブスペーサ ―――――――――― 母指外転筋短縮予防

2: Thomasスプリント ―――――――― 手関節中間位固定

3: 指用ナックルベンダー ――――――― PIP関節屈曲補助

4: 肘屈曲型アームスリング ―――――― 肩関節外転位保持

5: フレクサーヒンジ・スプリント ――― 手関節屈曲機能を利用した把持動作

第44回午前:第34問

大腿義足を装着した患者の歩行時に図のような現象が観察された。原因はどれか。 

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1: 義足が長すぎる。

2: 後方バンパーが硬すぎる。

3: 切断側の股関節外転筋力が不足している。

4: ソケットに対して膝継手が内旋している。

5: ソケットの初期屈曲角度が不足している。

第39回午後:第91問

関節リウマチによる関節の異常で誤っているのはどれか。  

1: 環軸椎亜脱臼

2: 手の尺側偏位

3: 外反膝

4: 内反足

5: 足の外反母指

第38回午前:第91問

大腿義足の異常歩行と改善法との組合せで正しいのはどれか。  

1: 体幹の側屈-患側内転筋群を強化する。

2: 外転歩行-ソケット内壁の高さを低くする。

3: 伸び上がり歩行-義足長を延長する。

4: 分回し歩行-ソケット初期内転角を小さくする。

5: 内側ホイップ-膝継手軸の外旋角度を大きくする。

第43回午前:第11問

頸髄損傷者(第6頸髄節まで機能残存)が肘での体重支持を練習している姿勢の写真(別冊No. 5)を別に示す。この練習の目的動作はどれか。2つ選べ。ア.寝返りイ.上着の着脱ウ.足上げ動作エ.ズボンの着脱オ.ベッド上での移動  

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1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第50回午後:第1問

はさみ状肢位(scissors position)を示す痙直型両麻痺児の股関節を他動的に外転した姿勢を図に示す。図1と図2のように股関節外転角度が異なるときに影響した筋はどれか。 

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1: 薄筋

2: 大内転筋

3: 短内転筋

4: 長内転筋

5: 大腿筋膜張筋

第35回午前:第32問

左片麻痺患者のADL指導で適切でないのはどれか。  

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第40回午前:第74問

上肢・手指ブルンストローム法ステージIVの運動で誤っているのはどれか。  

1: 腰の後ろに手をもっていく。

2: 肘伸展位で肩を90°外転する。

3: 肘90°屈曲位で前腕を回内・回外する。

4: 母指で横つまみをして離す。

5: 全指で鉤型握りをする。

第37回午前:第22問

6歳の女児。痙直型脳性麻痺。就学に備えた作業療法を外来で行っている。歩行器と短下肢装具を用いて屋内を歩くことができる。この児が使用する椅子で適切でないのはどれか。  

1: 座面は両足底が床につく高さにする。

2: 座面に内転防止のパッドをつける。

3: 背もたれにヘッドレストをつける。

4: 体幹側屈防止のパッドをつける。

5: アームレストで前腕支持を助ける。

第43回午前:第90問

脳卒中片麻痺患者に対する短下肢装具において、靴べら型装具に比べ背屈遊動・底屈制限の継手付装具が有利な点はどれか。2つ選べ。  

1: 装着しやすい。

2: 坂道を下りやすい。

3: しゃがみ込みがしやすい。

4: 麻痺側遊脚期に振り出しやすい。

5: 麻痺側立脚期の重心の前方移動を妨げない。