第57回午後第10問の類似問題

第34回午前:第21問

55歳の男性。慢性腎不全。高血圧症を合併。外来にて3年間、週2回前腕シャントによる人工透析を受けていた。日常生活で強い倦怠感を覚え独歩にて来院した。基礎体力改善のための運動療法で適切でないのはどれか。  

1: 血圧はシャントのない側で測る。

2: 転倒に注意する。

3: 筋力強化は等尺性運動で行う。

4: ヘモグロビン値に注意する。

5: 運動指標として心拍数を利用する。

第55回午前:第7問

75歳の男性。身長170 cm、体重48 kg、BMI 16.6。約10年前から呼吸困難が出現し自宅近くの医院で加療していた。徐々に呼吸困難感が増悪してきており、50 m程度の連続歩行で呼吸困難感のため休息が必要である。動脈血ガス分析PaO2 65 Torr、PaCO2 48 Torr、肺機能検査%VC 81%、FEV1% 31%であった。患者の胸部エックス線写真を示す。予測されるフローボリューム曲線として最も適切なのはどれか。 

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1: ①

2: ②

3: ③

4: ④

5: ⑤

第55回午前:第8問

75歳の男性。身長170 cm、体重48 kg、BMI 16.6。約10年前から呼吸困難が出現し自宅近くの医院で加療していた。徐々に呼吸困難感が増悪してきており、50 m程度の連続歩行で呼吸困難感のため休息が必要である。動脈血ガス分析PaO2 65 Torr、PaCO2 48 Torr、肺機能検査%VC 81%、FEV1% 31%であった。患者の胸部エックス線写真を示す。この患者の運動療法を中止すべき状態として最も適切なのはどれか。 

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1: SpO2 82%

2: 呼吸数22/分

3: 心拍数105/分

4: 修正Borg指数5

5: 収縮期血圧が安静時より20 mmHg上昇

第46回午前:第16問

35歳の男性。急性心筋梗塞で入院中。合併症はなく、現在、室内で2分程度ゆっくり歩くことを許可されている。この時期の患者の活動で適切でないのはどれか。  

1: 入浴する。

2: 室内便器を利用する。

3: 立位で体重測定を行う。

4: ソファーで新聞を読む。

5: 近親者と短時間面会する。

第41回午前:第34問

58歳の男性。パーキンソン病でヤールの重症度分類はステージIII。運動に対する意欲は強い。運動療法で適切でないのはどれか。  

1: 棒体操

2: メトロノームで足踏み練習

3: 歩行率を高めた歩行練習

4: マット上での寝返り練習

5: 目印に沿った歩行練習

第36回午前:第39問

60歳の男性。脳梗塞による左片麻痺。狭心症の既往がある。運動療法で誤っているのはどれか。  

1: 訓練中は心電図をモニターする。

2: 運動負荷テストによって許容される最大心拍数を決定する。

3: 冷汗、顔面蒼白があれば訓練を中止する。

4: 訓練中に胸骨下部の痛みを訴えたら狭心痛を疑う。

5: 左肩他動運動は狭心痛を誘発する。

第54回午前:第37問

NYHA分類で正しいのはどれか。  

1: 5段階分類である。

2: 自覚症状により重症度を分類する。

3: Ⅰ度では心疾患を有し、日常生活で疲労、呼吸困難がある。

4: Ⅱ度では日常生活以下の労作で疲労、呼吸困難がある。

5: Ⅳ度では安静時に心不全症状はみられない。

第49回午前:第18問

55歳の男性。搬送された病院で急性心筋梗塞と診断された。初期治療として、左冠動脈に対して経皮的冠動脈形成術が施行された。発症後1か月の検査所見では右冠動脈に75%の狭窄が認められ、心肺運動負荷試験中に胸部不快感が認められた。心肺運動負荷試験の結果に基づいて運動処方をする際に最も参考にすべき指標はどれか。  

1: 最大換気量

2: 最大酸素摂取量

3: 血圧の変化量

4: 心拍数の変化量

5: 症状出現時の運動強度

第46回午前:第8問

75歳の男性。高血圧と糖尿病の治療を長期にわたり行っている。徐々に歩行障害がみられるようになり、転倒することが多くなった。頭部MRIを示す。この患者で認められないと考えられるのはどれか。 

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1: 嚥下障害

2: 感情失禁

3: 小刻み歩行

4: 認知機能低下

5: 左側弛緩性麻痺

第55回午後:第91問

β遮断薬服用中患者の運動負荷量決定に最も適している指標はどれか。  

1: PCI

2: Borg指数

3: Karvonen法

4: 安静時心拍数

5: 最大予測心拍数

  • 答え:2
  • 解説:β遮断薬服用中患者の運動負荷量決定に最も適している指標はBorg指数である。これは自覚的運動強度の評価に用いられ、β遮断薬服用中患者に適している。
  • PCIは心拍数を測定して運動負荷時の心拍数の増加を安静時の心拍数と比較し、歩行時の負荷を指数で示す方法である。しかし、β遮断薬の服用により運動負荷による最大心拍数の増加は抑制されるため、適していない。
  • Borg指数は自覚的運動強度の評価に用いられる。Borg指数13が概ね嫌気性代謝閾値(AT)の運動強度相当とされる。自覚的運動強度であるため、β遮断薬服用中患者の運動負荷量決定に適している。
  • Karvonen法は最大心拍数と安静時心拍数の差に運動強度をかけ、目標心拍数とする方法である。しかし、β遮断薬の服用により運動負荷による最大心拍数の増加は抑制されるため、適していない。
  • 安静時心拍数のみでは運動負荷量の決定は行えないため、適していない。
  • β遮断薬の種類や容量により抑制の程度が異なるため、最大心拍数を予測することは困難であり、適していない。
  • 科目:内部障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第49回午前:第43問

全身持久力トレーニングを主体とした運動療法を中止すべき状態はどれか。  

1: 心拍数が100/分以上となる。

2: 収縮期血圧が150 mmHg以上となる。

3: 心拍数が安静時から20/分以上増加する。

4: 拡張期血圧が安静時から20 mmHg以上増加する。

5: 収縮期血圧が安静時から30 mmHg以上増加する。