第56回午前第36問の類似問題

第45回午後:第28問

末梢神経障害における症状で正しい組合せはどれか。2つ選べ。  

1: 顔面神経 ── 開眼障害

2: 副神経 ── 肩甲骨下制障害

3: 橈骨神経 ── 前腕回外障害

4: 閉鎖神経 ── 股関節内転障害

5: 脛骨神経 ── 足関節背屈障害

第42回午前:第59問

肩手症候群で正しいのはどれか。  

1: 肩関節の他動運動痛を伴うことが多い。

2: 肩から上腕部にかけて腫脹と発赤とが現れる。

3: 発症率と上肢麻痺の重症度には関連がない。

4: 手指ではMP関節の屈曲拘縮が特徴的である。

5: 脳卒中発症後6か月以降に発症することが多い。

第40回午前:第62問

上腕部で橈骨神経が完全に損傷した場合でも可能な動作はどれか。2つ選べ。 ア.指を指す。イ.そろばんの玉をはじく。ウ.ペンチで太い針金を切る。エ.荷物を前腕に掛ける。オ.手さげかばんをさげる。  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第37回午前:第2問

38歳の男性。交通事故による右腕神経叢損傷。肘屈曲を指示したところ、抗重力位では、回外位、中間位、回内位とも自動運動はみられなかった。そのため図のように重力を除いた肢位にしたところ、手関節の伸展、前腕の回内を伴いながら全可動域屈曲した。しかし前腕回外位のままでは肘屈曲ができなかった。この患者の肘屈曲について正しいのはどれか。 

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1: 上腕二頭筋の筋力は2(Poor)である。

2: 上腕二頭筋の筋力は3(Fair)である。

3: 腕橈骨筋の筋力は3(Fair)である。

4: 除重力位での肘屈曲は主として長橈側手根伸筋で行っている。

5: 除重力位での肘屈曲は主として橈側手根屈筋で行っている。

第35回午後:第66問

誤っているのはどれか。  

1: 後縦靭帯骨化症では下肢に痙性麻痺を生じる。

2: 特発性側弯症では体幹前屈で肋骨隆起を生じる。

3: 強直性脊椎炎では脊椎や四肢近位関節が障害される。

4: 脊柱管狭窄症では間歇性跛行を生じる。

5: 腰椎椎間板ヘルニアでは下肢の腱反射が亢進する。

第49回午後:第25問

脳卒中後の肩手症候群について正しいのはどれか。  

1: 患側の手に冷感がみられる。

2: 麻痺が重度の場合に発症しやすい。

3: 星状神経節ブロックは無効である。

4: 脳卒中発症後3週以内に生じやすい。

5: 自動的な関節可動域運動は症状を悪化させる。

第54回午前:第60問

末梢神経と体表からの触知部位との組合せで正しいのはどれか。  

1: 腕神経叢――胸鎖乳突筋の胸骨頭と鎖骨頭の間

2: 正中神経――上腕近位部で烏口腕筋の外側

3: 尺骨神経――肘頭と上腕骨内側上顆の間

4: 脛骨神経――外果とアキレス腱の間

5: 総腓骨神経―膝窩部で半腱様筋腱の内側

  • 答え:3
  • 解説:この問題では、末梢神経とそれらが触知できる部位の正しい組み合わせを選ぶ必要があります。正しい組み合わせは尺骨神経と肘頭と上腕骨内側上顆の間です。
  • 腕神経叢は正しくは大鎖骨上窩で触知できます。胸鎖乳突筋の胸骨頭と鎖骨頭の間ではありません。
  • 正中神経は上腕近位部では烏口腕筋の内側後方で触知できます。烏口腕筋の外側ではありません。
  • 尺骨神経は正しく肘頭と上腕骨内側上顆の間で触知できます。尺骨神経溝に向かって走行するため、この部分で触知が可能です。
  • 脛骨神経は膝窩部で膝の内外側幅の1/2の線上で触知できます。外果とアキレス腱の間ではありません。
  • 総腓骨神経は膝窩部から腓骨頭の高さまで、大腿二頭筋の内側縁に沿って触知できます。半腱様筋腱の内側ではありません。
  • 科目:解剖学(筋・骨格・神経系)
  • 重要度:プレミアム特典
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第52回午後:第85問

上腕骨顆上骨折で正しいのはどれか。  

1: 老年期に多い。

2: 原則として手術を行う。

3: 外反肘を生じることが多い。

4: 前腕の循環不全を生じやすい。

5: 肘関節屈曲位での受傷が多い。

第43回午後:第83問

骨折、脱臼の合併症として組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 肩関節前方脱臼 - 筋皮神経麻痺

2: 上腕骨顆上骨折 - 正中神経麻痺

3: 股関節後方脱臼 - 坐骨神経麻痺

4: 大腿骨骨折 - 大腿神経麻痺

5: 脛骨骨折 - 脛骨神経麻痺

第53回午後:第9問

35歳の男性。飲酒後電車内で寝過ごし、右上腕部の圧迫によって橈骨神経麻痺となった。受傷4日後で橈骨神経領域の感覚低下があり、手関節背屈および手指伸展の自動運動は困難である。この患者に対するアプローチで適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: 上腕部のアイシング

2: 手関節背屈の抵抗運動

3: Engen型把持装具の使用

4: 手指・手関節の他動伸展運動

5: コックアップ・スプリントの使用

  • 答え:4 ・5
  • 解説:この問題では、橈骨神経麻痺を持つ患者に対する適切な治療法を選択することが求められています。橈骨神経麻痺では、手関節背屈および手指伸展の自動運動が困難であり、感覚低下があるため、他動伸展運動やコックアップ・スプリントの使用が適切です。
  • 上腕部のアイシングは、神経回復を遅延させる危険があるため、この患者には適切ではありません。代わりに、ビタミン剤の投与や保温による血行改善が行われるべきです。
  • 手関節背屈の抵抗運動は、筋力が重力に抗して関節を運動できる状態でなければできません。この患者は受傷4日後であり、手関節背屈の自動運動が困難であるため、他動運動を行うべきです。
  • Engen型把持装具は、手指屈曲が不可能な場合に、手関節背屈によりテノデーシス・アクションのように手指屈曲を補助する装具です。この患者は、手関節背屈の自動運動ができないため、この装具は適していません。
  • 手関節背屈と手指伸展の自動運動が困難であることから、自動運動を促すために他動伸展運動を実施することが望ましい。この選択肢は正しいです。
  • 橈骨神経麻痺では下垂手となるため、コックアップ・スプリントを使用し、手関節軽度背屈位で機能的肢位を保持する。この選択肢は正しいです。
  • 科目:整形外科疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第38回午前:第7問

図に示す手の症候のうち、尺骨神経損傷を示すのはどれか。(右手が患側)  

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第36回午前:第23問

20歳の男性。左上腕骨顆上骨折に伴う末梢神経損傷に対し作業療法を開始した。陶芸でひも作りを行うと図のような手の形を示した。損傷された神経はどれか。 

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1: 正中神経

2: 尺骨神経

3: 橈骨神経

4: 筋皮神経

5: 腋窩神経

第47回午前:第40問

脊髄損傷患者にみられる自律神経過反射について正しいのはどれか。  

1: 第5胸髄よりも高位の損傷に発生する。

2: 下肢挙上で症状は軽減する。

3: 起立負荷で生じる。

4: 低血圧を呈する。

5: 頻脈を呈する。

第42回午前:第58問

末梢神経損傷後の麻痺手の管理で誤っているのはどれか。  

1: 機能予後の指標-損傷部遠位刺激での運動誘発電位

2: 神経再生の促進-脱神経筋の充分な伸張

3: 異常感覚の改善-サンドペーパーでの脱感作

4: 過誤神経支配筋の再教育-バイオフィードバックによる分離運動

5: ピンチ動作の機能代償-対立スプリントの利用

第54回午前:第83問

絞扼性神経障害における障害部位と症候の組合せで正しいのはどれか。  

1: 手根管――下垂手

2: 足根管――足背の異常感覚

3: 梨状筋――下腿内側の異常感覚

4: 肘部管――涙滴徴候

5: 腓骨頭――下垂足

  • 答え:5
  • 解説:絞扼性神経障害は、特定の部位で神経が圧迫されることによって生じる症状であり、障害部位によって症状が異なります。この問題では、それぞれの部位での絞扼性神経障害と症候の組合せについて問われています。
  • 手根管での絞扼性神経障害(手根管症候群)は、正中神経が障害されることで母指球筋の萎縮や対立障害、つまみ動作障害、示指・中指のしびれなどが生じます。下垂手は橈骨神経高位麻痺によって生じるため、この選択肢は正しくありません。
  • 足根管での絞扼性神経障害(足根管症候群)は、脛骨神経が障害されることで足底部から足趾にかけての放散痛や足根管部痛が生じます。足背の異常感覚は腓骨神経絞扼障害によって生じるため、この選択肢は正しくありません。
  • 梨状筋での絞扼性神経障害(梨状筋症候群)は、坐骨神経が障害されることで坐骨神経支配領域(大腿・下腿後面、下腿外側)の疼痛・知覚異常が生じます。下腿内側の感覚障害はHunter管(内転筋管)症候群によって生じるため、この選択肢は正しくありません。
  • 肘部管での絞扼性神経障害(肘部管症候群)は、尺骨神経が障害されることで鷲手が生じ、Froment徴候陽性となります。涙滴徴候(teardrop sign)は正中神経低位麻痺によって生じるため、この選択肢は正しくありません。
  • 腓骨頭での絞扼性神経障害(腓骨神経絞扼障害)は、腓骨神経が障害されることで下垂足や足背と第5趾以外の足趾背側にかけての感覚障害が生じます。この選択肢は正しい組合せです。
  • 科目:神経・筋系の障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第55回午前:第6問

30歳の男性。頸髄損傷完全麻痺(第6頸髄まで機能残存)。上腕三頭筋の筋力検査を行う場面を図に示す。代償運動が出現しないように作業療法士が最も抑制すべき運動はどれか。 

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1: 体幹屈曲

2: 肩関節屈曲

3: 肩関節外転

4: 肩関節外旋

5: 前腕回内

第47回午前:第46問

絞扼性神経障害と症状の組合せで正しいのはどれか。  

1: 肘部管症候群 ― 母指外転障害

2: 後骨間神経麻痺 ― 母指内転障害

3: 手根管症候群 ― 母指対立障害

4: 梨状筋症候群 ― 大腿前面のしびれ

5: 足根管症候群 ― 足背のしびれ

第49回午後:第43問

糖尿病性神経障害で正しいのはどれか。  

1: 単神経障害を呈することが多い。

2: 近位部の筋力低下が生じやすい。

3: アキレス腱反射が低下しやすい。

4: 深部感覚では位置覚が障害されやすい。

5: 感覚障害は左右非対称であることが多い。

第38回午前:第56問

橈骨神経麻痺でみられるのはどれか。  

1: 母指の内転ができない。

2: ボタンがかけづらい。

3: 母指と示指で輪ができない。

4: 母指と小指の対立ができない。

5: 指差しができない。

第57回午後:第4問

40歳の男性。脳梗塞による左片麻痺。「手を腰の後ろに回してください」、「肘を曲げずに腕を前から水平位まで上げてください」の指示に左上肢はそれぞれ図のようになった。左上肢の状態として適切なのはどれか。 

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1: 基本的共同運動の最初の要素が出現している。

2: 痙縮の発現期である。

3: 痙縮が最も強い時期である。

4: 基本的共同運動から逸脱した運動が出現している。

5: 分離運動が自由に可能である。