75歳の男性。冠動脈バイパス術後。病棟での運動療法中に胸部不快感を生じた。そのときのモニター心電図を示す。この患者にみられるのはどれか。
1: 心房細動
2: 洞性徐脈
3: WPW症候群
4: 心室性期外収縮
5: Ⅱ度房室ブロック
75歳の男性。高血圧と糖尿病の治療を長期にわたり行っている。徐々に歩行障害がみられるようになり、転倒することが多くなった。頭部MRIを示す。この患者で認められないと考えられるのはどれか。
1: 嚥下障害
2: 感情失禁
3: 小刻み歩行
4: 認知機能低下
5: 左側弛緩性麻痺
70歳の男性。急性心筋梗塞を発症した。心電図を示す。所見として考えられるのはどれか。2つ選べ。
1: PQ延長
2: ST上昇
3: 冠性T波
4: 異常Q波
5: 心室期外収縮
65歳の男性。喫煙者。10年前から高血圧、高脂血症、糖尿病で内服治療をしている。4週前に外傷性第5胸髄損傷、完全対麻痺で入院。入院時の血糖は350 mg/dL、HbA1cは8.0%。入院後1週で離床訓練が開始された。この患者が上肢エルゴメーター運動を実施中に、急に動悸と左肩周囲の違和感を訴えた。直ちに運動を中止し安静にさせたところ症状は数分で消失した。症状消失後のバイタルサインに異常を認めなかった。この症状の原因として考えられるのはどれか。
1: 低血糖
2: 起立性低血圧
3: 急性心筋梗塞
4: 労作性狭心症
5: 自律神経過反射
67歳の男性。外来でふらつきを訴えた。心電図を示す。所見として考えられるのはどれか。
1: 洞不全症候群
2: 洞性徐脈
3: 心房粗動
4: 心室頻拍
5: 完全房室ブロック
75歳の男性。高血圧と糖尿病の治療を長期にわたり行っている。徐々に歩行障害がみられるようになり、転倒することが多くなった。頭部MRIを示す。画像所見で考えられるのはどれか。
1: 視床出血
2: 硬膜下出血
3: くも膜下出血
4: 正常圧水頭症
5: 多発性脳梗塞
70歳の男性。2型糖尿病。心房細動があるが、β遮断薬によって安静時の脈拍70/分前後にコントロールされている。食事療法と運動療法とを通して生活習慣の改善に取り組みはじめた。運動処方の内容で適切な組合せはどれか。2つ選べ。
1: 種 類−ウォーキングによる有酸素運動を行う。
2: 強 度−運動時の脈拍110/分を目標とする。
3: 持続時間−l回の運動で10分を目標とする。
4: 実施時間帯−食事の1時間後を目安に開始する。
5: 頻 度−週に2回を目標とする。
54歳の女性。糖尿病性末梢神経障害。インスリンによる治療を受けている。低血糖発作の既往が指摘されている。作業療法中、この患者に現れる初期の低血糖症状で可能性が高いのはどれか。
1: 発汗
2: 複視
3: けいれん
4: 行動異常
5: 意識障害
72歳の男性。以前から心電図異常を指摘されていた。心電図を示す。正しいのはどれか。
1: 心房細動
2: 心房粗動
3: WPW症候群
4: 洞不全症候群
5: Ⅰ度房室ブロック
65歳の女性。慢性心不全。自宅でめまいと失神発作とを認めたため来院した。来院時の心電図を示す。この患者にみられるのはどれか。
1: 洞性頻脈
2: 心室頻拍
3: 心室期外収縮
4: Ⅰ度房室ブロック
5: Ⅲ度房室ブロック
55歳の男性。搬送された病院で急性心筋梗塞と診断された。初期治療として、左冠動脈に対して経皮的冠動脈形成術が施行された。発症後1か月の検査所見では右冠動脈に75%の狭窄が認められ、心肺運動負荷試験中に胸部不快感が認められた。心肺運動負荷試験の結果に基づいて運動処方をする際に最も参考にすべき指標はどれか。
1: 最大換気量
2: 最大酸素摂取量
3: 血圧の変化量
4: 心拍数の変化量
5: 症状出現時の運動強度
65歳の男性。脳梗塞。急性心不全の合併のため発症後14日目から訓練を開始することになった。訓練開始翌日の歩行訓練中に突然胸痛を訴え、SpO2(経皮的酸素飽和度)が97%から88%まで低下した。病態で最も考えられるのはどれか。
1: 胃痙攣
2: 肺塞栓
3: 喘息発作
4: 低血糖発作
5: 起立性低血圧
35歳の男性。急性心筋梗塞で入院中。合併症はなく、現在、室内で2分程度ゆっくり歩くことを許可されている。この時期の患者の活動で適切でないのはどれか。
1: 入浴する。
2: 室内便器を利用する。
3: 立位で体重測定を行う。
4: ソファーで新聞を読む。
5: 近親者と短時間面会する。
72歳の男性。心筋梗塞後の心電図を示す。この心電図にみられるのはどれか。
1: F波
2: 異常Q波
3: δ波
4: PQ延長
5: ST低下
80歳の男性。胸部CTを示す。この患者で予想されるのはどれか。
1: 肥満
2: 残気量の低下
3: 一秒率の低下
4: 気道抵抗の低下
5: 肺コンプライアンスの低下
62歳の男性。心筋梗塞発症当日に入院。発症後3日から理学療法を開始している。合併症はない。発症後5日の理学療法で適切でないのはどれか。
1: ベッド上での肘関節自動運動
2: ベッド上での足関節自動運動
3: 両下肢の他動運動
4: ギャッチベッド上での座位
5: ブリッジ運動
60歳の女性。心不全。運動療法中に心室期外収縮が確認された。このときの心電図を示す。この心室期外収縮について正しいのはどれか。
1: 3段脈である。
2: P波がみられる。
3: Lownの分類4bである。
4: QRS幅は0.12秒未満である。
5: 洞調律よりも早く出現する心室興奮である。
50歳の男性。糖尿病。1か月前からインスリンによる治療が開始されている。空腹時血糖150 mg/dL、HbA1cは7.5%であった。これまでに低血糖症状は認めていない。血糖コントロールの改善に向けた運動療法、生活指導で誤っているのはどれか。
1: 歩数計を活用する。
2: 運動は食後1時間後に行う。
3: 階段を使用するように助言する。
4: 低強度でのレジスタンス運動を行う。
5: 1週間で合計60分の有酸素運動を行う。
85歳の男性。脳梗塞の既往がある。2、3か月前から食事中にむせることが多くなっていた。3日前から元気がなく、昨晩から発熱と意識障害とがみられたため救急搬送され気管挿管の上、入院となった。体温38.0℃、呼吸数25/分、左胸部に肺胞呼吸音、右胸部に水泡音が聴取された。エックス線写真を示す。この患者の症状が生じている原因として最も考えられるのはどれか。
1: 気胸
2: 心不全
3: 肺水腫
4: 間質性肺炎
5: 誤嚥性肺炎
50歳の男性。糖尿病性腎不全で週3回の血液透析とインスリン療法とで治療中である。最近、両足趾の痛みを訴えている。運動療法で正しいのはどれか。
1: 最大酸素摂取量の70%で運動を行う。
2: 血糖値が高いときは運動療法を中止する。
3: 透析直前に運動を行う。
4: 脈拍数150/分で運動を中止する。
5: 下肢の皮膚色に注意しながら運動を行う。