関節可動域測定(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)の基本軸と運動方向で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 手関節橈屈
2: 母指掌側外転
3: 示指MP関節外転
4: 母指IP関節伸展
5: 示指DIP関節屈曲
53歳の女性。脳出血による右片麻痺で、発症後6週経過。Brunnstrom法ステージは上肢、手指、下肢ともにIV。両足をそろえた位置から理学療法士を両上肢で押しながら図のように左足を一歩前に出す運動を行っている。この目的として誤っているのはどれか。
1: 歩幅の拡大
2: 歩隔の拡大
3: 右側の殿筋強化
4: 右側の下腿三頭筋の強化
5: 右側上肢肩甲帯の安定化
Danielsらの徒手筋力テストについて正しいのはどれか。
1: 検査は段階5から実施する。
2: 徒手抵抗は検査する関節の近位部に加える。
3: 繰り返し実施することで筋持久力を評価する。
4: 段階2は重力の影響を最小限にした肢位で実施する。
5: 抑止(ブレーク)テストでは徐々に徒手抵抗を強くする。
ブルンストローム法ステージIIIの異常歩行で正しいのはどれか。2つ選べ。 ア.踵-つま先接地イ.足内側接地ウ.立脚相の膝過伸展エ.分回しオ.遊脚相の股内旋
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
65歳の男性。脳卒中左片麻痺発症後3か月経過。ブルンストローム法ステージは上肢II、手指II、下肢II。左肩関節は一横指の亜脱臼があり、肩手症候群を合併している。左肩関節可動域は屈曲80°、外転60°、外旋10° と痛みを伴う制限がある。左半側空間無視があり、座位は患側前方へ傾き自立保持は不可能である。理学療法で適切でないのはどれか。
1: 肩手症候群に対するアームスリング装着
2: 座位での健側上肢体重支持練習
3: 長下肢装具を用いた平行棒内立位訓練
4: 患側下肢の随意運動促通
5: 患側片肘立ちの起き上がり動作練習
65歳の女性。右利き。脳梗塞による右片麻痺。発症後5日経過。意識は清明。Brunnstrom法ステージは上下肢、手指いずれもIである。飲水でひどくむせている。この時期に行う作業療法で適切でないのはどれか。
1: 安静時座位の右肩甲帯は前方突出位に保持する。
2: 安静時座位の右股関節は外転・外旋位に保持する。
3: 嚥下障害に対して間接訓練を行う。
4: 関節可動域訓練を1日2回行う。
5: 右上肢の自己介助運動を指導する。
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で運動方向と基本軸の組合せで正しいのはどれか。
1: 肩甲帯挙上 - 両側の肩峰を結ぶ線
2: 肩内旋 - 肘を通る矢状面への垂直線
3: 手伸展 - 尺骨
4: 股外旋 - 両側の上前腸骨棘を結ぶ線
5: 足屈曲(底屈) - 脛骨への垂直線
20歳の男性。Duchenne型筋ジストロフィーのステージ7(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)。両上肢筋力は肩関節2−、肘関節2−、手関節2、手指3。握力は測定不能だが、右手を利き手として使っている。体幹筋力1。自力端座位は困難だが、車椅子では体幹サポートがあるため座位保持が可能で、右手でジョイスティックを用いて自操している。この患者がコップで飲水する動作を示す。コップを持ち上げる動作の説明で正しいのはどれか。
1: 対称性緊張性頸反射
2: 前腕を支点としたてこ
3: 体幹前屈による慣性運動
4: コップの重さによる感覚フィードバック
5: 上肢の屈曲−回内−内旋による神経筋促通
Danielsらの徒手筋力テストで、体幹屈曲の段階2以下では判定のために3段階の操作が示されている。検査肢位を図に示す。段階2が確定するのはどれか。2つ選べ。
1: 図1で頭を持ち上げるように教示したとき、頭は持ち上がったが肩甲骨が床から離れなかった。
2: 図1で頭を持ち上げるように教示したとき、頭を持ち上げることができなかった。
3: 図2で体幹前屈を教示したとき、胸郭に凹みが生じた。
4: 図2で体幹前屈を教示したとき、胸郭は凹まなかったが腹直筋の収縮を触知できた。
5: 図2で咳をするように教示し、咳はできなかったが腹直筋の収縮を触知できた。
上腕義手装着時の適合判定において肩関節の可動域で正しいのはどれか。
1: 外転60º以上
2: 内転20º以上
3: 屈曲90º以上
4: 伸展15º以上
5: 外旋30º以上
関節可動域測定(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で誤っているのはどれか。
1: 肩関節屈曲では前腕を中間位とする。
2: 肘関節屈曲では前腕を中間位とする。
3: 前腕回内では肘を90゜屈曲とする。
4: 手関節橈屈では前腕を回内位とする。
5: 手関節屈曲(掌屈)では前腕を中間位とする。
Danielsらの徒手筋力テストにおける段階2の検査で、検査する筋と測定肢位の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 腸腰筋 ― 背臥位
2: 中殿筋 ― 背臥位
3: 大腿四頭筋 ― 腹臥位
4: 縫工筋 ― 背臥位
5: ヒラメ筋 ― 側臥位
22歳の男性。外傷性頸髄損傷後6か月経過。ダニエルスらの徒手筋テストは、肘関節屈曲5、肘関節伸展2、手関節屈曲1、手関節伸展4、手内筋0、下肢0。ベッドへの移乗が自立したので、図の車椅子に患者を座らせて、屋内で使用する車椅子を検討した。適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 背もたれを肘台と同じ高さまで低くした。
2: 駆動輪の車軸を20 cm後方に移した。
3: 駆動輪を14インチに変更した。
4: 足台をスウィングアウト式に変更した。
5: ブレーキをトグル式に変更した。
関節可動域測定(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で測定する運動方向と移動軸との組合せで誤っているのはどれか。
1: 肩甲帯挙上-肩峰と胸骨上縁とを結ぶ線
2: 肩関節水平屈曲-上腕骨
3: 肩関節外旋-尺 骨
4: 肘関節伸展-橈 骨
5: 手関節背屈(伸展)-第3中手骨
ブルンストローム法ステージが上肢、手指ともにIVの片麻痺患者に対する分離運動の促進を目的とした作業療法で適切でないのはどれか。
1: 外転方向へのサンディング
2: 低い位置での両手によるスタンプ押し
3: 両手による籐のかご編み
4: 横つまみを使ったペグ移動
5: 肘伸展位でのブロック移動
Danielsらの徒手筋力テストで段階2における筋と測定肢位の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 棘上筋 - 腹臥位
2: 大菱形筋 - 側臥位
3: 肩甲下筋 - 腹臥位
4: 小円筋 - 背臥位
5: 前鋸筋 - 座位
ダニエルスらによる体幹の徒手筋力テストで正しいのはどれか。
1: 体幹屈曲の段階4(Good)では両腕を頭の後ろに組んで行う。
2: 体幹屈曲の段階1(Trace)、段階2(Poor)では側臥位で行う。
3: 体幹回旋の段階5(Normal)、段階4(Good)では片側ずつ胸部に抵抗を加える。
4: 体幹伸展の段階2(Poor)では腹臥位で行う。
5: 頸部筋群の筋力は体幹の徒手筋力テストに影響を与えない。
63歳の男性。脳出血による左片麻痺。Brunnstrom法ステージは左上肢Ⅲ、左手指Ⅲ及び左下肢Ⅳ。上肢の分離運動促通を目的とした自主訓練として適切なのはどれか。
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 股関節外転
2: 股関節外旋
3: 股関節伸展
4: 膝関節屈曲
5: 足関節伸展(背屈)
左片麻痺患者。Brunnstrom法ステージ下肢V。正常な反応を引き出す方法として適切なのはどれか。2つ選べ。