うつ病の治療で正しいのはどれか。
1: 電気けいれん療法は自殺の危険度が低いときに行う治療である。
2: 回復を早めるため、気晴らしに旅行に出かけることを積極的に促す。
3: 抗うつ薬使用開始後、数日経っても効果が出なければ速やかに薬剤を変更する。
4: 患者の負担を減らすため、人生における重大な決定は速やかに行うよう指導する。
5: 自殺予防のため、希死念慮の確認は急性期だけでなく回復期にも行う必要がある。
うつ病の回復初期の患者への対応で最も適切なのはどれか。
1: 就労を勧める。
2: チームでのスポーツを勧める。
3: 休憩を早めにとるように勧める。
4: 物事は自分で判断するように促す。
5: 行動の結果の良し悪しを明確に伝える。
25歳の男性。20日前にオートバイ事故で搬入され、びまん性軸索損傷と診断された。意識は清明。物事の優先順位をつけて行動できず、1つの事にこだわってしまう。この患者に対する作業療法の活動内容で適切なのはどれか。
1: 工程が反復する活動
2: 他者と行う集団活動
3: 工程が少なく展開が明確な活動
4: 完成まで時間がかかる創作活動
5: 多人数で役割を選択できる活動
統合失調症患者の退院時指導で適切でないのはどれか。
1: 再入院しないよう約束する。
2: ストレスへの対処法を再確認する。
3: 利用する施設の担当者に情報を提供する。
4: 困ったときの援助の求め方について確認する。
5: 再燃のサインを見つけたときの行動について確認する。
頸髄損傷(第6頸髄節まで機能残存)の作業療法として適切でないのはどれか。
1: 上着はかぶりタイプから練習する。
2: 車椅子上で起立性低血圧が起こったら下肢を挙上する。
3: 自己導尿ができるようにカテーテル操作の練習をする。
4: 排便は臥位で行えるように環境を整える。
5: コンピュータの入力デバイスを検討する。
呼吸障害の理学療法で適切なのはどれか。
1: 拘束性換気障害には口すぼめ呼吸を行う。
2: 慢性肺気腫の症例では速い呼気運動を行う。
3: ボルグ指数15~17の負荷で行う。
4: 無酸素性作業閾値以上の運動負荷で行う。
5: 階段では昇りながら息をはき、止まって吸気を行う。
26歳の女性。異性問題でリストカットを繰り返し入院となった。その後も病棟看護師に甘えたかと思えば暴言を吐く状態が続いている。入院後2週が経過して作業療法が処方された。この患者への対応として適切なのはどれか。
1: 集団プログラムへの参加を優先する。
2: 自分で考えて行動するよう働きかける。
3: 逸脱行動にはすぐに介入せず様子を見る。
4: 患者の希望に応じてプログラムを柔軟に変更する。
5: 作業療法士を攻撃する言動が生じたら担当を変更する。
神経症性障害患者の作業療法で適切でないのはどれか。
1: 心気症を示す患者では、レクリエーションや運動を促す。
2: 不安発作を示すときは、作業の中断を考慮する。
3: 過剰な不安を抱くときは、作業量を増やす。
4: 身体表現性障害では、身体機能改善を優先する。
5: 自己評価が低いときは、達成しやすい作業に変更する。
30歳の男性。統合失調症。高校時代から体調不良を訴えるようになり、自宅に引きこもっていた。5年前に幻覚妄想状態のため入院し作業療法を継続していたが、最近、「退院したい」と意欲を見せ始めた。作業療法種目を変更した3日後に患者が身体的不調を訴え始めた。対応で適切なのはどれか。
1: 休憩の時間を増やす。
2: 以前の作業種目に戻す。
3: 直ちに作業療法を中止する。
4: 他の作業療法士が担当する。
5: 就労意欲を高める種目に変更する。
うつ病について正しいのはどれか。
1: 脱感作法を行う。
2: 心理教育は行わない。
3: 躁病相がないか確認する。
4: 修正型電気けいれん療法は無効である。
5: 薬物療法の第一選択はベンゾジアゼピン系薬物である。
心因性のけいれん発作を繰り返す患者への対応で適切なのはどれか。
1: 叱咤激励する。
2: 心理検査を提案する。
3: 作業療法への参加を中止する。
4: その都度プログラムを変更する。
5: ストレス状況について話し合う。
病状が安定している慢性期統合失調症患者が単身生活を始める場合に、優先して身に付けるべき技能はどれか。
1: 就業のための技能
2: 服薬管理の技能
3: 調理の技能
4: 余暇を楽しむ技能
5: 近所付き合いの技能
転換性障害患者に対する作業療法の留意点で適切でないのはどれか。
1: 不安感の緩和
2: 生活リズムの安定化
3: 身体症状の解釈
4: 意欲の向上
5: 家族関係の調整
精神科作業療法の面接時の留意点で適切でないのはどれか。
1: 患者の座る位置に配慮する。
2: 患者が自ら話せるように工夫する。
3: 患者の表情・姿勢を観察する。
4: 患者のペースを尊重して進める。
5: 患者に面接時間の長さを決めてもらう。
うつ病の作業療法として適切なのはどれか。
1: 活発な言語的交流を促す。
2: 作品を完成させるよう励ます。
3: 自己判断が多い種目を選択する。
4: 休憩を取りやすいよう配慮する。
5: 病前の状態と比較しやすくする。
てんかんで正しいのはどれか。
1: 部分発作は全般発作より治療によって抑制されやすい。
2: ミオクロニー発作は全般発作に分類される。
3: 単純部分発作は数秒間の意識減損を伴う。
4: 熱性けいれんの半数以上はてんかんに移行する。
5: てんかん患者の自動車運転は生涯禁止されている。
脳卒中片麻痺患者の反張膝への対応で適切なのはどれか。
1: 骨盤前傾位での歩行指導
2: 短下肢装具足継手の底屈制限
3: ターンバックル付膝装具の使用
4: 患肢での片脚立位訓練
5: ハムストリングスの持続的伸張
知的障害のあるてんかん患者が作業療法中に両上肢を挙上したまま十数秒間つっぱり続け、呼びかけても返答がなかった。この発作はどれか。
1: ミオクロニー発作
2: 単純部分発作
3: 欠神発作
4: 強直発作
5: 間代発作
うつ病患者の作業療法での留意点で適切なのはどれか。
1: 経験のある課題を選ぶ。
2: 選択する課題を増やす。
3: 自己決定場面を減らす。
4: 規則的な参加を促す。
5: 意欲を引き出す。
身体表現性障害の患者に対する作業療法で最も適切なのはどれか。
1: 現実検討能力を高める。
2: 不安な気持ちを解釈する。
3: 集団作業療法を基本とする。
4: 対人関係能力の向上を図る。
5: 感情表現を促す活動を提供する。