第51回午後第46問の類似問題

第41回午前:第85問

統合失調症の回復期前期における作業療法導入時の評価項目で適切でないのはどれか。  

1: 基本的生活リズム

2: 身体感覚の状態

3: 疲れやすさの程度

4: 活動範囲の広がり

5: 金銭管理能力

第39回午後:第60問

障害受容に至る過程に関して誤っているのはどれか。  

1: 障害が同じでも個人によって異なる。

2: 障害の種類によって異なる。

3: 障害者相互の交流によって阻害される。

4: 社会的支援によって促進される。

5: 障害を自覚してから長期の経過をたどる。

第49回午前:第27問

高次機能障害に対する作業療法の組合せで適切なのはどれか。  

1: 純粋失読 ― なぞり読み

2: 物体失認 ― 物品の色名呼称

3: 手指失認 ― 握り・放しの運動

4: 地誌的障害 ― 都道府県名の列挙

5: 左半側空間無視 ― 絵の呼称

第34回午前:第89問

躁状態の患者への作業療法を行っているときの特徴として誤っているのはどれか。  

1: 集中力に乏しい。

2: 依存心が高まる。

3: 関心が拡散する。

4: 干渉が多い。

5: 脱線しやすい。

第56回午後:第45問

作業療法における広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)への対応で適切なのはどれか。  

1: 攻撃的な行動には大きな声で「ダメ」とだけ簡潔に言う。

2: 作業の適用時には内容をあらかじめ伝える。

3: こだわりに対しては行動変容を促す。

4: 作業は自由度の高いものを用いる。

5: 説明には言語的情報を多用する。

  • 答え:2
  • 解説:広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)の患者は、社会的コミュニケーションや対人的相互反応に欠陥があり、行動や興味が限定された反復的な様式が見られる。作業療法においては、予め行動内容を伝えることで安定した行動が期待できる。
  • 攻撃的な行動に対して大きな声で「ダメ」と簡潔に言うことは、反発を招くことがあり効果があまりない。知的障害の場合には簡潔に伝えることが適切である。
  • 作業の適用時に内容をあらかじめ伝えることで、患者が予測して行動が安定することがある。これが適切な対応である。
  • こだわりに対して行動変容を促すことは、混乱を招いてしまうことがあるため、適切な対応ではない。
  • 作業は自由度の高いものよりも、構成的なものが適切であるとされている。
  • 説明には言語的情報だけでなく、視覚的情報も用いることが適切であるとされている。
  • 科目:発達・小児疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第45回午前:第49問

歩行訓練で正しいのはどれか。  

1: 脳性麻痺では四つ這いが可能となってから開始する。

2: 関節リウマチの歩行浴は免荷のため頸下浸水とする。

3: 脊髄小脳変性症の失調症では足部へ重錘を負荷する。

4: 脳卒中片麻痺では症状が固定してから下肢装具を使用する。

5: 二分脊椎で機能レベルがL5の場合はRGO(reciprocating gait orthosis)が適応となる。

第45回午前:第31問

外傷性脳損傷後の障害と援助との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 記憶障害-抽象的な情報の提供を多くする。

2: 感情爆発-訓練環境では興奮させる刺激を除去する。

3: 遂行機能障害-複雑な工程で新規の課題を繰り返す。

4: 意欲・発動性の低下-意欲が回復するまで観察する。

5: 欲求のコントロール低下-必要な具体的行動を本人・家族と共有する。

第35回午前:第93問

強迫神経症患者の作業療法で確認行為がみられたとき、作業療法士の対応で適切なのはどれか。  

1: 作業種目を変更する。

2: 作業を中断させる。

3: その日の作業療法を中止する。

4: 行為をやめるように話す。

5: 行為を静観する。

第49回午後:第41問

認知症の症状とその作業特徴の組合せで正しいのはどれか。  

1: 失行 ― 手順に固執する。

2: 失語 ― 聞いてないことを始める。

3: 失認 ― 作業対象を取り違える。

4: 見当識障害 ― 作業の指示に泣き出す。

5: 遂行機能障害 ― 他人の作品を持ち帰る。

第55回午後:第79問

転移・逆転移で適切なのはどれか。  

1: 陰性転移の解釈は避ける。

2: 転移は逆転移を誘発する。

3: 逆転移は治療の阻害因子となる。

4: 逆転移は治療者の意識的反応である。

5: 心理治療の目標は陽性転移の出現である。

  • 答え:2
  • 解説:転移と逆転移は心理治療において重要な概念であり、患者と治療者の間の感情のやりとりを理解するために用いられる。転移は患者が過去の関係や経験から来る感情を治療者に向けることで、逆転移は治療者が患者に対して抱く感情の反応である。
  • 陰性転移は患者から治療者に向けられる否定的な感情の転移であり、治療において重要な情報を提供するため、解釈を避けるべきではない。
  • 正しい選択肢。転移は患者からの感情が治療者に影響を与え、逆転移を誘発する。これにより治療者は患者の感情や経験をより深く理解することができる。
  • 逆転移は治療者が患者に共感するために必要な部分であり、治療において意味があるものと考えられている。ただし、陰性的な面も含んでいるため、場合によっては治療の阻害因子となることもある。
  • 逆転移は治療者の意識していない感情的反応であり、意識的な反応ではない。逆転移を理解することで、治療者は自身の感情や患者との関係性をより深く理解することができる。
  • 心理治療の目標は陽性転移の出現ではない。転移は患者の感情や経験を理解し、解釈して治療に活用していくものであり、陽性転移だけを目指すのではなく、患者の全体的な成長や癒しを目指すべきである。
  • 科目:臨床心理学
  • 重要度:プレミアム特典
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第53回午前:第41問

脊髄小脳変性症の患者で、歩行可能であるが伝い歩きが主であり、方向転換時に不安定となってしまう場合の歩行補助具として適切なのはどれか。  

1: T字杖

2: 歩行車

3: 交互型歩行器

4: ウォーカーケイン

5: ロフストランド杖

第34回午前:第59問

軽度認知症を伴う保存的治療中の高齢骨折患者への対応で誤っているのはどれか。  

1: 病前生活、特に趣味などに関連した作業を行う。

2: 患者同士の交流ができる場面を設定する。

3: 日時、場所、ニュースなどの会話を心がける。

4: 固定中の関節には等張性運動を用いた作業で筋萎縮を防ぐ。

5: 局所の固定を妨げない関節には可動域訓練を行う。

第46回午後:第42問

統合失調症の作業療法で、患者が最も混乱しやすいのはどれか。  

1: 担当者の識別

2: 作業の手順

3: 活動の時間

4: 作業の場所

5: 道具の用途

第44回午前:第99問

てんかん患者に対する作業療法実施時の発作予防の留意点はどれか。  

1: 固執性

2: 集中度

3: 疲労度

4: 協調性

5: 参加度

第51回午前:第78問

転移・逆転移で適切なのはどれか。  

1: 転移は逆転移を誘発する。

2: 陰性転移の解釈は避ける。

3: 逆転移は治療の阻害因子となる。

4: 逆転移は治療者の意識的反応である。

5: 心理治療の目標は陽性転移の出現である。

第34回午前:第87問

中等度知的障害の作業療法の種目の選択で適切なのはどれか。  

1: 複雑な工程のもの

2: 多くの道具を使用するもの

3: 自己判断の多いもの

4: 速い作業速度を必要とするもの

5: 作品の完成まで工程の変更を必要としないもの

第42回午前:第87問

気分障害(うつ病)の作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 工程がはっきりとした作業

2: 短時間で完成できる作業

3: 非競争的な作業

4: 病前に得意だった作業

5: 受身的な作業

第57回午前:第19問

7歳の男児。幼児期から落ち着きがなく、一つのおもちゃで遊べないなどの行動があった。小学校入学後、長時間椅子に座れない、順番を待てない、注意散漫などの問題行動があり、外来作業療法を受けることになった。作業療法では、次第に活動に継続して取り組めるようになってきたが、協調動作が必要な作業は苦手である。知能検査では知的障害は認められなかった。作業療法を行う上での留意点として適切なのはどれか。  

1: 複数の課題を同時に提示する。

2: 順番が守れない場合は厳しく注意する。

3: 周囲に受け入れられる行動は積極的に褒める。

4: 数週間継続して取り組める連続課題を実施する。

5: 作業台の上にいろいろな道具や材料を揃えておく。

  • 答え:3
  • 解説:この問題では、ADHDの特徴的な行動を持つ7歳の男児に対して、作業療法を行う上での留意点を選ぶ必要があります。ADHDの子どもは注意力が散漫であり、協調動作が苦手であることが一般的です。
  • 選択肢1は間違いです。注意散漫な問題行動がある子どもに対して、複数の課題を同時に提示すると、どれにも集中できず、効果的な作業療法になりません。
  • 選択肢2は間違いです。順番が守れないのはADHDの症状であり、厳しく注意することで行動を変えることは困難です。むしろ、子どもの自尊心を傷つける可能性があります。
  • 選択肢3は正解です。周囲に受け入れられる行動は積極的に褒めることで、子どもがその行動を継続しやすくなります。また、自尊心を高めることで、他の問題行動の改善にもつながることがあります。
  • 選択肢4は間違いです。ADHDの子どもに対して、数週間継続して取り組む連続課題を実施することは、注意散漫な問題行動によって困難です。短期間で結果が出る課題を提示する方が効果的です。
  • 選択肢5は間違いです。作業台の上に多くの道具や材料を揃えておくと、子どもの注意が散漫になり、作業に集中できなくなります。必要なものだけを用意し、環境を整えることが重要です。
  • 科目:発達・小児疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第38回午前:第90問

境界型人格障害患者に作業療法を実施する際の留意点で適切でないのはどれか。 ア.集団場面で問題行動があったら作業を中止する。イ.作業場面以外の行動化は許容する。ウ.患者の訴えに作業療法士は直ちに対応する。エ.問題行動を起こす患者には個別に対処する。オ.表情や動作から状態の変化を知る。  

1: ア、イ

2: ア、オ

3: イ、ウ

4: ウ、エ

5: エ、オ

第35回午前:第96問

多動性障害児の作業療法でみられないのはどれか。  

1: 手足をそわそわ動かす。

2: 椅子でもじもじする。

3: 集団行動で順番を乱す。

4: 一つの課題にこだわる。

5: 他の子どもの邪魔をする。