第50回午前第45問の類似問題

第43回午前:第95問

広汎性発達障害児の就学に向けた作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 学校の環境調整を図る。

2: 身辺処理能力の向上を目指す。

3: 異年齢集団での対人交流を促す。

4: 家族へ障害の特徴を伝える。

5: 遊びの幅を広げる。

第34回午前:第96問

アルコール依存症における作業療法で誤っているのはどれか。  

1: 種目の選択は患者に任せる。

2: 体力の回復を図る。

3: 仲間をつくる。

4: ストレスへの耐性を高める。

5: 自己能力を確認する。

第40回午前:第81問

統合失調症の回復期前期における作業療法の目的で適切なのはどれか。  

1: 服薬自己管理の援助

2: 身辺処理能力の回復

3: 対人交流技能の改善

4: 就労に向けた援助

5: 社会資源利用の援助

第41回午前:第92問

身体表現性障害の患者に対する作業療法士の対応で適切でないのはどれか。  

1: 受容的・支持的に関わる。

2: 矛盾する身体症状の理由を話し合う。

3: 葛藤解決や対処方法を話し合う。

4: アンビバレンツな言動を許容する。

5: 心理的距離を保つ。

第41回午後:第65問

クリニカルパスで誤っているのはどれか。  

1: いつまでに何をするかを明確にする。

2: チームアプローチを促進する。

3: 患者への説明に利用する。

4: 職種ごとの役割を明確にする。

5: バリアント(逸脱)を生じないことが要件となる。

第36回午前:第10問

作業療法の目的で適切でないのはどれか。  

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第57回午後:第50問

精神科作業療法のインフォームドコンセントについて適切なのはどれか。  

1: 作業種目を変更する場合の同意は必要ない。

2: 医療保護入院の入院患者は同意を得る必要はない。

3: 言語理解が困難な場合は誘導しながら同意を得る。

4: 活動内容の説明は良好な患者―治療者関係の構築に必要である。

5: 精神症状が重篤な場合は患者の同意よりも治療効果が優先される。

  • 答え:4
  • 解説:インフォームドコンセントは、患者が十分な説明を受けた上での理解に基づく同意・承諾(自己決定)である。精神科作業療法においても、患者の同意を得ることが重要であり、活動内容の説明は良好な患者―治療者関係の構築に必要である。
  • 作業種目を変更する場合でも、治療者は患者に説明し、患者の同意を得る必要があるため、この選択肢は適切ではありません。
  • 医療保護入院の入院患者であっても、作業療法を実施する際には患者の同意を得る必要があるため、この選択肢は適切ではありません。
  • 言語理解が困難な場合でも、代理人の署名等が必要となる場合があります。ただし、代理人と患者との続柄は明示される必要があります。この選択肢は部分的に正しいですが、適切な選択肢ではありません。
  • 活動内容の説明は、患者の理解を得ながら適切な作業を提供するために行われる。医療者の説明は、患者の意思決定を助け、良好な患者−治療者関係の構築に必要であるため、この選択肢は適切です。
  • 精神症状が重篤な場合でも、命に別状のないときは精神科作業療法の治療効果よりも、患者の意思(同意)が尊重されるべきであるため、この選択肢は適切ではありません。
  • 科目:臨床実習
  • 重要度:プレミアム特典
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第42回午前:第83問

回復期前期の統合失調症患者に対する作業療法で適切なのはどれか。  

1: 身体感覚を促すための身体運動を行う。

2: 現実検討を促すためのミーティングを行う。

3: 対人交流技能を促すためのSSTを行う。

4: 自立生活を促すための就労準備訓練を行う。

5: 地域参加を促すための社会活動を行う。

第41回午前:第95問

境界型人格障害の患者に対する作業療法の目的で適切でないのはどれか。  

1: 衝動発散を促す。

2: 依存欲求を満たす。

3: 有能感を高める。

4: 退行を促す。

5: 試行錯誤を促す。

第53回午後:第45問

うつ病による仮性認知症患者の作業療法場面での特徴はどれか。2つ選べ。  

1: 多幸的である。

2: 社交的に振る舞う。

3: 物忘れがみられる。

4: 精神運動抑制がみられる。

5: 能力低下に無関心である。

  • 答え:3 ・4
  • 解説:仮性認知症は、うつ状態にある高齢者が認知症の検査に答えるのに時間がかかるなど、あたかも認知症のように見える状態です。うつ病による仮性認知症患者の作業療法場面での特徴として、物忘れがみられる(選択3)と精神運動抑制がみられる(選択4)が正しい選択肢です。
  • 選択1は間違いです。うつ病による仮性認知症患者ではうつ症状があるため、多幸的な様子はみられません。心理検査では投げやりな様子がみられることがあります。
  • 選択2は間違いです。うつ症状のある高齢者は、不安・焦燥感が強いうえ、心気的になりやすく、身体的愁訴が多いため、社交的に振る舞うことはありません。貧困・罪業・心気妄想や被害妄想などの精神病症状を伴うこともあります。
  • 選択3は正しいです。うつ病による仮性認知症では、記憶障害や遂行機能障害をみとめることがあります。これは、うつ病による仮性認知症患者の作業療法場面での特徴の一つです。
  • 選択4は正しいです。うつ症状による情報処理の速度低下により、一時的に応答時間が遅くなることがあります。これは精神運動抑制の症状の一つであり、うつ病による仮性認知症患者の作業療法場面での特徴の一つです。
  • 選択5は間違いです。仮性認知症は、認知症とは異なり、自らの能力に対する認識が著しく低下していることはありません。むしろ、うつ状態により、能力低下を憂いていることがある。認知検査の時は「わかりません」「ああ、こんなこともわからなくなった」といった発言のように、能力低下を自覚できます。
  • 科目:気分障害
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第57回午前:第47問

パニック障害に対する作業療法導入初期の作業療法士の対応で適切なのはどれか。  

1: リラクセーションを練習する。

2: 集団作業療法で役割を持たせる。

3: 作業活動を通して自己洞察を促す。

4: スポーツ活動で体力の向上を促す。

5: パニック発作の不安がある場合は作業療法を中止する。

  • 答え:1
  • 解説:パニック障害は突然の発作が生じ、生活に支障をきたす状態で、曝露療法や認知行動療法が行われる。作業療法導入初期では、患者が作業療法に慣れていないため、リラクセーションを練習することが適切である。
  • リラクセーションを練習することは適切であり、導入初期に患者がストレスを感じやすいため、リラックスするための練習が行われる。
  • 導入期は患者の不安を高めないように個別から開始し、集団であっても「参加するだけでよい」とするような配慮が必要である。回復期になれば、集団作業療法で役割を持たせることができる。
  • 抑圧されている不安や葛藤に関する話題は、患者のパニック発作を誘発する危険があるため、特に導入期では禁忌である。
  • 導入期で体力が低下しているときは、休息・休眠がとれているかを確認し、運動よりも生活時間をマネジメントして体力の回復を目標とする。回復期では軽いスポーツやゲームなどを行って体力の向上を促すことができる。
  • パニック障害の患者には予期不安があるため、導入期には患者自身が活動中にパニックの症状が生じる不安を呈することや、実際に発作が生じることがある。しかし、それ自体で作業療法を中止する必要はない。発作があった場合は様子を観察し、過呼吸による危険な状態でなければ、あえて症状にはふれずにおいてもよい。
  • 科目:その他の精神障害
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第49回午前:第42問

認知症患者の作業療法中にみられやすいのはどれか。  

1: 過干渉

2: 誇大性

3: 集中性

4: 立去り

5: 綿密性

第53回午前:第50問

臨床実習に参加する学生の行動で、患者の個人情報を保護する上で最も適切なのはどれか。  

1: 患者の情報を自宅で親と話題にする。

2: 実習で使用したメモをゴミ箱に捨てる。

3: 患者の生年月日をレポートに記載する。

4: 患者情報を指導者と共有するときはスタッフルームで行う。

5: 患者を特定できるような訓練内容を指導者にメールで報告する。

  • 答え:4
  • 解説:臨床実習に参加する学生が患者の個人情報を保護するためには、情報の共有や破棄に注意を払い、個人を特定できる情報を含まないようにする必要がある。選択肢4が最も適切である。
  • 患者本人の了承なしに、第三者に個人情報を提供することはできない。たとえ家族でも、臨床実習で知り得た患者の情報を話題にすることは控えなければならない。
  • 実習で使用したメモには、学生が担当した患者の個人情報が含まれていることがある。メモを破棄する際には、細断をするなど、再判読ができない状態にして捨てるべきである。
  • レポートを作成するときは、個人の特定ができないようにする配慮が必要である。患者の生年月日を記載してはならない。
  • 患者情報を指導者と共有するときは、閉鎖された環境で行う。基本的には、スタッフルームには他の患者や関係のない職員が立ち入らないため、情報を漏洩する危険が少ない。
  • 個人を特定できる情報は個人情報である。これらをオンラインのコンピュータで管理すると情報が流出する危険がある。実習生が指導者に指導を受ける場合でも、メールの内容に個人を特定できる情報は含んではいけない。
  • 科目:臨床実習
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第57回午後:第42問

集団作業療法について正しいのはどれか。  

1: レクリエーション活動は開放集団では実施できない。

2: 調理活動は開放集団よりも閉鎖集団の方が実施しやすい。

3: 閉鎖集団よりも開放集団の方が参加者の凝集性が高まる。

4: 急性期には個人作業療法よりも集団作業療法が優先される。

5: 集団作業療法よりも個人作業療法で受容体験は得られやすい。

  • 答え:2
  • 解説:集団作業療法は、参加者が一緒に活動を行うことで、互いの協力や支援を通じて治療効果を高める方法である。開放集団と閉鎖集団の違いや、どのような状況で集団作業療法が適切かについて理解することが重要である。
  • レクリエーション活動は、開放集団でも実施できる。開放集団では参加者が自由に入れ替わることができるため、オープンな茶話会などの活動が適している。
  • 調理活動は開放集団よりも閉鎖集団の方が実施しやすい。閉鎖集団では参加者が決まっているため、作業分担が明確であり、調理を完遂させることが容易である。このため、選択肢2が正しい。
  • 閉鎖集団の方が参加者の凝集性が高まる。閉鎖集団では参加者が決まっているため、個人と集団としてのスキルが集積し、凝集性が高まりやすい。開放集団では、作業スキルが異なる参加者が入れ替わるため、凝集性は低くなる。
  • 急性期には個人作業療法が優先されることが多い。新しい環境や対人関係が心理的負担となるため、個人作業療法で患者の状態を安定させることが重要である。
  • 集団作業療法では、他者からの賞賛や自らの貢献度などを相対的に受けることがあり、個人療法よりも受容体験を得る機会がある。したがって、選択肢5は誤りである。
  • 科目:基礎作業療法学・作業療法管理学
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第43回午前:第83問

回復期前期の統合失調症患者に対する作業療法の目的で適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: 楽しむ体験

2: 対人交流の促進

3: 社会参加のための情報収集

4: 身体感覚の回復

5: 就労支援

第53回午前:第43問

作業療法中に腹痛を訴える身体表現性障害の患者への対応として適切なのはどれか。  

1: 軽い身体活動を勧める。

2: 痛みの原因について話し合う。

3: 積極的に話しかけて注意をそらす。

4: 痛みが完全に治まるまで安静を促す。

5: 身体的所見に異常がないことを説明する。

  • 答え:1
  • 解説:身体表現性障害は心理的問題が身体症状として現れる障害であり、腹痛を訴える患者に対しては軽い身体活動を勧めることが適切な対応となる。
  • 軽い身体活動は気晴らしを促し、腹痛に対して腹部体操を行うことは運動療法としても有効であるため、適切な対応となる。
  • 痛みの原因について話し合っても、心理的誘因があるため患者は納得できず効果がない。
  • 積極的に話しかけても患者の注意を痛みから逸らすことは十分にできず、患者の依存が強まる危険性があるため、適切な対応ではない。
  • 心理的葛藤が誘因の腹痛では、安静により患者が腹部症状に注意を向けて痛みが増すことがあるため、適切な対応ではない。
  • 身体表現性障害の患者は心的葛藤の身体表現として腹痛を呈しており、身体的所見がないことを説明しても納得しないため、適切な対応ではない。
  • 科目:その他の精神障害
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第41回午前:第53問

初発の多発性硬化症患者の作業療法で適切でないのはどれか。 ア.環境温度を25℃以下に設定する。イ.視覚障害に対して点字訓練を開始する。ウ.漸増抵抗運動での筋力増強訓練を行う。エ.痙縮筋の持続伸張を行う。オ.抑うつに対して心理的サポートを行う。  

1: ア、イ

2: ア、オ

3: イ、ウ

4: ウ、エ

5: エ、オ

第45回午前:第20問

25歳の男性。幼いころから言語発達と学業成績は良好であったが、固執性が強く友人との関係は保てなかった。製造業に就職し業務成績も良かったが、研修中に状況を無視した言動によって同僚とのトラブルが増え、上司に伴われて精神科を受診した。この患者に対する作業療法で適切なのはどれか。  

1: 集中力を高める。

2: 耐久性の向上を図る。

3: 対人関係技能を高める。

4: 複数の作業を同時に行う。

5: 多くの感覚刺激を取り入れる。

第54回午後:第80問

認知行動療法で対象となるうつ病の自動思考のうち「極端な一般化」にあたるのはどれか。  

1: そのときの感情に基づいて現実を判断する。

2: 全てに対して白黒をつけて割り切ろうとする。

3: 着目していることだけから短絡的に結論付ける。

4: 「こうするべきだ」と行動を制限して自分を責める。

5: 少数の事実から全てが同じ結果になると結論付ける。

  • 答え:5
  • 解説:認知行動療法は、現実の受け取り方やものの見方に働きかけたり、問題解決に向けた対処を行ったりすることで、抑うつ感や不安感の軽減を図る心理療法である。自動思考とは、ある出来事や状況を体験した際、瞬間的に何かしらの考えやイメージを抱くことである。
  • そのときの感情に基づいて現実を判断するのは、「情緒的な理由づけ」にあたります。これは、感情に基づいて物事を判断することで、極端な一般化ではありません。
  • 全てに対して白黒をつけて割り切ろうとするのは、「白黒思考」にあたります。これは、物事を極端に二分して考えることで、極端な一般化ではありません。
  • 着目していることだけから短絡的に結論付けるのは、「部分的焦点づけ」にあたります。これは、特定の部分に焦点を当てて判断することで、極端な一般化ではありません。
  • 「こうするべきだ」と行動を制限して自分を責めるのは、「『べき』思考」にあたります。これは、自分に対して厳しい基準を設けてしまうことで、極端な一般化ではありません。
  • 少数の事実から全てが同じ結果になると結論付けるのは、「極端な一般化」にあたります。これは、一部の事実をもとに全体を判断してしまうことで、うつ病の自動思考の一つとされています。
  • 科目:臨床心理学
  • 重要度:プレミアム特典
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第36回午前:第87問

学習障害児に対する作業療法の目的で適切でないのはどれか。  

1: 学習意欲の向上

2: 運動機能の向上

3: 学業成績の向上

4: 注意集中力の向上

5: 自己評価の向上