躁状態の患者への作業療法場面でみられないのはどれか。
1: 多弁多動
2: 誇大妄想
3: 注意散漫
4: 被害妄想
5: 易刺激性
作業療法中に、急に手足が動かなくなったり、声がでなくなったりするのはどれか。
1: 転換性障害
2: 回避性障害
3: 行為障害
4: 身体化障害
5: 心気障害
摂食障害の作業療法で適切でないのはどれか。
1: 熱中できる時間をつくる。
2: ストレス発散を促す。
3: 自己表現を促す。
4: コミュニケーションを楽しむ体験をさせる。
5: 食生活改善のためのプログラムを行う。
24歳の女性。大学卒業後に事務職として勤務していたが、汚物が付着していないかと気になり、頻繁に手を洗い何度も確認するようになった。確認行為により仕事に支障をきたすようになり退職した。家族は本人の確認行為に応じていた。精神科を受診したところ強迫性障害と診断され、外来での作業療法が処方された。作業療法士から家族へのアドバイスとして最も適切なのはどれか。
1: 常に本人を監視するように伝える。
2: 本人の再就職を促すように伝える。
3: 家の中の消毒を徹底するように伝える。
4: 病気の原因を本人と話し合うように伝える。
5: 本人からの確認の要求に応じないように伝える。
発病後間もないうつ病患者への対応で適切なのはどれか。
1: 気分転換になる活動を勧める。
2: 自殺についての話題は避ける。
3: 回復の可能性は高いことを強調する。
4: 心構えに問題があることを説明する。
5: 重大な決断は早く済ませるように促す。
アルコール依存症患者の作業療法で最も重要なのはどれか。
1: 運動能力を向上させる。
2: 本人の意志を優先する。
3: 協調性を体験させる。
4: 単独行動を促す。
5: 依存性を高める。
広汎性発達障害に対する作業療法でみられる症状はどれか。
1: 行為心迫
2: 常同行動
3: 解離症状
4: 離脱症状
5: 陰性症状
強迫神経症患者の初期の作業療法で適切なのはどれか。
1: 籐細工-小物入れ用籠
2: 木 工-本立て
3: 銅板細工-表 札
4: 革細工-眼鏡ケース
5: レクリエーション-リズム体操
障害を「必ず治る」と言い張る行動に最も関連する心理はどれか。
1: 補償
2: 抑圧
3: 退行
4: 否認
5: 制止
全般性注意障害のある左片麻痺患者に対する動作指導について正しいのはどれか。
1: 複数の方法を指導する。
2: 一連の動作を一度に指導する。
3: 外乱が少ない環境から開始する。
4: 動作の誤りは口頭指示のみで修正する。
5: 動作の誤りは何度も繰り返し修正する。
6歳の男児が作業療法室に入室後、落ち着きがなく動き回り、落ち着いたかと思うといきなり遊具や道具を床に叩きつけたりする。このような行動はどれか。2つ選べ。
1: 常同性
2: 多動性
3: 自動性
4: 衝動性
5: 強迫性
多発性硬化症で再燃による筋力低下が進行している時期の作業療法として正しいのはどれか。
1: 筋力低下の著しい筋の筋力増強訓練に重点を置く。
2: 効率のよいADLの方法を指導する。
3: 副腎皮質ステロイド薬を減量した日に運動量を増やす。
4: 運動量の決定は感覚障害を指標にする。
5: 訓練は短時間に集中して行う。
理学療法士及び作業療法士法の規定内容について正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 作業療法士は業務独占資格である。
2: 作業療法士は都道府県知事の免許を受ける。
3: 国家試験に合格した日から業を行うことができる。
4: 業務上知り得た人の秘密を他に漏らしてはならない。
5: 作業療法は社会的適応能力の回復を図るために行われる。
幼児期の広汎性発達障害の作業療法の目的で適切でないのはどれか。
1: 社会性の発達
2: 運動協応の向上
3: 自己調節機能の向上
4: 基本的生活習慣の確立
5: コミュニケーション能力の向上
薬物依存で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: パニック障害になりやすい。
2: 強迫性障害の人が陥りやすい。
3: 薬物摂取の自制が困難である。
4: 使用頻度と使用量は反比例する。
5: 薬物中止によって離脱症状が出現する。
51歳の男性。仕事中に3 mの高さから転落し、外傷性脳損傷を生じ入院した。受傷2週後から作業療法を開始した。3か月が経過し運動麻痺はみられなかったが、日付がわからない、1日のスケジュールを理解できない、感情のコントロールが難しい、複雑な作業は混乱してしまうなどの状態が続いた。作業療法で適切なのはどれか。
1: 静かな環境で行う。
2: 新規課題を毎日与える。
3: 複数の作業療法士で担当する。
4: 不適切な言動には繰り返し注意する。
5: 集団でのレクリエーション活動を導入する。
統合失調症の回復過程の急性期における作業療法として適切なのはどれか。
1: 身体感覚の獲得
2: 現実への移行の準備
3: 身辺処理能力の回復
4: 生活管理能力の改善
5: 対人交流技能の改善
統合失調症の作業場面での特徴はどれか。
1: 同じ間違いが少ない。
2: 作業能力の変動が少ない。
3: 援助によって達成量が増える。
4: 同時並行の作業が得意である。
5: 全体を見て判断することができる。
統合失調症入院患者に対する作業療法の導入時面接で優先して聴取すべきものはどれか。2つ選べ。
1: 発病のきっかけ
2: 妄想の内容
3: 一日の過ごし方
4: 現在困っていること
5: 家族との関係
9歳の男児。自閉症。外来通院時に作業療法を実施することとなった。作業療法室では落ち着きなく歩き回り、周囲の物音や人の数などの環境の変化によって自分の手を噛んだり、手で頭を打ったりすることがある。紙折りに取り組ませてもごく短時間しかできない。開始当初の留意点として適切でないのはどれか。
1: 作業手順を単純にする。
2: 粗大動作を多くする。
3: 作業台を整頓しておく。
4: 短時間で完成する作業にする。
5: 共同作業に参加させる。