GCS(Glasgow Coma Scale)の評定で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: E2:声かけすれば眼を開ける。
2: V3:発声があるが理解できない。
3: M5:刺激部位を払いのける。
4: V5:場所や日時の見当がつかない。
5: M6:指示に従って動作をまねる。
62歳の女性。脳梗塞発症後3日目。早期の離床とADL獲得を目標に作業療法が開始された。初回の訪室時、目を閉じていたが呼びかけると開眼した。発語は聞き取れるが内容に一貫性がみられない。運動の指示に応じた動きは見られず、四肢は屈曲する傾向がある。このときのGCS(Glasgow Coma Scale)はどれか。
1: E4 V3 M4
2: E4 V4 M5
3: E3 V3 M4
4: E3 V4 M3
5: E3 V5 M5
呼びかけると開眼し、発語はあるが不適当である。運動の指示に応じた動きは見られず、逃避反応がある。この時のGCS〈Glasgow Coma Scale〉はどれか。
1: E4V3M4
2: E4V4M5
3: E3V3M4
4: E3V4M3
5: E3V5M5
外傷性脳損傷について誤っているのはどれか。
1: グラスゴー・コーマ・スケールは意識障害の評価法である。
2: 麻痺が軽くても種々の行動障害が問題となる。
3: 受傷直後には一見正常に行動していてもそれを記憶していない時期がある。
4: 重症例では多発外傷を伴いやすい。
5: 記憶障害の頻度は脳卒中より少ない。
JCS〈Japan coma scale〉でⅠ-3はどれか。
1: 痛み刺激で開眼する。
2: 呼びかけで安易に開眼する。
3: 開眼しており見当識障害がある。
4: 体を揺さぶることにより開眼する。
5: 開眼しており生年月日が言えない。
65歳の女性。左被殻出血。発症後4日。ベッドサイドでの作業療法が開始された。JCS(Japan Coma Scale)はⅠ‐1だが問いかけに対する返答に間違いが多い。初回の作業療法評価として適切なのはどれか。2つ選べ。
1: STEF
2: 関節可動域測定
3: 三宅式記銘力検査
4: カナダ作業遂行測定(COPM)
5: Brunnstrom法による運動検査
「自発開眼しているが、自分の名前はいえない」のは、JCS(Japan coma scale)の判定でどれか。
1: Ⅰ-1
2: Ⅰ-2
3: Ⅰ-3
4: Ⅱ-10
5: Ⅱ-20
脳卒中患者の状態を症状なしから死亡までに分類できるのはどれか。
1: Fugl-Meyer assessment
2: GCS(Glasgow coma scale)
3: Modified Ashworth scale
4: Modified Rankin scale
5: SIAS
65歳の女性。右中大脳動脈領域の脳梗塞。発症後3日経過。ベッドサイドでの作業療法が開始された。GCS(Glasgow coma scale)はE3+V2+M5=10、血圧は不安定でギャッジアップ60°で収縮期血圧が25 mmHg低下する。背臥位では頸部が右回旋している。作業療法の初回評価として適切なのはどれか。
1: 表在感覚
2: 端座位姿勢
3: 追視による眼球運動
4: 簡易上肢機能検査(STEF)
5: Trail Making Test(TMT)
65歳の男性。視床出血による左片麻痺。救急搬送され保存的治療が行われた。発症後3日より脳卒中ケアユニットでの理学療法を開始。このとき覚醒しておらず、大きな声で呼びかけたが開眼しなかったため胸骨部に痛み刺激を加えたところ、刺激を加えている手を払いのけようとする動きがみられた。この患者のJCS〈Japan Coma Scale〉での意識障害の評価で正しいのはどれか。
1: Ⅱ-10
2: Ⅱ-20
3: Ⅱ-30
4: Ⅲ-100
5: Ⅲ-200
65歳の女性。右中大脳動脈領域の脳梗塞。発症後3日経過。ベッドサイドでの作業療法が開始された。GCS(Glasgow coma scale)はE3+V2+M5=10、血圧は不安定でギャッジアップ60°で収縮期血圧が25 mmHg低下する。背臥位では頸部が右回旋している。この患者の作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 経口摂食による嚥下訓練
2: 右から左への寝返り動作訓練
3: 上衣の更衣動作によるADL訓練
4: 声かけによるコミュニケーション訓練
5: 左上肢への感覚刺激による注意喚起訓練
79歳の女性。左視床出血1週後、理学療法を開始した。JCS(Japan coma scale)は2点、喚語困難がみられる。Brunnstrom法ステージは上肢V、手指IV、下肢V。上下肢の関節覚は重度の低下。座位保持は1分程度可能であるが易疲労性。立位保持は軽度の介助で短時間であれば可能である。この患者に対する理学療法で適切なのはどれか。
1: 立位での二重課題
2: 交互型歩行器での歩行運動
3: 麻痺側下肢に対する筋力増強
4: 座位での麻痺側手指の巧緻運動
5: 視覚代償による麻痺側下肢の感覚再教育
75歳の女性。突然の意識障害で搬入された。発症当日の頭部CTを示す。発症3日目のJCS(Japan coma scale)は10点であった。この時点での理学療法で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 体位変換
2: 座位訓練
3: 移乗訓練
4: 腹筋強化
5: 関節可動域訓練
34歳の男性。交通事故による脳外傷。救急入院後10日目。頭部MRI検査でびまん性軸索損傷および左前頭部の脳挫傷を認める。JCS(Japan coma scale)は、現在は20に回復しているが、呼吸状態は不安定。左上下肢には随意運動を認めるが、四肢に著しい痙縮を認め、上肢は屈曲位、下肢は伸展位の姿勢をとることが多い。この時期の理学療法で適切でないのはどれか。2つ選べ。
1: 脳卒中右片麻痺と同様の回復を示すと予測する。
2: 尖足予防のため夜間装具を用いる。
3: 訓練前に意識状態、呼吸状態を確認する。
4: 体位を調整して四肢筋緊張の緩和を図る。
5: 立位訓練を進める。
誤っている組合せはどれか。
1: Mini-Mental State Examination(MMSE)-アルツハイマー病
2: Glasgow Coma Scale-脳血管障害
3: Hoehn-Yahr重症度ステージ-筋萎縮性側索硬化症
4: Frankelの評価法-脊髄損傷
5: Ossermannの分類-重症筋無力症
急性期脳卒中片麻痺のベッドサイドでの評価で適切でないのはどれか。
1: JCS(Japan coma scale)
2: ブルンストローム法ステージ
3: ADLテスト
4: Physiological cost index
5: ROMテスト
65歳の女性。右利き。脳梗塞による右片麻痺。発症後5日経過。JCS(Japan coma scale)は1桁。ブルンストローム法ステージは上下肢、手指いずれもIであった。飲水でひどくむせていた。早期プログラムとして適切でないのはどれか。
1: 安静時座位の右肩甲帯は前方突出位に保持する。
2: 安静時座位の右股関節は外転・外旋位に保持する。
3: 間接的嚥下訓練を行う。
4: 関節可動域訓練を1日2回行う。
5: 右上肢の自己介助運動を指導する。
脳卒中の回復期の評価尺度として誤っているのはどれか。
1: SIASチャート
2: ブルンストローム法ステージ
3: アシュワース・スケール
4: グラスゴー・コーマ・スケール
5: Fugl-Meyer評価法
19歳の男性。オートバイ事故による頭部外傷で入院加療中。受傷後1か月。JCS(Japan coma scale)はⅠ-1。右上下肢は良く動かすが、左上下肢の筋緊張は亢進し、上肢屈曲位、下肢伸展位の姿勢をとることが多い。座位保持は可能であるが、体幹の動揺がみられる。この時期の理学療法で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 介助なしでのT字杖を用いた歩行練習
2: 臥位での左上肢のFrenkel体操
3: 座位での左下肢筋の持続伸張
4: 立位でのバランス練習
5: 階段を降りる練習
脳血管障害の評価として用いられる評価法について正しいのはどれか。
1: mRSの評価項目に筋緊張がある。
2: SIASの評価項目に意識障害がある。
3: GCSの評価項目に関節可動域がある。
4: NIHSSの評価項目にバランスがある。
5: Fugl-Meyer Assessmentの評価項目に感覚機能がある。