上腕切断者に対する義手操作の指導の様子を図に示す。操作内容として正しいのはどれか。
1: 肘継手の屈曲-伸展動作
2: 肘継手のロックの操作
3: 手先具の交換操作
4: 手先具の回旋操作
5: 手先具の開閉動作
65歳の男性。変形性頸椎症。2年前から肩こりがあり、2か月前から頸部伸展時に右手の母指にしびれが出現し、右上肢のだるさと脱力感を自覚するようになった。下肢の症状やバランス不良はみられない。右上肢において筋力低下が最も生じやすいのはどれか。
1: 三角筋
2: 上腕三頭筋
3: 上腕二頭筋
4: 尺側手根屈筋
5: 長橈側手根伸筋
前腕能動義手のパーツと役割の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 三頭筋パッド ― ハウジングの角度を調節する。
2: リテーナー ― ハーネスの装着感を向上させる。
3: ケーブル ― 手先具に力を伝達する。
4: ソケット ― 切断部の長さを代償する。
5: 手継手 ― 手先具の開閉効率を向上させる。
56歳の女性。慢性関節リウマチで図のような手の変形をきたしている。最も適切なのはどれか。
1: MP関節尺側偏位
2: MP関節背側亜脱臼
3: ムチランス変形
4: Z変形
5: 手関節強直
87歳の女性。転倒して左股関節痛を訴え、入院となった。受傷後2日目に後方侵入法で手術を受けた。術後のエックス線写真を示す。正しいのはどれか。
1: 臥床時には股関節を内転位に保つ。
2: 靴下の着脱は股関節外旋位で行う。
3: 術後1週から大腿四頭筋セッティングを開始する。
4: 術後2週から中殿筋の筋力トレーニングを開始する。
5: 術後3か月は免荷とする。
54歳の男性。労働災害による頸髄損傷。受傷後6か月経過。起立性低血圧あり、褥瘡なし。筋力は三角筋4、上腕二頭筋3、上腕三頭筋0、回内筋3、腕橈骨筋3、長橈側手根伸筋3、手関節及び手指屈筋群は0、体幹筋0、下肢筋0であった。家屋改造をしているが、居間や廊下幅が狭いとの訴えがある。この患者の機能残存レベルはどれか。
1: 第4頸髄節
2: 第5頸髄節
3: 第6頸髄節
4: 第7頸髄節
5: 第8頸髄節
左肩関節脱臼骨折後3か月の患者の両手の写真を示す。左手に、他動的に動かされると増強する強い疼痛がある。この患者への対応で適切でないのはどれか。
1: 低出力レーザー照射
2: 間欠的機械的圧迫
3: 温冷交代浴
4: 超短波照射
5: 渦流浴
76歳の女性。右大腿骨頸部骨折を受傷し、後方進入による人工骨頭置換術を受けた。術後3週に実施する動作で安全性が高いのはどれか。
上腕義手の適合検査の結果、肘90°屈曲位で手先具を完全に開くことができなかった。対応として適切なのはどれか。
1: ①の黒塗り部分を短縮
2: ②の黒塗り部分を削除
3: ③を矢印の方向へ移動
4: ④を矢印の方向へ移動
5: ⑤の黒塗り部分を延長
35歳の男性。実業団の長距離選手だったが、ランニング中の交通事故で左脛骨中央部での下腿切断となった。切断術後4週が経過し、左膝関節に軽度の側方不安定性と軽度の筋力低下があるものの、断端は成熟し皮膚の状態は良好となった。スポーツ復帰を念頭に義足を製作することとした。最適なソケットはどれか。
上腕義手の部品の名称で誤っているのはどれか。
1: 外側懸垂バンド
2: 肘コントロールケーブル
3: リテーナー
4: ケーブルハウジング
5: ターミナル
62歳の男性。閉塞性動脈硬化症。著しい感染を伴った下肢壊疽に対して大腿切断術が施行され短断端となった。糖尿病性末梢神経障害を合併している。この患者の術直後の断端管理で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 断端の色調を観察する。
2: 断端の自動運動を行う。
3: 切断部の温熱療法を行う。
4: ギプスソケットを装着する。
5: 切断側股関節を外転位に保持する。
56歳の女性。慢性関節リウマチで図のような手の変形をきたしている。ADL指導で正しいのはどれか。
1: T字杖を用いる。
2: コックアップスプリントを用いる。
3: 握力強化のためにビンのフタを開ける。
4: マジックハンド型リーチャーを使う。
5: ボタンエイドを使う。
78歳の女性。関節リウマチ。SteinbrockerのステージⅣ、クラス3。右手の写真を示す。中指は写真のような変形をきたしている。数年前、PIP関節の腫れと痛みがあったという。この変形の発生機序はどれか。
1: 掌側板の緩み
2: 手内筋の緊張亢進
3: 側索の背側転移
4: 中央索の断裂
5: 終止腱の断裂
腕神経叢の損傷部位を図に示す。臨床所見はどれか。2つ選べ。
1: 三角筋筋力低下
2: 上腕二頭筋筋力低下
3: 腕橈骨筋筋力低下
4: 前腕橈側感覚鈍麻
5: 中指感覚鈍麻
64歳の女性。10年前から歩行時に右股関節痛を生じ、徐々に増悪して歩行が困難となったため後外側アプローチによる人工股関節置換手術を受けた。術前の股関節部エックス線写真(A)、骨盤部CT(B)および術後の股関節部エックス線写真(C)を別に示す。術後の理学療法で誤っているのはどれか。
1: 術後2日の大腿四頭筋の筋力強化
2: 術後3日の中殿筋の筋力強化
3: 術後7日の股関節内旋可動域訓練
4: 術後10日の荷重歩行訓練
5: 手術創治癒後の水中歩行訓練
48歳の主婦。右乳癌に対して3週前に乳房切除術を受けた。術後、右腋窩部から上腕内側の異常感覚と右上肢の浮腫が出現した。この患者への日常生活指導で適切でないのはどれか。
1: 右肩関節の自動運動を行う。
2: 右上肢への直射日光を避ける。
3: 筋力維持のために手提げ荷物を右手で持つ。
4: 右上肢の虫刺されに注意する。
5: 右上肢に圧迫用スリーブを装着させる。
82歳の女性。右利き。手関節脱臼骨折後、手関節掌屈0°、前腕回外10°の可動域制限がある。それ以外の上肢の関節可動域や筋力は保たれている。歯がなく、義歯を装着していない為にきざみ食を箸で食べているが、肩関節外転の代償運動が出現している。「こぼれやすく、口に届きにくい。右手で楽に食べたい」との訴えがある。食事用自助具を示す。適切なのはどれか。
60歳の女性。転倒して右肩関節痛を訴えた。エックス線写真を示す。まず患部に行うべき治療はどれか。
1: ギプス固定
2: 極超短波治療
3: 三角巾固定
4: 髄内釘固定
5: 超音波治療
52歳の女性。関節リウマチ。SteinbrockerのステージIII、クラスIIである。図のような手の変形がみられる。この患者の日常生活における関節保護手技で適切なのはどれか。