慢性閉塞性肺疾患の患者に対する指導として正しいのはどれか。
1: 低脂肪食が良い。
2: 下肢の運動を行う。
3: 洗髪動作は両手で行う。
4: 発症後は禁煙の必要はない。
5: インフルエンザワクチンは勧めない。
肺気腫患者の呼吸機能で誤っているのはどれか。
1: コンプライアンスの低下
2: ピークフローの低下
3: 1秒率の低下
4: 全肺気量の増大
5: 残気量の増大
70歳の男性。肺癌末期だが意識は清明で四肢筋力も保たれている。感覚障害や四肢の浮腫もない。最近徐々に嗄声が出現した。原因として最も考えられるのはどれか。
1: 反回神経麻痺
2: Raynaud現象
3: Pancoast腫瘍
4: 上大静脈症候群
5: Lambert-Eaton症候群
75歳の男性。高血圧と糖尿病の治療を長期にわたり行っている。徐々に歩行障害がみられるようになり、転倒することが多くなった。頭部MRIを示す。この患者で認められないと考えられるのはどれか。
1: 嚥下障害
2: 感情失禁
3: 小刻み歩行
4: 認知機能低下
5: 左側弛緩性麻痺
55歳の男性。慢性腎不全。高血圧症を合併。外来にて3年間、週2回前腕シャントによる人工透析を受けていた。日常生活で強い倦怠感を覚え独歩にて来院した。基礎体力改善のための運動療法で適切でないのはどれか。
1: 血圧はシャントのない側で測る。
2: 転倒に注意する。
3: 筋力強化は等尺性運動で行う。
4: ヘモグロビン値に注意する。
5: 運動指標として心拍数を利用する。
慢性閉塞性肺疾患患者のADLで息切れを軽減させるための指導として適切なのはどれか。
1: 洗髪は両手で行う。
2: 靴下の着脱は床に座り行う。
3: ズボンの着脱は立位で行う。
4: 和式トイレを洋式トイレに変更する。
5: 前開きシャツをかぶり型シャツに変更する。
60歳の男性。パーキンソン病。理学療法で適切でないのはどれか。
1: 呼吸訓練
2: 伸張訓練
3: バランス訓練
4: 小文字の書字訓練
5: 台からの立ち上がり訓練
74歳の女性。慢性閉塞性肺疾患。スパイログラムで1秒率は60%であった。胸部エックス写真を示す。正しいのはどれか。
1: 肺透過性低下
2: 肺の過膨張
3: 胸水貯留
4: 肺水腫
5: 心拡大
55歳の男性。搬送された病院で急性心筋梗塞と診断された。初期治療として、左冠動脈に対して経皮的冠動脈形成術が施行された。発症後1か月の検査所見では右冠動脈に75%の狭窄が認められ、心肺運動負荷試験中に胸部不快感が認められた。心肺運動負荷試験の結果に基づいて運動処方をする際に最も参考にすべき指標はどれか。
1: 最大換気量
2: 最大酸素摂取量
3: 血圧の変化量
4: 心拍数の変化量
5: 症状出現時の運動強度
慢性呼吸不全患者の在宅ADL・IADL指導で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 整髪は、両手で結う。
2: 洗髪では、吸気のときに洗う。
3: 上衣は、前開き服を選択する。
4: 排便では、息を止めて腹圧をかける。
5: 物干しは、さおを肩の高さに下ろして洗濯物をかける。
85歳の男性。脳梗塞の既往がある。2、3か月前から食事中にむせることが多くなっていた。3日前から元気がなく、昨晩から発熱と意識障害とがみられたため救急搬送され気管挿管の上、入院となった。体温38.0℃、呼吸数25/分、左胸部に肺胞呼吸音、右胸部に水泡音が聴取された。エックス線写真を示す。この患者の病変が生じている部位に痰が貯留している場合の排痰体位として最も適切なのはどれか。
慢性呼吸不全患者が呼吸困難感を誘発しやすいのはどれか。
1: 両手での洗髪
2: パソコンの操作
3: 胸部までの半身浴
4: 前開きシャツの着衣
5: 椅子からの立ち上がり
慢性気管支炎患者の呼吸機能で誤っているのはどれか。
1: 気道抵抗の上昇
2: ピークフローの低下
3: 1秒率の低下
4: 機能的残気量の減少
5: クロージングボリュームの増加
75歳の男性。糖尿病でインスリン療法中。胸部不快感で受診した。半年前と今回の心電図を示す。今回発症したと考えられる病態はどれか。
1: 狭心症
2: 心筋梗塞
3: 心房細動
4: 房室ブロック
5: 心室性期外収縮
85歳の男性。脳梗塞の既往がある。2、3か月前から食事中にむせることが多くなっていた。3日前から元気がなく、昨晩から発熱と意識障害とがみられたため救急搬送され気管挿管の上、入院となった。体温38.0℃、呼吸数25/分、左胸部に肺胞呼吸音、右胸部に水泡音が聴取された。エックス線写真を示す。この患者の症状が生じている原因として最も考えられるのはどれか。
1: 気胸
2: 心不全
3: 肺水腫
4: 間質性肺炎
5: 誤嚥性肺炎
35歳の男性。急性心筋梗塞で入院中。合併症はなく、現在、室内で2分程度ゆっくり歩くことを許可されている。この時期の患者の活動で適切でないのはどれか。
1: 入浴する。
2: 室内便器を利用する。
3: 立位で体重測定を行う。
4: ソファーで新聞を読む。
5: 近親者と短時間面会する。
在宅酸素療法中の患者にとって自宅内の活動で血中の酸素飽和度が下がりにくいのはどれか。
1: 和式便器での排便
2: かぶりシャツの着脱
3: 自力での洗体
4: 自力での洗髪
5: 臍までの半身浴
閉塞性障害をきたす疾患はどれか。
1: 肺線維症
2: 重症筋無力症
3: 気 胸
4: 肺気腫
5: 横隔膜ヘルニア
57歳の男性。筋萎縮性側索硬化症と診断されて3年が経過。四肢や体幹に運動麻痺を生じてベッド上の生活となりADLは全介助。さらに球麻痺症状を認め、安静時も呼吸困難を自覚する。この患者がコミュニケーション機器を使用する際の入力手段として適切なのはどれか。
1: 舌
2: 手指
3: 口唇
4: 呼気
5: 外眼筋
55歳の女性。COPDに対して在宅酸素療法(HOT)を行っている。MRCグレード3(Hugh-Jones分類Ⅳ相当)である。この患者に指導する運動として適切なのはどれか。
1: ジョギング
2: 四肢体幹のストレッチ
3: 速歩
4: ゴルフ
5: 階段昇降