外傷性脳損傷者の生活状況でよく観察されるのはどれか。
1: メモを利用することができる。
2: 長時間の作業ができる。
3: 時間の約束を守れる。
4: 何事も楽天的に考える。
5: 他者の注意を素直に受け入れる。
頭部外傷患者にみられる障害の特徴で適切でないのはどれか。
1: 自発性低下のため指示が必要である。
2: 受傷前後のことを忘れている。
3: 簡単なテストもいらいらして中断する。
4: 復職しても仕事を続けることが困難である。
5: 動作性知能より言語性知能の低下が大きい。
頸髄損傷完全麻痺(第4頸髄節まで機能残存)に使用しないのはどれか。
1: 万能カフ
2: 電動車椅子
3: 透明文字盤
4: 環境制御装置
5: 食事支援ロボット
高齢障害者の作業療法で適切でないのはどれか。
1: 身体機能だけでなく、認知機能や生活習慣を把握する。
2: 病前の趣味に関連した作業を選択する。
3: 傾眠がみられたら、睡眠状況や脱水の有無を確認する。
4: 白内障では、できるだけ日光の当たる場所で作業を行う。
5: 日常生活の中で役割を持てるような作業を指導する。
28歳の男性。交通事故による頭部外傷のため入院した。作業療法が開始され、4か月が経過した。四肢に運動麻痺や感覚障害を認めず、歩行は自立している。日中はボーッとして過ごすことが多いが、促されると日課を行う。今日の日付を聞くと、カレンダーを見てようやく答えることができる。病棟と作業療法室の行き来では、今いる場所や行き先が分からなくなるので見守りが必要である。現時点の頭部CTを示す。この患者の状態を評価するのに適切でないのはどれか。
1: TMT
2: MMSE
3: WCST
4: 線分抹消検査
5: 線分2等分検査
ロービジョンケアの活動と補助具の組合せで適切でないのはどれか。
1: パソコン操作 ― 音声変換ソフト
2: 針の糸通し ― 拡大鏡
3: 屋外歩行 ― 白杖
4: 爪切り ― 単眼鏡
5: 読書 ― 書見台
疾患や病態とそれに対する福祉用具の組合せで適切なのはどれか。
1: 胸髄損傷――――マウススティック
2: 関節リウマチ――ドアノブレバー
3: 半側空間無視――透明文字盤
4: 脳卒中片麻痺――L字杖
5: 皮質性感覚失語―人工喉頭
疾患と支援機器の組合せで適切なのはどれか。
1: 関節リウマチ——————台付き爪切り
2: 片側手関節離断—————プルトップオープナー
3: 第2腰髄完全損傷 ————スライディングボード
4: 第8頸髄完全損傷 ————コミュニケーションエイド
5: アテトーゼ型脳性麻痺——リーチャー
頸髄損傷(第5頸髄まで機能残存)患者が獲得できる機能で正しいのはどれか。
1: 自己導尿ができる。
2: ズボンの着脱ができる。
3: 自助具なしで食事摂取ができる。
4: ノブ付ハンドリムの車椅子を操作できる。
5: トランスファーボードを使ってベッドから車椅子へ移乗できる。
障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律〈障害者総合支援法〉における日常生活用具支給制度の対象となるのはどれか。
1: T字杖
2: 前腕義手
3: 電動車椅子
4: モールド型座位保持装置
5: 重度障害者用意思伝達装置
頭部外傷によるびまん性軸索損傷で適切でないのはどれか。
1: バランスの障害がみられる。
2: 四肢の外傷が理学療法の阻害因子になる。
3: 記憶障害のため復学が困難になる。
4: 認知障害の回復は良好である。
5: 行動障害が社会生活上の問題となる。
身体障害者手帳について誤っているのはどれか。
1: 脳卒中片麻痺患者では症状が固定したときに申請する。
2: アルツハイマー病患者では認知症が進んだ時点で申請する。
3: 聴覚障害では補聴器の交付が受けられる。
4: 視覚障害では盲人安全つえの交付が受けられる。
5: 肢体不自由では義肢の交付が受けられる。
頭部外傷によるびまん性軸索損傷で誤っているのはどれか。
1: バランスの障害がみられる。
2: 四肢の外傷が理学療法の阻害因子になる。
3: 記憶障害のため復学が困難になる。
4: 認知障害の回復は良好である。
5: 行動障害が社会生活上の問題となる。
頸髄損傷(第6頸髄節まで機能残存)の作業療法として適切でないのはどれか。
1: 上着はかぶりタイプから練習する。
2: 車椅子上で起立性低血圧が起こったら下肢を挙上する。
3: 自己導尿ができるようにカテーテル操作の練習をする。
4: 排便は臥位で行えるように環境を整える。
5: コンピュータの入力デバイスを検討する。
第6頸髄節まで機能残存している頸髄損傷患者に対する作業療法として適切でないのはどれか。
1: 上衣着脱は被りタイプから練習する。
2: コンピュータの入力デバイスを検討する。
3: 排便は臥位で行えるように環境を整える。
4: 自己導尿ができるようにカテーテル操作を練習する。
5: 車椅子上で起立性低血圧が起こったときは前屈位をとる。
頸髄完全損傷患者(第5頸髄節まで機能残存)で自立可能なのはどれか。2つ選べ。
1: 自助具を用いた歯磨き
2: 自助具を用いた自己導尿
3: ベッド柵を用いた起き上がり
4: トランスファーボードを用いた横移乗
5: ジョイスティックによる電動車椅子操作
30代前半の男性。システムエンジニア。自転車走行中に自動車とぶつかり、外傷性脳損傷を生じ入院となった。作業療法は受傷後20日目から開始。麻痺はみられない。病棟では、食事、更衣、整容、排泄などは自立しているが、トイレや病室の場所が覚えられない、今日の日付が分からない、担当者の顔は分かっているが名前が覚えられない、などがみられた。このような症状がある時期に適切な作業療法はどれか。
1: 調理
2: 日記
3: 買い物訓練
4: 職業前訓練
5: 電車乗車訓練
高次脳機能障害と在宅での生活指導との組合せで正しいのはどれか。
1: 半側空間無視-車の免許証を返納させる。
2: 観念失行-病前からなじみのある方法を用いる。
3: 手指失認-料理でナイフを用いない。
4: 構成失行-場面にあった服装の指導をする。
5: 喚語障害-トーキングエイドの使用を指導する。
21歳の男性。交通事故によるびまん性軸索損傷と診断された。意識は清明で運動麻痺はない。新しい物事を覚えるのが困難で記憶の障害が顕著である。この患者に対する適切なアプローチはどれか。
1: 毎日異なる課題を与える。
2: 記憶の外的補助手段を使う。
3: 試行錯誤が必要な課題を行う。
4: 複数の学習課題を同時に行う。
5: 日課は本人のペースで柔軟に変更する。
認知症患者への作業療法で適切なのはどれか。
1: 徘徊するため、着席を求めた。
2: 食べ物がわかりやすいよう、模様のある皿を使用した。
3: 患者の趣味開発のために体験のない生け花を取り入れた。
4: 日付の見当識障害に対し、文字の大きなカレンダーに変えた。
5: ガスの消し忘れでボヤを起こしたので、介助者とともに調理させた。