うつ病の症状でないのはどれか。
1: 思考制止
2: 食欲減退
3: 睡眠障害
4: 昏 迷
5: 感情鈍麻
復職を目指すうつ病患者の作業療法開始時の指導内容で適切なのはどれか。
1: 仕事環境と同じ環境にする。
2: 体力の回復を目指す。
3: 関心の拡大を目指す。
4: 時間厳守を目指す。
5: 能力限界を試す。
うつ状態の悪化を示す特徴はどれか。2つ選べ。
1: 大声で話す。
2: 妄想が出現する。
3: 場当たり的な行動を行う。
4: 作業に取り組める時間が増える。
5: 声かけに対する反応が遅くなる。
妄想型精神分裂病(統合失調症)患者における作業療法の導入で適切でないのはどれか。 ア.妄想の内容について患者と話し合う。イ.短時間の集中でもできる作業を選択する。ウ.受容的な場を設定する。エ.集団所属感が得られる場を設定する。オ.妄想の軽減を目標に設定する。
1: ア、イ
2: ア、オ
3: イ、ウ
4: ウ、エ
5: エ、オ
32歳の男性。感情障害。営業の仕事で成績も良かったが、29歳時に躁病性興奮で約10か月入院した。退院後、復職したが服薬を自己調節し始め、次第に多弁となり顧客とのトラブルが多くなり、上司の勧めで2回目の入院となった。薬物療法によって入院2か月で落ち着いたため、安定した行動の維持を目標に作業療法が処方された。まとまりのある行動を見せているが、要求が通らない場合に他患に攻撃的な言動を表出することがある。この患者の作業で適切なのはどれか。2つ選べ。 ア.非構成的な作業イ.巧緻性の必要な作業ウ.自由参加の集団作業エ.手順の明確な作業オ.粗大運動的な作業
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
精神科デイケアの対象でないのはどれか。
1: 自発性が低下している外傷性脳損傷患者
2: 年に1、2回の大発作をおこすてんかん患者
3: 希死念慮を言葉にするうつ病患者
4: 対人恐怖を有する神経症性障害患者
5: 自宅で過食のみられる摂食障害患者
気分安定薬で再発の防止や頻度の減少が最も期待できる疾患はどれか。
1: 気分変調症
2: 血管性うつ病
3: 双極性障害
4: 適応障害
5: 非定型うつ病
22歳の男性。統合失調症。作業療法の開始後、しばらくして「周りの人が自分の悪口を言っている気がする」と訴えてきた。作業療法士の対応として適切なのはどれか。
1: 訴えを助長しないよう聞き流す。
2: 個室に移動させ、作業を継続させる。
3: 休憩を取り入れ、周りの人たちの様子を観察させる。
4: 勘違いであることを説明し、気にしないよう説得する。
5: 周りの人たちに、悪口を言ったかどうかを1人ずつ確認する。
16歳の男子。高校に進学したが友人関係のトラブルが続き不登校となった。校医に相談し精神科を受診したところ、対人関係技能の低さ、こだわりの強さ、感覚過敏などを指摘され、作業療法に参加することとなった。この患者でみられる行動の特徴として正しいのはどれか。
1: 相手に気を遣い過ぎる。
2: 本音と建前を区別できない。
3: 葛藤に満ちた対人関係を結ぶ。
4: 他者の関心を集めようとする。
5: 否定的評価を受ける状況を避けようとする。
精神分裂病(統合失調症)の作業療法の初回面接で適切でないのはどれか。 ア.病棟での日常生活状況を聞く。イ.作業療法参加の動機を確認する。ウ.作業療法に対する希望を聞く。エ.発病時の症状を聞く。オ.家庭の経済状況を聞く。
1: ア、イ
2: ア、オ
3: イ、ウ
4: ウ、エ
5: エ、オ
アルツハイマー型認知症患者の作業療法場面でみられないのはどれか。
1: 語間代によるコミュニケーションの低下
2: まだら認知症による作業能力の低下
3: 記銘力低下による作業手順の混乱
4: 失見当識による作業時間の間違い
5: 人格変化による孤立化
作業療法中に腹痛を訴える身体表現性障害の患者への対応として適切なのはどれか。
1: 軽い身体活動を勧める。
2: 痛みの原因について話し合う。
3: 積極的に話しかけて注意をそらす。
4: 痛みが完全に治まるまで安静を促す。
5: 身体的所見に異常がないことを説明する。
発病後間もないうつ病患者への対応で適切なのはどれか。
1: 気分転換になる活動を勧める。
2: 自殺についての話題は避ける。
3: 回復の可能性は高いことを強調する。
4: 心構えに問題があることを説明する。
5: 重大な決断は早く済ませるように促す。
認知症患者の作業療法中にみられやすいのはどれか。
1: 過干渉
2: 誇大性
3: 集中性
4: 立去り
5: 綿密性
統合失調症の回復期前期における作業療法導入時の評価項目で適切でないのはどれか。
1: 基本的生活リズム
2: 身体感覚の状態
3: 疲れやすさの程度
4: 活動範囲の広がり
5: 金銭管理能力
躁状態の患者への作業療法場面でみられないのはどれか。
1: 多弁多動
2: 誇大妄想
3: 注意散漫
4: 被害妄想
5: 易刺激性
うつ病に特徴的な考え方でないのはどれか。
1: 何でも自分のせいにする。
2: 白か黒かはっきりさせたがる。
3: 物事の悪い側面に注目してしまう。
4: 予測を悪い方に増長させてしまう。
5: 他人の言動の意図を悪い方にとらえる。
48歳の女性。うつ病。教育熱心な母親としてパート勤務をしながら2人の娘を育てた。娘達が家を離れた頃から何もする気がなくなり、抑うつ状態となった。希死念慮がみられたため夫に付き添われて精神科を受診し入院となった。「何かしていないと落ち着かない」と訴えたため入院後5日目から作業療法が開始された。作業療法開始時の評価項目で適切なのはどれか。
1: 対人関係
2: 作業経験
3: 自己評価
4: 知的機能
5: 職業興味
注意欠如・多動性障害の患者の就労に関して適切な助言はどれか。
1: 優先順位にこだわらないようにする。
2: 多彩なやり方で物事を行うようにする。
3: 周囲の人に配慮を求めないようにする。
4: 自分だけの時間や場所を作るようにする。
5: 便利なハイテク機器などは利用しないようにする。
精神分裂病(統合失調症)患者の作業療法導入時の評価項目として適切でないのはどれか。
1: 指示理解の程度
2: 家族関係
3: 興味・関心の内容
4: 交友関係の範囲
5: 病的体験の内容