第42回午前第51問の類似問題

第42回午前:第83問

小脳症状として適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: ジスメトリー

2: 折りたたみナイフ現象

3: 深部感覚障害

4: 病的反射陽性

5: 筋緊張低下

第54回午後:第98問

器質性精神障害の急性期の症状として最もみられるのはどれか。  

1: 失語

2: せん妄

3: 知能低下

4: 性格変化

5: 健忘症候群

  • 答え:2
  • 解説:器質性精神障害は身体疾患に伴う精神障害で、急性期に最も見られる症状はせん妄です。せん妄は意識混濁を背景とし、不安や精神運動興奮、錯覚、幻覚などさまざまな精神症状を伴う状態です。
  • 失語は巣症状であり、脳外傷や脳梗塞が原因となった場合に生じることがある。ただし、一般に慢性期の症状であるため、急性期の症状としては不適切です。
  • せん妄は、意識混濁を背景とし、不安や精神運動興奮、錯覚、幻覚などさまざまな精神症状を伴う状態であり、器質性精神障害の急性期にみられやすい症状です。このため、正しい選択肢です。
  • 知能低下は、脳血管障害による器質性精神障害により認知機能の低下が生じることがあるが、慢性期の症状であるため、急性期の症状としては不適切です。
  • 性格変化は、Alzheimer型認知症などで病期が進んだ場合に症状を呈することがあるが、急性期の症状としては不適切です。
  • 健忘症候群は、前向性健忘と逆向性健忘を伴い、全般的な知的機能低下のないものを指す。病巣によっては健忘症候群を伴うこともあるが、慢性期の症状であるため、急性期の症状としては不適切です。
  • 科目:精神障害と臨床医学
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第36回午後:第65問

頭部外傷後遺症における障害で特徴的な点はどれか。  

1: 排尿障害

2: 排便障害

3: 呼吸障害

4: 情意の障害

5: 嚥下の障害

第55回午前:第97問

統合失調症に特徴的な思考の障害はどれか。  

1: 思考が緩徐でうまく進まない。

2: 思考の進行が突然遮断され、会話が停止する。

3: まわりくどく、要領よく思考目標に到達できない。

4: 観念の間に論理的な関連がなく、意識の混濁を伴う。

5: 観念が次々に沸き起こるが、つながりは表面的で目標から外れていく。

  • 答え:2
  • 解説:統合失調症に特有の思考の障害は、思考の進行が突然遮断され、会話が停止する状態であり、これを思考途絶と呼びます。
  • 思考が緩徐でうまく進まない状態は、思考制止と呼ばれ、うつ病やその他の抑うつ状態で見られる現象です。
  • 思考の進行が突然遮断され、会話が停止する状態は、思考途絶と呼ばれ、統合失調症に特有の思考の障害です。この選択肢が正解です。
  • まわりくどく、要領よく思考目標に到達できない状態は、迂遠と呼ばれ、知能障害やてんかん性性格変化で見られる現象です。
  • 観念の間に論理的な関連がなく、意識の混濁を伴う状態は、思考散乱と呼ばれ、産褥期精神障害や中毒性、内分泌性精神障害などで生じるアメンチアで見られる現象です。
  • 観念が次々に沸き起こるが、つながりは表面的で目標から外れていく状態は、観念奔逸と呼ばれ、躁状態に特有の現象です。
  • 科目:精神障害と臨床医学
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第46回午後:第26問

脳卒中患者の症状と障害との組合せで誤っているのはどれか。  

1: 知っている人なのに声を聞かないとわからない。 — 相貌失認

2: 閉眼と挺舌の動作を同時にできない。 — 運動維持困難

3: 移動時、左側の物によくぶつかる。 — 左半側空間無視

4: 指示による敬礼のまねができない。 — 観念失行

5: 上着の左右を間違えて袖を通す。 — 着衣失行

第46回午後:第4問

多発性硬化症患者の頭部MRIを別に示す。矢印で示す病変部位と症状との組合せで正しいのはどれか。 

46_1_4

1: ① — 左運動失調

2: ② — Lhermitte徴候

3: ③ — 右聴覚障害

4: ④ — 視野障害

5: ⑤ — 運動性失語

第39回午前:第52問

脳卒中と比較して外傷性脳損傷に特徴的でない症状はどれか。  

1: 遷延性意識障害

2: 通過症候群

3: 注意障害

4: 失語

5: 健忘

第38回午後:第78問

痴呆患者の症状でないのはどれか。  

1: 強迫観念

2: 夜間せん妄

3: 見当識障害

4: 記銘力低下

5: 感情失禁

第48回午後:第47問

摂食障害患者の作業療法で特徴的にみられるのはどれか。  

1: 従順

2: 不注意

3: 易怒性

4: 表面的対応

5: 他者への干渉

第56回午後:第39問

高次脳機能障害と脳の障害部位との組合せで正しいのはどれか。  

1: 顔の左側の髭を剃り残す。 ── 後頭葉

2: 新しい道順を覚えられない。 ── 前頭葉

3: 何度も同じことを繰り返し聞く。 ── 側頭葉

4: 物事を順序立てて実行することが難しい。 ── 後頭葉

5: 見えていないのに見えているように振る舞う。 ── 頭頂葉

  • 答え:3
  • 解説:高次脳機能障害は、脳の特定の部位が障害されることで、認知や行動に影響が出る症状です。選択肢で挙げられた症状と脳の障害部位の組み合わせの中で正しいものは、何度も同じことを繰り返し聞く症状が側頭葉の障害によるものです。
  • 顔の左側の髭を剃り残す症状は、半側空間無視という症状で、劣位半球の頭頂葉が障害されることが多いため、後頭葉との組み合わせは間違いです。
  • 新しい道順を覚えられない症状は、地誌的障害と呼ばれ、海馬傍回や紡錘状回が障害されることが原因です。前頭葉との組み合わせは間違いです。
  • 何度も同じことを繰り返し聞く症状は、側頭葉が障害されることで言葉の意味が理解できなくなるために起こります。この組み合わせは正しいです。
  • 物事を順序立てて実行することが難しい症状は、遂行機能障害と呼ばれ、前頭葉が障害されることが原因です。後頭葉との組み合わせは間違いです。
  • 見えていないのに見えているように振る舞う症状は、皮質盲に伴う病態失認であり、Anton症候群と呼ばれ、後頭葉が障害されることが原因です。頭頂葉との組み合わせは間違いです。
  • 科目:脳血管疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第47回午後:第91問

広汎性発達障害で認めにくいのはどれか。  

1: 姿勢異常

2: 精神遅滞

3: 限局した反復行動

4: コミュニケーション障害

5: 相互的な社会的関係の異常

第35回午前:第89問

うつ病患者の作業療法中に観察される特徴で誤っているのはどれか。  

1: 脱線しやすい。

2: 自己決定力が低下する。

3: 自己卑下感を抱く。

4: 無理をしやすい。

5: 依存心が高まる。

第36回午前:第49問

頭部外傷によるびまん性軸索損傷で適切でないのはどれか。  

1: バランスの障害がみられる。

2: 四肢の外傷が理学療法の阻害因子になる。

3: 記憶障害のため復学が困難になる。

4: 認知障害の回復は良好である。

5: 行動障害が社会生活上の問題となる。

第51回午前:第97問

統合失調症の前駆期にみられるのはどれか。  

1: 聴覚過敏

2: 奇異な妄想

3: 滅裂な思考

4: 感情の平板化

5: 緊張病症候群

第41回午前:第48問

重度の左半側空間無視が認められる患者に合併しにくいのはどれか。  

1: 注意障害

2: 病態失認

3: 着衣失行

4: 構成障害

5: 観念失行

第56回午前:第34問

病巣と症状の組合せで正しいのはどれか。  

1: 延髄背外側 ── 片麻痺

2: 内包前脚 ── 感覚障害

3: 前頭葉 ── 半側空間無視

4: 歯状核 ── 協調運動障害

5: 視 床 ── 嚥下障害

第39回午前:第53問

左大脳半球の病変で生じにくい高次脳機能障害はどれか。  

1: 失 語

2: 失 算

3: 純粋失読

4: 観念運動失行

5: 運動維持困難

第38回午前:第48問

障害と症状名との組合せで正しいのはどれか。  

1: 文字は書けるが書いた文字は読めない-純粋失読

2: 食事の左半分を残す-バリント症候群

3: 注意の転換が困難-ゲルストマン症候群

4: 立体見本より平面図見本からの積木構成が容易-前頭葉症候群

5: 発症から昨日までの出来事が思い出せない-逆向性健忘

第49回午前:第96問

Lewy小体型認知症に特徴的なのはどれか。  

1: 幻視

2: 感情失禁

3: 滞続言語

4: 錐体路徴候

5: 時刻表的行動

第53回午後:第37問

高齢者の転倒リスクに関連性が低いのはどれか。  

1: 男 性

2: 視力障害

3: 下肢筋力低下

4: 認知機能低下

5: 複数回転倒の既往