認知症患者のケアにおける環境調整で適切でないのはどれか。
1: 見守りがしやすい環境を整える。
2: 居室のプライバシーを確保する。
3: 自室の場所を分かりやすく掲示する。
4: 親しみやすい家庭的な環境作りをする。
5: 生活の道具を新しいものに入れ替える。
統合失調症の早期作業療法における面接の場で図Aと比べた図Bの特徴はどれか。2つ選べ。
1: 集中しやすい。
2: 緊張感が高まる。
3: 安全感が保たれる。
4: 秘密が語られやすい。
5: 日常的な雰囲気がある。
うつ病患者への対応で適切なのはどれか。
1: 積極性を促す。
2: 集団参加を促す。
3: 早期の退職を勧める。
4: 自殺の話題は扱わない。
5: 認知の特徴を把握する。
統合失調症(精神分裂病)について誤っているのはどれか。
1: 多くが30歳までに発症する。
2: 発病率は女性の方が高い。
3: 患者の子供での発病率は一般人口の発病率よりも高い。
4: 我が国では精神科入院患者に占める割合が最も多い。
5: 再発予防には薬物療法が必要である。
17歳の男子。自閉症。自分なりの特定のやり方にこだわり融通が利かず、臨機応変に振る舞えずに失敗体験を積み重ね、自尊感情が著しく低下している。この常同性に関わる特性を踏まえた上での作業療法上の配慮として、最も重要なのはどれか。
1: 静かな環境で作業する。
2: 用件は具体的に伝える。
3: 図や表を用いた説明を行う。
4: 1つずつ段階を踏んで作業する。
5: 予定変更がある時は前もって伝える。
身体表現性障害の患者に対する作業療法で適切なのはどれか。
1: 現実検討能力を高める。
2: 不安な気持ちを解釈する。
3: 集団作業療法を基本とする。
4: 対人関係能力の向上を図る。
5: 感情表現を促す活動を提供する。
統合失調症で現れにくいのはどれか。
1: 関連性を欠いた会話
2: 夜間の意識変容
3: 持続的な支配観念
4: 過敏な聴覚
5: 両価的な感情
統合失調症に特徴的な思考の障害はどれか。
1: 思考が緩徐でうまく進まない。
2: 思考の進行が突然遮断され、会話が停止する。
3: まわりくどく、要領よく思考目標に到達できない。
4: 観念の間に論理的な関連がなく、意識の混濁を伴う。
5: 観念が次々に沸き起こるが、つながりは表面的で目標から外れていく。
躁状態の患者に対する導入期の作業療法で適切でないのはどれか。
1: パットゴルフ
2: ビリヤード
3: ストレッチ体操
4: 散歩
5: マラソン
強迫性障害の患者に対する作業療法で適切なのはどれか。
1: 自由度の高い作業を提供する。
2: 正確さを必要とする作業を提供する。
3: 強迫行為が始まれば作業を中止させる。
4: 強迫行為の原因についての洞察を促す。
5: 作業工程の確認は作業療法士が本人に代わって行う。
作業療法で提供する課題の難易度を上げる段階付けとして適切なのはどれか。
1: 工程数が多い課題から少ない課題へ段階付ける。
2: 作業時間が長い課題から短い課題へ段階付ける。
3: 意思決定が少ない課題から多い課題へ段階付ける。
4: 姿勢が不安定となる課題から安定した課題へ段階付ける。
5: 運動の際に用いる関節の数が多い課題から少ない課題へ段階付ける。
発病後間もないうつ病患者への対応で適切なのはどれか。
1: 気分転換になる活動を勧める。
2: 自殺についての話題は避ける。
3: 回復の可能性は高いことを強調する。
4: 心構えに問題があることを説明する。
5: 重大な決断は早く済ませるように促す。
作業療法士が認知症患者の家族へ対応する上で適切でないのはどれか。
1: 家族に今までの介護経験を尋ねる。
2: 作業療法場面を見学させる。
3: 家族の健康状態を尋ねる。
4: 特定の人が介護を担うように指示する。
5: 家庭を訪問する。
うつ病患者の作業療法でみられやすいのはどれか。2つ選べ。
1: 1. 責任感の低下
2: 2. 評価への無関心
3: 3. 几帳面な取り組み
4: 4. 手順と段取りの混乱
5: 5. 仕上がりへのこだわり
強迫性障害患者の作業療法で適切なのはどれか。
1: 自由度の高い作業を提供する。
2: 正確さを必要とする作業を提供する。
3: 強迫行為が始まれば作業を中止させる。
4: 強迫行為の原因についての洞察を促す。
5: 作業工程の確認は作業療法士が本人に代わって行う。
精神科作業療法における退院時の報告で重要度の低いのはどれか。
1: 作業での問題点
2: 患者の状態変化
3: 作業種目の実施した期間
4: 作業での行動特性
5: 退院後の生活への提案
住宅の高齢片麻痺者の作業療法で適切な組合せはどれか。
1: 糖尿病を合併-歩行を朝昼夕に小分けして行う。
2: 肺気腫を合併-息切れすればビニール袋の呼気を吸いながら作業を続ける。
3: 高血圧を合併-作業動作は急がせ短時間で終了させる。
4: 白内障を合併-日光の当たる場所で作業する。
5: 下肢静脈瘤を合併-散歩では連続歩行時間を延ばす。
32歳の女性。統合失調症。デイケアに通所しているが、いつも人を避けるように過ごしていることが多い。スタッフが面談の中でその理由を尋ねると「会話をしていると、途中から何を話しているのか分からなくなります。それが恐くて人と話をする自信がないです」と訴えた。この患者の症状の評価で最も適切なのはどれか。
1: GAF
2: BADS
3: WCST
4: Rehab
5: BACS-J
32歳の男性。感情障害。営業の仕事で成績も良かったが、29歳時に躁病性興奮で約10か月入院した。退院後、復職したが服薬を自己調節し始め、次第に多弁となり顧客とのトラブルが多くなり、上司の勧めで2回目の入院となった。薬物療法によって入院2か月で落ち着いたため、安定した行動の維持を目標に作業療法が処方された。まとまりのある行動を見せているが、要求が通らない場合に他患に攻撃的な言動を表出することがある。開始に当たっての留意事項で適切でないのはどれか。
1: 患者の述べることを十分に聴く。
2: 作業種目は本人の希望で決定する。
3: 段階的に行動範囲の拡大を図る。
4: 疲労し過ぎないように配慮する。
5: 最低限の規則は明確に設定する。
35歳の女性。統合失調症。デイケアの就労準備プログラムに参加している。普段は生真面目で穏やかな性格であったが、3週前から些細なことでいら立ち怒り出すようになった。悪化の原因を理解することを目的とした面接において、担当の作業療法士が優先して確認すべき項目はどれか。
1: 食欲
2: 服薬状況
3: 家族の問題
4: 就労に向けた不安
5: デイケアの人間関係