第41回午前第86問の類似問題

第50回午前:第18問

20歳の男性。統合失調症。専門学校に通っていたが、いじめをきっかけに引きこもる生活となった。次第に容姿を批判される幻聴が生じ、不穏興奮状態となって精神科に入院した。3週後、不穏興奮は落ち着いたため作業療法が開始されたが、抑うつ気分の訴え、睡眠過剰および無力感などの状態がみられていた。作業療法を開始してまもなく「学校に戻れるだろうか」と不安を訴えた。作業療法士の対応で適切なのはどれか。  

1: 「勉強を取り入れていきましょう」

2: 「生活リズムから整えていきましょう」

3: 「スポーツで体力の向上を図りましょう」

4: 「集団レクリエーションに参加してみましょう」

5: 「SSTに参加して対人関係の練習をしてみましょう」

第43回午前:第87問

躁状態の患者の作業療法で観察されるのはどれか。2つ選べ。  

1: 作業手順にこだわる。

2: 細かな部分を気にかける。

3: 自分の判断で先に進む。

4: 一つの作業だけに集中する。

5: 他人の作業に口をはさむ。

第52回午前:第17問

45歳の男性。統合失調症。20年間の入院の後、退院してグループホームに入居することになった。作業療法士は患者の強みとしての性格、才能、希望、環境について、日常生活、経済的事項、仕事などの項目に分けて本人と一緒に確認・文章化し、患者の言葉を用いて退院後の目標を立てた。本アセスメントの根拠となるモデルはどれか。  

1: ICFモデル

2: 人間作業モデル

3: ストレングスモデル

4: 脆弱性-ストレスモデル

5: CMOP〈Canadian Model of Occupational Performance〉

第44回午前:第79問

認知症高齢者に用いる作業活動で適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: 工程の多い作業

2: 3時間程度の作業

3: 繰り返しのある作業

4: 道具の種類が多い作業

5: 過去になじみのある作業

第49回午後:第15問

21歳の女性。統合失調症。大学に進学後1人暮らしをしていたが、4年生になっても就職先が決まらず、不眠と焦燥感が出現した。その後、他の学生から悪口を言われている声も聴こえ始め、アパートに閉じこもるようになった。母親が患者の異変に気付き精神科を受診させ休学となった。外来受診を継続し1か月半が経過したところで、外来での作業療法が処方された。この患者の作業療法導入時の面接内容として優先すべき項目はどれか。  

1: 悪口の内容を確認する。

2: 家族に対する思いを尋ねる。

3: 一日の過ごし方を確認する。

4: 就職の不安について尋ねる。

5: 興味のある授業について尋ねる。

第36回午前:第51問

慢性閉塞性肺疾患の作業療法で適切でないのはどれか。  

1: ろうそく吹きで呼気筋の筋力強化を行う。

2: 安静時の脈拍が100/分以上では作業を中止する。

3: 全身の筋緊張の緩和を図る。

4: ヤスリがけで作業耐久性を高める。

5: 作業中も腹式呼吸を維持させる。

第36回午前:第92問

アルツハイマー型認知症患者の作業療法場面でみられないのはどれか。  

1: 語間代によるコミュニケーションの低下

2: まだら認知症による作業能力の低下

3: 記銘力低下による作業手順の混乱

4: 失見当識による作業時間の間違い

5: 人格変化による孤立化

第49回午後:第48問

高機能広汎性発達障害患者の導入時の作業療法で重要なのはどれか。  

1: 自主性

2: 具体性

3: 集団活動

4: 言語説明

5: 刺激の加増

第39回午前:第37問

22歳の女性。統合失調症(精神分裂病)。17歳時、周囲から悪口を言う声が聞こえ初回入院し、退院後はアルバイトの生活を続けていた。今回、突然2階から飛び降りた。けがは軽症で済んだが、興奮と幻覚妄想が顕著となり、2回目の入院。入院3週目で症状は軽減したが、疲弊状態が前面に出ている。主治医から、再発後の疲れやすさへの対処を目的とした作業療法が指示された。開始後まもなく「退院してアルバイトをしたい」と訴える。作業療法士の働きかけで適切でないのはどれか。  

1: 主治医の判断を確認する。

2: 作業療法の当面の目的を説明する。

3: 退院後の生活の見通しを尋ねる。

4: 作業種目の内容を一緒に考える。

5: 厚生労働省編一般職業適性検査を実施する。

第38回午前:第83問

うつ病患者の作業適用で適切なのはどれか。  

1: 自己決定の多い作業

2: 反復的な手順の作業

3: 競争的な集団作業

4: 出来不出来が明確な作業

5: 対人交流の多い作業

第41回午後:第95問

統合失調症で予後不良な因子はどれか。  

1: 発病年齢が早い。

2: 病前の性格が社交的である。

3: 明らかな誘因がある。

4: 急性に発病する。

5: 緊張病症状を示す。

第38回午前:第61問

在宅酸素療法を行っている慢性閉塞性肺疾患患者の作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 肩甲帯のリラクセーションを指導する。

2: 活動時の腹式呼吸パターンを指導する。

3: 時間あたり呼吸数を増やすよう指導する。

4: 口すぼめ呼吸を指導する。

5: 活動課題を分析し作業を分割する。

第43回午前:第92問

境界型人格障害の患者に対する作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: 個別面接は患者の要求に応じて随時行う。

2: 作品作りを通して依存欲求を満たす。

3: 自傷行為がみられたら担当者を交代する。

4: 攻撃行動がみられたら解釈して患者に説明する。

5: 表現活動を通し衝動発散を促す。

第43回午前:第96問

精神遅滞(知的障害)の作業療法の目的で誤っているのはどれか。  

1: 日常生活動作の獲得を目指す。

2: 作業体験の機会を提供する。

3: 対人交流の練習をする。

4: ストレス対処法を学ぶ。

5: 自己洞察を促す。

第41回午前:第28問

65歳の女性。アルツハイマー型認知症。2年前から物忘れがひどくなった。散歩に行って自宅に帰れなくなってから、抑うつ的となり自宅から出たがらなくなった。日中の臥床傾向が強く、夜中に徘徊するようになったため入院となった。この患者の作業療法の目的で適切でないのはどれか。 ア.生活リズムの改善イ.身辺処理能力の改善ウ.対人関係能力の改善エ.作業遂行能力の改善オ.安心感の提供  

1: ア、イ

2: ア、オ

3: イ、ウ

4: ウ、エ

5: エ、オ

第41回午前:第92問

慢性呼吸不全患者の生活指導で適切でないのはどれか。  

1: 腹式呼吸を励行する。

2: 時間当たり呼吸数を増やす。

3: 1回換気量を増やす。

4: 動作を分割する。

5: 酸素吸入下で体操する。

第36回午前:第26問

40歳の女性。精神分裂病(統合失調症)。19歳で発病し8回の入院歴がある。調子のよいときは家事の手伝いができていた。今回、いとこの結婚式の話を聞いてから言動がまとまらなくなり、「結婚しろ」という幻聴があり、他家を訪問するようになったので入院した。入院1か月後、落ち着きはないが、幻聴は軽減し作業療法の依頼があった。初回面接における作業療法士の対応で適切でないのはどれか。  

1: 過去の入院理由を聞く。

2: 家事の手伝いの内容を聞く。

3: 退院後の生活に対する考えを聞く。

4: 幻聴の内容について聞く。

5: 作業内容についての希望を聞く。