入院患者のせん妄発症を予防するための取り組みとして適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 処方内容を確認する。
2: 家族との面会は謝絶する。
3: 病室移動の頻度を増やす。
4: 多職種で関わるのを避ける。
5: 本人が見える位置に時計を置く。
治療についてのインフォームドコンセントで適切なのはどれか。
1: 治療者は専門用語で説明する。
2: 患者の同意内容は文書で保存する。
3: 治療者は患者の要求があってから説明する。
4: 判断能力に関わらず患者の決定が優先される。
5: 患者は正当な理由がなければ同意を撤回できない。
境界型人格障害の患者に対する作業療法の目的で適切でないのはどれか。
1: 衝動発散を促す。
2: 依存欲求を満たす。
3: 有能感を高める。
4: 退行を促す。
5: 試行錯誤を促す。
32歳の男性。感情障害。営業の仕事で成績も良かったが、29歳時に躁病性興奮で約10か月入院した。退院後、復職したが服薬を自己調節し始め、次第に多弁となり顧客とのトラブルが多くなり、上司の勧めで2回目の入院となった。薬物療法によって入院2か月で落ち着いたため、安定した行動の維持を目標に作業療法が処方された。まとまりのある行動を見せているが、要求が通らない場合に他患に攻撃的な言動を表出することがある。この患者の作業で適切なのはどれか。2つ選べ。 ア.非構成的な作業イ.巧緻性の必要な作業ウ.自由参加の集団作業エ.手順の明確な作業オ.粗大運動的な作業
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
16歳の女子。統合失調症。高校入学後、人の目を気にするようになり、被害的な言動が出現するようになった。文化祭時に興奮状態となり入院となった。入院10日後、症状は徐々に落ち着いてきたが敏感さが残る。この時点で作業療法が処方された。この患者が作業療法を開始して2週後「作業療法は受けたくない」と言った。この時点の対応で適切でないのはどれか。
1: しばらく作業療法を休ませて様子をみる。
2: 受けたくない理由を聞く。
3: 2週間の作業療法の感想を聞く。
4: 他の作業療法士が担当する。
5: 病棟での生活の様子を観察する。
25歳の男性。知的障害。IQ 60。両親と3人暮らし。18歳から近所の漬物工場で仕事をしている。周期性の不機嫌がみられていたが、最近、不機嫌が改善せず、物を投げたり両親を攻撃したりするため、入院となった。入院1か月後に状態が安定したので、退院を目標に作業療法が処方された。作業中、いつも患者は周囲をきょろきょろ見回して、落ち着かない。この状況の説明として適切でないのはどれか。
1: 状況対応力の低さ
2: 過度の緊張
3: 不安の発現
4: 複雑部分発作の前兆
5: 注意集中の困難
作業療法中に「隣の人に触れるのが汚い」と言い、プログラムを中断してしまった。この患者にみられる障害はどれか。
1: 解離性障害
2: 強迫性障害
3: 身体表現性障害
4: 妄想性パーソナリティ障害
5: 非社会性パーソナリティ障害
多動性障害児の作業療法でみられないのはどれか。
1: 手足をそわそわ動かす。
2: 椅子でもじもじする。
3: 集団行動で順番を乱す。
4: 一つの課題にこだわる。
5: 他の子どもの邪魔をする。
躁病患者の軽躁状態に対する作業療法の目標で適切でないのはどれか。
1: 過活動性の抑制
2: 計画性の獲得
3: 攻撃性の発散
4: 興味・関心の拡大
5: 集団内での適応
薬物依存の患者に対する作業療法の目的でないのはどれか。
1: 退行の促進
2: 身体機能の改善
3: 衝動のコントロール
4: 日常生活能力の改善
5: 心理的耐久力の向上
うつ病への対応として適切なのはどれか。
1: 重要な事柄についての判断を促す。
2: 休養の重要性について説明する。
3: 自殺の可能性は話題にしない。
4: うつ病の診断は伝えない。
5: 気晴らしを推奨する。
統合失調症入院患者に対する作業療法の導入時面接で優先して聴取すべきものはどれか。2つ選べ。
1: 発病のきっかけ
2: 妄想の内容
3: 一日の過ごし方
4: 現在困っていること
5: 家族との関係