第38回午前第79問の類似問題

第50回午前:第46問

転換性障害による歩行障害のある患者への対応として適切なのはどれか。  

1: 希死念慮に注意する。

2: 感情の言語化を促す。

3: 歩行障害の受容を促す。

4: 歩行機能への介入は行わない。

5: 葛藤と症状との関係を洞察させる。

第44回午後:第98問

うつ病に特徴的な症状はどれか。2つ選べ。  

1: 感情鈍麻

2: 激越症状

3: 早朝覚醒

4: 滞続言語

5: 滅裂思考

第51回午後:第19問

32歳の女性。幼いころから落ち着きがなく、忘れ物も多かった。大学卒業後、医療事務の仕事に就いたが、仕事が忙しくなるとミスが多くなり、同僚にかんしゃくを起こすなど感情が不安定となった。仕事を休むことも多くなったため、職場の上司に勧められ、精神科を受診し、入院となった。2週後、情緒的に落ち着いたところで作業療法が開始された。この患者の作業療法で予測される行動はどれか。  

1: 読書に没頭する。

2: 他者との接触を避ける。

3: 他者の作業種目に目移りする。

4: 物を置いた場所を何度も確認する。

5: 自分の作品の出来栄えに固執する。

第57回午後:第50問

精神科作業療法のインフォームドコンセントについて適切なのはどれか。  

1: 作業種目を変更する場合の同意は必要ない。

2: 医療保護入院の入院患者は同意を得る必要はない。

3: 言語理解が困難な場合は誘導しながら同意を得る。

4: 活動内容の説明は良好な患者―治療者関係の構築に必要である。

5: 精神症状が重篤な場合は患者の同意よりも治療効果が優先される。

  • 答え:4
  • 解説:インフォームドコンセントは、患者が十分な説明を受けた上での理解に基づく同意・承諾(自己決定)である。精神科作業療法においても、患者の同意を得ることが重要であり、活動内容の説明は良好な患者―治療者関係の構築に必要である。
  • 作業種目を変更する場合でも、治療者は患者に説明し、患者の同意を得る必要があるため、この選択肢は適切ではありません。
  • 医療保護入院の入院患者であっても、作業療法を実施する際には患者の同意を得る必要があるため、この選択肢は適切ではありません。
  • 言語理解が困難な場合でも、代理人の署名等が必要となる場合があります。ただし、代理人と患者との続柄は明示される必要があります。この選択肢は部分的に正しいですが、適切な選択肢ではありません。
  • 活動内容の説明は、患者の理解を得ながら適切な作業を提供するために行われる。医療者の説明は、患者の意思決定を助け、良好な患者−治療者関係の構築に必要であるため、この選択肢は適切です。
  • 精神症状が重篤な場合でも、命に別状のないときは精神科作業療法の治療効果よりも、患者の意思(同意)が尊重されるべきであるため、この選択肢は適切ではありません。
  • 科目:臨床実習
  • 重要度:プレミアム特典
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第42回午前:第27問

27歳の男性。統合失調症。大学卒業後、建設会社に就職し設計の仕事をしていた。新たなプロジェクトの責任者として仕事に追われるようになってから、眠れない日が続き、急に怒り出すこともあった。プレゼンテーションの日に昏迷状態となり入院した。1週後、症状が徐々に落ち着いてきた時点で作業療法が開始された。この時点での作業療法の目的で適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: 自信の回復

2: 役割の遂行

3: 安心感の提供

4: 対人関係の改善

5: 生活リズムの回復

第36回午前:第94問

老年期精神障害者に対する作業療法面接で適切でないのはどれか。  

1: 情緒的なメッセージを読みとる。

2: 面接時間は長く設定する。

3: 疲労を避ける工夫をする。

4: 身体的な訴えも聴く。

5: 生活史を聴き取る。

第43回午前:第91問

解離性(転換性)障害でみられないのはどれか。  

1: 心的外傷の体験

2: 1人の場面での発作

3: 不規則で多彩なけいれん発作

4: 解剖学的な分布と乖離した知覚脱失

5: 数か月後には寛解する傾向

第45回午後:第46問

小児自閉症の特徴でないのはどれか。  

1: 1. 限られた対象に執着する。

2: 2. 精神遅滞を合併しやすい。

3: 3. 対人関係の障害が目立つ。

4: 4. 反復行動がみられる。

5: 5. 女児に多い。

第55回午後:第14問

24歳の女性。統合失調症。1年前に職場の対人関係のストレスから発症した。現在は休職し、外来通院をしている。嫌がらせをされているという被害妄想は薬物療法により消失したが、ちょっとした周りの表情やしぐさを見て「周りの人が私のことを言っているような気がする」という猜疑的な言動はみられている。そこで主治医の判断により、認知機能の改善を目的に週1回、外来作業療法を利用したプログラムに参加することになった。この患者の治療目的に合ったプログラムとして適切なのはどれか。  

1: ACT〈assertive community treatment〉

2: Empowerment approach

3: IPS〈individual placement and support〉

4: SCIT〈social cognition and interaction training〉

5: WRAP〈wellness recovery action plan〉

  • 答え:4
  • 解説:この患者は統合失調症で対人関係に猜疑的な言動が見られるため、認知機能の改善を目的とした治療が適切である。そのため、SCIT(social cognition and interaction training)が最も適切なプログラムである。
  • ACT(assertive community treatment)は、統合失調症患者の社会復帰を目指すための地域密着型のチームアプローチであるが、認知機能の改善を直接的に目的としていないため、この患者には適切ではない。
  • Empowerment approachは、患者自身が自分の力を取り戻し、自立した生活を送ることを目的としたアプローチであるが、認知機能の改善を直接的に目的としていないため、この患者には適切ではない。
  • IPS(individual placement and support)は、統合失調症患者の就労支援を目的としたプログラムであり、認知機能の改善を直接的に目的としていないため、この患者には適切ではない。
  • SCIT(social cognition and interaction training)は、統合失調症患者の認知機能や対人関係スキルを改善することを目的としたプログラムであり、この患者の症状に対して適切な治療プログラムである。
  • WRAP(wellness recovery action plan)は、患者自身が健康維持や回復のためのプランを立てるプログラムであるが、認知機能の改善を直接的に目的としていないため、この患者には適切ではない。
  • 科目:統合失調症
  • 重要度:プレミアム特典
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第43回午前:第85問

病状が安定している慢性期統合失調症患者が単身生活を始める場合に、優先して身に付けるべき技能はどれか。  

1: 就業のための技能

2: 服薬管理の技能

3: 調理の技能

4: 余暇を楽しむ技能

5: 近所付き合いの技能

第48回午前:第42問

Alzheimer型認知症の作業療法場面で特徴的なのはどれか。  

1: 多動傾向

2: 固執傾向

3: 模倣行動

4: 感情失禁

5: 構成失行

第51回午後:第42問

身体表現性障害の患者に対する作業療法で最も適切なのはどれか。  

1: 現実検討能力を高める。

2: 不安な気持ちを解釈する。

3: 集団作業療法を基本とする。

4: 対人関係能力の向上を図る。

5: 感情表現を促す活動を提供する。

第44回午前:第91問

身体表現性障害の患者に対する作業療法で適切なのはどれか。  

1: 現実検討能力を高める。

2: 不安な気持ちを解釈する。

3: 集団作業療法を基本とする。

4: 対人関係能力の向上を図る。

5: 感情表現を促す活動を提供する。

第48回午後:第48問

精神遅滞の患者に対して行う作業療法で適切でないのはどれか。  

1: レクリエーション

2: 自律訓練法

3: 集団活動

4: 創作活動

5: SST

第46回午前:第44問

統合失調症患者。織物作業中に突然「この糸は腐っている」と叫んだ。この症状はどれか。  

1: 心気妄想

2: 妄想着想

3: 被害妄想

4: 関係念慮

5: 憑依妄想

第36回午前:第85問

双極性感情障害(躁うつ病)の患者で特徴的でないのはどれか。  

1: 攻撃的な言動

2: 罪責的な言動

3: 確認的な言動

4: 誇大的な言動

5: 干渉的な言動

第54回午後:第40問

「い」で始まる単語をなるべく多く挙げてください、という課題に対して統合失調症患者が「考えられない」、「言葉が出てこない」と訴えた。この状況から考えられる患者の障害で正しいのはどれか。  

1: 運動機能障害

2: 注意機能障害

3: 言語性記憶障害

4: 言語流暢性障害

5: ワーキングメモリーの障害

  • 答え:4
  • 解説:この問題では、「い」で始まる単語をなるべく多く挙げる課題に対して統合失調症患者が「考えられない」、「言葉が出てこない」と訴えた状況を考慮し、正しい障害を選ぶ必要があります。正解は言語流暢性障害で、文字流暢性の課題に対する困難が示されています。
  • 運動機能障害は、身体的な動きや発語が不十分になる障害ですが、「言葉が出てこない」という訴えは運動機能障害だけでは説明できません。
  • 注意機能障害は、課題の途中で集中力が途切れたり、別の課題に移行してしまう障害です。この症状だけでは、「考えられない」、「言葉が出てこない」という訴えを説明できません。
  • 言語性記憶障害は、語想起が困難になる障害ですが、「考えられない」、「言葉が出てこない」という訴えは言語性記憶障害だけでは説明できません。言語性記憶障害は前向性健忘で見られやすい症状です。
  • 言語流暢性障害は、文字流暢性や意味流暢性の課題に対する困難がある障害です。この患者は、「い」で始まる単語を挙げる課題に対して困難を感じており、文字流暢性の障害があると考えられます。この選択肢が正しいです。
  • ワーキングメモリーの障害は、複雑な課題を遂行する際に物事を心的過程にとどめておく能力が低下する障害です。ワーキングメモリーが障害された場合、課題の実施中に既出の単語を再度挙げてしまうなどの症状が見られますが、「考えられない」、「言葉が出てこない」という訴えを説明するには不十分です。
  • 科目:高次脳機能障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第37回午後:第78問

精神科薬物療法で誤っているのはどれか。  

1: 精神分裂病(統合失調症)-ハロペリドール

2: 神経症-ジアゼパム

3: うつ病-アミトリプチリン

4: 躁病-クロルプロマジン

5: てんかん-炭酸リチウム

第37回午後:第73問

躁病の症状でないのはどれか。  

1: 連合弛緩

2: 観念奔逸

3: 行為心迫

4: 注意転導

5: 睡眠障害

第55回午後:第50問

統合失調症の家族心理教育において適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: 家族を精神疾患の原因ととらえる。

2: 精神分析理論に基づいて行われる。

3: 家族の対処能力が向上することを目指す。

4: 再発防止効果についての科学的根拠がある。

5: EE〈expressed emotion〉を高める指導を行う。

  • 答え:3 ・4
  • 解説:統合失調症の家族心理教育では、家族の対処能力を向上させることを目指し、再発防止効果についての科学的根拠がある。家族心理教育では、EE(expressed emotion)を低下させることを目指す。
  • 家族を精神疾患の原因と捉えるのは適切ではない。家族心理教育では、家族の対処能力を向上させることを目指す。
  • 精神分析理論に基づいて行われるのではなく、家族心理教育では、家族の対処能力を向上させることを目指す。
  • 家族の対処能力が向上することを目指すのは、統合失調症の家族心理教育において適切な方法である。
  • 再発防止効果についての科学的根拠があるのは、統合失調症の家族心理教育において適切な方法である。
  • EE(expressed emotion)を高める指導を行うのではなく、家族心理教育ではEEを低下させることを目指す。
  • 科目:統合失調症
  • 重要度:プレミアム特典
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