慢性腰痛に対する認知行動療法で誤っているのはどれか。
1: 痛みの有無を頻回に確認する。
2: 腰痛の不安を解消する映像を見せる。
3: 腰を反らしても痛まない体験を繰り返させる。
4: 痛みがあっても行える活動があることを認識させる。
5: 適切な身体活動は痛みを増悪させないことを説明する。
60歳の独居女性。慢性関節リウマチを発症し15年経過。両股関節は人工関節置換術を行っているが屋内歩行は自立している。手指の変形が著しく、関節痛が強い。在宅における日常生活・環境整備の指導で適切でないのはどれか。
1: ドアノブ用自助具を利用する。
2: 居室の段差を解消する。
3: 自動洗浄便座を設置する。
4: 買い物に電動車椅子を利用する。
5: 浴室にリフターを設置する。
肩関節周囲炎で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 早期から筋萎縮がみられる。
2: 肩甲上腕リズムは正常に保たれる。
3: 滑車訓練は三角筋の筋力強化を目的とする。
4: 結髪に比べて結帯動作の方が制限されやすい。
5: Codman体操は慣性モーメントを利用して行う。
慢性腰痛に対する認知行動療法でないのはどれか。
1: 痛みの有無を頻回に尋ねる。
2: 腰痛の不安を解消する映像を見せる。
3: 腰を反らせても痛まない成功体験を繰り返させる。
4: 痛みがあってもできる活動があることを認識させる。
5: 適切な身体活動は痛みを増悪させないことを説明する。
多発筋炎で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 筋痛に対しては温熱療法を行う。
2: 急性期には車椅子自走で移動する。
3: 急性期治療時から下肢筋力増強訓練が推奨される。
4: 股関節部に疼痛が出現した時は大腿骨頭壊死の合併に注意する。
5: 慢性期の運動負荷量の決定には血清CKの推移が参考となる。
腰椎椎間板ヘルニアの慢性期の指導で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 膝を曲げて寝る。
2: 背もたれのない腰掛けを使う。
3: 中腰で物を持つ。
4: あぐら座位で座る。
5: Williams腰痛体操を行う。
変形性膝関節症患者への生活指導で適切でないのはどれか。
1: 水泳
2: ジョギング
3: 体重のコントロール
4: 重量物運搬の回避
5: 椅子使用などの洋式生活
関節リウマチの症状と理学療法の組合せで正しいのはどれか。
1: 肩関節痛――――――持続伸張運動
2: 手指の変形―――――超音波療法
3: 足の外反母指――――金属支柱付短下肢装具
4: 膝関節外反変形―――外側ウェッジ
5: 環軸関節亜脱臼―――頸椎前屈姿勢の予防
関節運動とそれを制限する靱帯との組合せで正しいのはどれか。
1: 肩鎖関節回旋 − 烏口肩峰靱帯
2: 脊椎の伸展 − 後縦靱帯
3: 股関節伸展 − 大腿骨頭靱帯
4: 膝関節伸展 − 膝前十字靱帯
5: 足関節内がえし − 三角靱帯
慢性関節リウマチについて誤っているのはどれか。
1: エックス線所見で関節周囲の骨萎縮が認められる。
2: 遠位指節間関節から初発することが多い。
3: 罹患関節は左右対称性に症状が現れる。
4: 環軸関節の亜脱臼が生じることが多い。
5: 関節周囲などに皮下結節が認められる。
45歳の女性。40歳で関節リウマチを発症し、寛解と増悪を繰り返している。両手関節の腫脹と疼痛が顕著である。歩行は可能であるが、左膝関節の疼痛と変形が強いため人工関節置換術を検討している。術前に使用する歩行補助具として適切なのはどれか。2つ選べ。
1: T字杖
2: ロフストランド杖
3: プラットホーム杖
4: 松葉杖
5: 四輪式歩行器
熱傷の理学療法で誤っているのはどれか。
1: 植皮術直後から関節可動域訓練を行う。
2: 温浴時に関節可動域訓練を併用する。
3: ゆっくりした持続的な皮膚の伸張を一日数回行う。
4: 初期の安静肢位として高齢者では肩関節外転・外旋位をとらせる。
5: スプリントの圧迫によってケロイド形成を抑制する。
骨盤持続牽引で正しいのはどれか。
1: 骨盤を下後方に牽引する。
2: 股・膝関節を屈曲位とする。
3: 重りは体重の1/2から開始する。
4: 牽引時間は3時間から開始する。
5: 夜間も行う。
関節リウマチ患者の上肢の筋力と関節運動とで正しいのはどれか。
1: 鉄アレイを用いて抵抗をかける。
2: 抵抗運動は関節内圧を下降させる。
3: 等尺性運動によって筋力を維持する。
4: 手関節伸展によって手内筋を強化する。
5: 関節運動によって関節内温度は低下する。
うつ病初期の作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 病前からなじんだ活動を用いる。
2: 十分な休息がとれた後に開始する。
3: 集団を利用して他者との交流を促す。
4: 疲労度を確認しながら活動時間を決める。
5: 復職を目指して病前の仕事と同じ作業を行う。
慢性関節リウマチで正しいのはどれか。
1: 発症好発年齢は20歳代である。
2: 生命予後は不良である。
3: リウマトイド因子陽性が診断上有用である。
4: ランズバリー指数はADLの評価尺度である。
5: スタインブロッカーのクラス分類は骨破壊を評価する。
膝関節の運動で正しいのはどれか。
1: 側副靱帯は屈曲時に緊張する。
2: 関節包の後面は前面に比べて伸縮性が高い。
3: 半月板の内外縁とも遊離して可動性に関与する。
4: 大腿骨の脛骨上の転がり運動は、屈曲最終域までみられる。
5: 大腿骨の脛骨上の転がり運動は外側顆部の方が内側顆部より大きい。
48歳の女性。関節リウマチ。スタインブロッカーのステージIII、クラスIII。ADLを維持・向上するための運動指導で誤っているのはどれか。
1: 膝の屈曲拘縮予防に夜間装具を使用する。
2: 立ち上がり訓練は高めの椅子で行う。
3: 炎症の強い時期の可動域訓練は自動運動を中心に行う。
4: ベッド上での起き上がりはひもを引っ張る方法で行う。
5: 食事動作や更衣動作自立のため、肩・肘の可動域訓練を行う。