第36回午前第81問の類似問題

第52回午前:第17問

45歳の男性。統合失調症。20年間の入院の後、退院してグループホームに入居することになった。作業療法士は患者の強みとしての性格、才能、希望、環境について、日常生活、経済的事項、仕事などの項目に分けて本人と一緒に確認・文章化し、患者の言葉を用いて退院後の目標を立てた。本アセスメントの根拠となるモデルはどれか。  

1: ICFモデル

2: 人間作業モデル

3: ストレングスモデル

4: 脆弱性-ストレスモデル

5: CMOP〈Canadian Model of Occupational Performance〉

第57回午前:第45問

躁病相の初期評価時に得るべき情報として適切でないのはどれか。  

1: 問題行動に対する本人の捉え方

2: 本人が社会で担ってきた役割

3: 処方されている薬物

4: 睡眠の状態

5: 併存疾患

  • 答え:1
  • 解説:躁病相の初期評価では、患者の社会的役割、処方されている薬物、睡眠状態、併存疾患などの情報が重要です。しかし、問題行動に対する本人の捉え方は、躁状態の初期では現実検討の不足が見られるため、適切な評価項目ではありません。
  • 問題行動に対する本人の捉え方は、躁状態の初期では現実検討の不足が見られ、現実と照合して隔たりがあるため、初期評価には適切ではありません。症状が落ち着き、回復期に進んだところで問題行動への振り返りを行うことが望ましい。
  • 本人が社会で担ってきた役割は、家庭や社会での役割が患者の病態の背景を知る上で重要であり、初期の評価項目として適切です。
  • 処方されている薬物についての情報は、薬物療法が初期に行われることがあるため、効用を確認するために重要であり、初期評価項目として適切です。
  • 睡眠の状態は、躁病相の初期では休息を取ることや患者自身で行動をコントロールできることを目標とされるため、初期の情報収集項目として適切です。
  • 併存疾患についての情報は、躁病相とともに疾患が併存することがあるため、治療経過を追うためにも初期に情報を得ておくことが望ましいです。
  • 科目:気分障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第56回午後:第45問

作業療法における広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)への対応で適切なのはどれか。  

1: 攻撃的な行動には大きな声で「ダメ」とだけ簡潔に言う。

2: 作業の適用時には内容をあらかじめ伝える。

3: こだわりに対しては行動変容を促す。

4: 作業は自由度の高いものを用いる。

5: 説明には言語的情報を多用する。

  • 答え:2
  • 解説:広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)の患者は、社会的コミュニケーションや対人的相互反応に欠陥があり、行動や興味が限定された反復的な様式が見られる。作業療法においては、予め行動内容を伝えることで安定した行動が期待できる。
  • 攻撃的な行動に対して大きな声で「ダメ」と簡潔に言うことは、反発を招くことがあり効果があまりない。知的障害の場合には簡潔に伝えることが適切である。
  • 作業の適用時に内容をあらかじめ伝えることで、患者が予測して行動が安定することがある。これが適切な対応である。
  • こだわりに対して行動変容を促すことは、混乱を招いてしまうことがあるため、適切な対応ではない。
  • 作業は自由度の高いものよりも、構成的なものが適切であるとされている。
  • 説明には言語的情報だけでなく、視覚的情報も用いることが適切であるとされている。
  • 科目:発達・小児疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第39回午前:第93問

境界性人格障害患者の作業療法の留意点で、当てはまらないのはどれか。  

1: 治療者の理想化

2: 治療者への攻撃

3: 治療者間の対立

4: 他者への無関心

5: 高い達成要求

第48回午前:第40問

認知行動療法で正しいのはどれか。  

1: 入院中に行う治療法である。

2: 主な対象疾患は認知症である。

3: 考え方の癖に気付く練習をする。

4: グループミーティングを重視する。

5: 評価には認知機能検査が用いられる。

第52回午後:第100問

疾患と治療の組合せで正しいのはどれか。  

1: 身体化障害――――――――――系統的脱感作法

2: 強迫性障害――――――――――曝露反応妨害法

3: PTSD〈外傷後ストレス障害〉―フラッディング

4: 心気障害―――――――――――持続エクスポージャー法

5: 解離性健忘――――――――――バイオフィードバック法

第37回午後:第73問

躁病の症状でないのはどれか。  

1: 連合弛緩

2: 観念奔逸

3: 行為心迫

4: 注意転導

5: 睡眠障害

第38回午前:第66問

住宅の高齢片麻痺者の作業療法で適切な組合せはどれか。  

1: 糖尿病を合併-歩行を朝昼夕に小分けして行う。

2: 肺気腫を合併-息切れすればビニール袋の呼気を吸いながら作業を続ける。

3: 高血圧を合併-作業動作は急がせ短時間で終了させる。

4: 白内障を合併-日光の当たる場所で作業する。

5: 下肢静脈瘤を合併-散歩では連続歩行時間を延ばす。