45歳の男性。統合失調症。20年間の入院の後、退院してグループホームに入居することになった。作業療法士は患者の強みとしての性格、才能、希望、環境について、日常生活、経済的事項、仕事などの項目に分けて本人と一緒に確認・文章化し、患者の言葉を用いて退院後の目標を立てた。本アセスメントの根拠となるモデルはどれか。
1: ICFモデル
2: 人間作業モデル
3: ストレングスモデル
4: 脆弱性-ストレスモデル
5: CMOP〈Canadian Model of Occupational Performance〉
躁病相の初期評価時に得るべき情報として適切でないのはどれか。
1: 問題行動に対する本人の捉え方
2: 本人が社会で担ってきた役割
3: 処方されている薬物
4: 睡眠の状態
5: 併存疾患
作業療法における広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)への対応で適切なのはどれか。
1: 攻撃的な行動には大きな声で「ダメ」とだけ簡潔に言う。
2: 作業の適用時には内容をあらかじめ伝える。
3: こだわりに対しては行動変容を促す。
4: 作業は自由度の高いものを用いる。
5: 説明には言語的情報を多用する。
境界性人格障害患者の作業療法の留意点で、当てはまらないのはどれか。
1: 治療者の理想化
2: 治療者への攻撃
3: 治療者間の対立
4: 他者への無関心
5: 高い達成要求
認知行動療法で正しいのはどれか。
1: 入院中に行う治療法である。
2: 主な対象疾患は認知症である。
3: 考え方の癖に気付く練習をする。
4: グループミーティングを重視する。
5: 評価には認知機能検査が用いられる。
疾患と治療の組合せで正しいのはどれか。
1: 身体化障害――――――――――系統的脱感作法
2: 強迫性障害――――――――――曝露反応妨害法
3: PTSD〈外傷後ストレス障害〉―フラッディング
4: 心気障害―――――――――――持続エクスポージャー法
5: 解離性健忘――――――――――バイオフィードバック法
躁病の症状でないのはどれか。
1: 連合弛緩
2: 観念奔逸
3: 行為心迫
4: 注意転導
5: 睡眠障害
住宅の高齢片麻痺者の作業療法で適切な組合せはどれか。
1: 糖尿病を合併-歩行を朝昼夕に小分けして行う。
2: 肺気腫を合併-息切れすればビニール袋の呼気を吸いながら作業を続ける。
3: 高血圧を合併-作業動作は急がせ短時間で終了させる。
4: 白内障を合併-日光の当たる場所で作業する。
5: 下肢静脈瘤を合併-散歩では連続歩行時間を延ばす。