亜急性期の統合失調症患者に対する作業療法の目的で正しいのはどれか。
1: 1. 自己能力の限界を知る。
2: 2. 作業遂行能力を改善する。
3: 3. 対人交流技能を改善する。
4: 4. 社会資源の利用を援助する。
5: 5. 基本的な生活リズムを回復する。
慢性期統合失調症患者に作業療法を導入する際の留意点で適切でないのはどれか。
1: 患者の生活パターンを保つ。
2: いくつかの課題を提示する。
3: 何もしなくてもよいことを保障する。
4: 段階づけができる工程を準備する。
5: 完成品を見本に手順を話す。
統合失調症患者の作業療法場面での行動特徴で誤っているのはどれか。
1: とっさの判断を求められると戸惑う。
2: 特定の作業活動に執着する。
3: 同時に二つの課題を与えられると混乱しやすい。
4: 新しいものに慣れるまで時間がかかる。
5: 計画的に物事を進めることが困難である。
統合失調症の思考障害に対する作業療法上の留意点で正しいのはどれか。
1: 1. 工程数を増やす。
2: 2. 集団作業を中心に行う。
3: 3. 言語による指示を多くする。
4: 4. 枠組みの明確な作業を選ぶ。
5: 5. 結果が作品として残らない作業を選ぶ。
精神科作業療法の適応にならないのはどれか。
1: せん妄状態の患者
2: 攻撃的な患者
3: 好褥的な精神分裂病(統合失調症)患者
4: 希死念慮のある抑うつ状態の患者
5: 不潔恐怖のある患者
統合失調症の回復過程の急性期における作業療法として適切なのはどれか。
1: 身体感覚の獲得
2: 現実への移行の準備
3: 身辺処理能力の回復
4: 生活管理能力の改善
5: 対人交流技能の改善
精神分裂病(統合失調症)で予後不良に関連する因子はどれか。
1: 発病年齢が早い。
2: 急性に発病する。
3: 明らかな誘因がある。
4: 社交的な性格である。
5: 緊張病症状を示す。
統合失調症患者の退院時指導で適切でないのはどれか。
1: 再入院しないよう約束する。
2: ストレスへの対処法を再確認する。
3: 利用する施設の担当者に情報を提供する。
4: 困ったときの援助の求め方について確認する。
5: 再燃のサインを見つけたときの行動について確認する。
精神分裂病(統合失調症)患者の作業場面で観察されるのはどれか。2つ選べ。 ア.注意の狭さイ.疲れやすさウ.興味の拡散エ.探索行動オ.他者への介入
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
精神分裂病(統合失調症)の特徴で誤っているのはどれか。
1: 青年期に発病することが多い。
2: 自分の殻に閉じこもることが多い。
3: 循環性の経過をたどることが多い。
4: 被害的な内容を訴えることが多い。
5: 意欲低下をみることが多い。
統合失調症について正しいのはどれか。
1: 症状寛解後は薬物治療を中止する。
2: 家族心理教育を行うことで再発率が低下する。
3: 精神病未治療期間の長短は予後と無関係である。
4: 服薬自己管理の練習は急性増悪期から開始する。
5: 障害者試行雇用〈トライアル雇用〉の対象にはならない。
急性の幻覚妄想状態が軽減してから1週間が経過した統合失調症患者に対して行う高校復学を目標とした外来作業療法導入時の目的として適切なのはどれか。
1: 余暇活動の促進
2: 社会参加の促進
3: 生活リズムの獲得
4: 対人スキルの向上
5: デイケアへの移行練習
18歳の女性。統合失調症。高校入学後成績が低下して不登校となり、自室に閉居しがちとなったため入院した。入院後3か月経過。時折、院内を徘徊しているが、日中は自室に閉じこもりがちである。この時点で作業療法が処方された。導入期に利用する作業種目で正しいのはどれか。2つ選べ。 ア.簡単な構成的作業イ.軽い身体運動ウ.創造的作業エ.肉体労働的作業オ.ゲーム・競争的作業
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
統合失調症の回復期前期における作業療法導入時の評価項目で適切でないのはどれか。
1: 基本的生活リズム
2: 身体感覚の状態
3: 疲れやすさの程度
4: 活動範囲の広がり
5: 金銭管理能力
精神分裂病(統合失調症)で能力低下(disability)に該当しないのはどれか。
1: 金銭の自己管理の低下
2: 自己決定力の低下
3: 作業効率の低下
4: 発動性の低下
5: 対人技能の低下
22歳の女性。精神分裂病(統合失調症)。高校1年時にうつ状態で3か月入院した。その後、毎年入退院を繰り返し5回目の入院となった。入院後1か月が経過したが、自発性の減退および引きこもりがみられる。また「私の結婚相手を姉に取られた。私の考えがすべて他人に分かってしまい自分がなくなってしまうみたいで困る。他人の声が左の頭に聞こえる。」と訴えている。その時点で作業療法が処方された。作業療法士の対応として適切でないのはどれか。
1: 姉の結婚に対する気持ちを聞く。
2: 日常生活の過ごし方について話し合う。
3: 作業種目について希望を聞く。
4: 参加の意思について聞く。
5: 病棟での他の患者との交流について話を聞く。
精神分裂病(統合失調症)の症状でないのはどれか。
1: 感情鈍麻
2: 観念奔逸
3: 考想化声
4: 思考奪取
5: 作為体験
22歳の女性。精神分裂病(統合失調症)。高校1年時にうつ状態で3か月入院した。その後、毎年入退院を繰り返し5回目の入院となった。入院後1か月が経過したが、自発性の減退および引きこもりがみられる。また「私の結婚相手を姉に取られた。私の考えがすべて他人に分かってしまい自分がなくなってしまうみたいで困る。他人の声が左の頭に聞こえる。」と訴えている。その時点で作業療法が処方された。この患者の作業療法の目的として適切でないのはどれか。
1: 自発性の改善
2: 作業習慣の定着
3: 幻聴の消失
4: 対人関係の拡大
5: 生活自己管理能力の向上
16歳の女子。統合失調症。高校入学後、人の目を気にするようになり、被害的な言動が出現するようになった。文化祭時に興奮状態となり入院となった。入院10日後、症状は徐々に落ち着いてきたが敏感さが残る。この時点で作業療法が処方された。作業療法導入時の対応で適切でないのはどれか。
1: 短時間から開始する。
2: 個別で対応する。
3: 単純な作業から導入する。
4: 学校での様子を聴取する。
5: 疲労感を確認する。
統合失調症の作業療法で、患者が最も混乱しやすいのはどれか。
1: 担当者の識別
2: 作業の手順
3: 活動の時間
4: 作業の場所
5: 道具の用途