第57回午前第44問の類似問題

第50回午後:第10問

26歳の男性。仕事中の事故によって頸髄損傷を生じた。S4、5領域の運動機能と感覚機能とは完全に喪失していた。徒手筋力テストの結果を表に示す。到達可能と予測される動作はどれか。 

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1: 更衣

2: 自己導尿

3: プッシュアップ動作

4: 自助具を用いた食事動作

5: ベッドから車椅子への移乗動作

第57回午前:第12問

26歳の男性。C6レベルの頸髄損傷完全麻痺。仕事中の事故により受傷し入院。翌日からリハビリテーションが開始され継続している。受傷後1か月での徒手筋力テストの結果を表に示す。受傷後2か月で到達可能と予測される動作はどれか。 

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1: 更 衣

2: 自己導尿

3: プッシュアップ

4: 万能カフを用いた食事

5: ベッドから車椅子への移乗

第47回午後:第11問

28歳の男性。交通事故で胸髄損傷(第7胸髄まで機能残存)を受傷後、2か月が経過した。受傷時には頭部外傷を認めなかった。現在は、全身状態は良好で、車椅子で院内の移動や身辺動作は自立しているが、自排尿と尿失禁とはみられない。この時点の排尿管理として適切なのはどれか。  

1: 膀胱留置カテーテル

2: 膀胱瘻

3: コンドーム型収尿器

4: 自己導尿

5: 圧迫排尿

第35回午前:第53問

頸髄損傷レベルとその対応との組合せで適切でないのはどれか。2つ選べ。 ア.第4頸髄節まで機能残存-環境制御装置イ.第5頸髄節まで機能残存-電動車椅子ウ.第6頸髄節まで機能残存-手関節駆動式把持装具 エ.第7頸髄節まで機能残存-BFOオ.第8頸髄節まで機能残存-コックアップスプリント  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第50回午前:第11問

20歳の男性。頸髄完全損傷。動作獲得を制限する関節可動域制限、残存筋力の低下および合併症はない。洋式便座に側方移乗で移乗し、便座上座位で排便を行う。この患者が使用する坐薬挿入の自助具と、自助具を使用する際の姿勢を図に示す。Zancolliの四肢麻痺上肢機能分類にする最上位の機能残存レベルはとれか。 

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1: C6A

2: C6B1

3: C6B2

4: C6B3

5: C7A

第37回午前:第68問

脊髄損傷の機能的予後で誤っているのはどれか。  

1: 機能障害の評価にはASIA(American spinal injury association)の評価法が用いられる。

2: Zancolliの分類は機能再建を考慮する上で有用な運動の評価法である。

3: Frankelの分類は神経学的症状による評価法である。

4: 中心性脊髄症候群では上肢に比べ下肢の麻痺の回復は良い。

5: 前脊髄症候群では感覚障害に比べ運動機能の予後は良い。

第44回午前:第67問

脊髄損傷で自律神経過反射を認める損傷部位の下限の髄節はどれか。  

1: C6

2: T6

3: T10

4: T12

5: L2

第41回午前:第64問

脊髄損傷の機能残存レベルと可能な運動との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 第1腰髄節 - 股関節外転

2: 第2腰髄節 - 股関節伸展

3: 第3腰髄節 - 膝関節伸展

4: 第4腰髄節 - 足関節背屈

5: 第5腰髄節 - 足関節底屈

第57回午後:第35問

頸髄損傷完全麻痺(第4頸髄節まで機能残存)に使用しないのはどれか。  

1: 万能カフ

2: 電動車椅子

3: 透明文字盤

4: 環境制御装置

5: 食事支援ロボット

  • 答え:3
  • 解説:頸髄損傷完全麻痺(第4頸髄節まで機能残存)では、副神経により胸鎖乳突筋の作用が残存している。横隔膜の運動にも障害が生じる。この状態では、透明文字盤は使用しない。
  • 万能カフは、肘・前腕の機能が残存していないため、単独では使えないが、上肢と前腕を他動的に支持するアームロボットを併用するときに使用できる。
  • 電動車椅子は下顎と頸部の運動を制御装置にチン・コントローラーや傾斜計を用いて伝達することにより運転できる。
  • 透明文字盤は、発声ができない重度の四肢麻痺や重症筋無力症、筋萎縮性側索硬化症などで用いられる。C4まで機能残存した患者は、頭頸部の運動には障害がなく、発語可能なため、使用しない。
  • 環境制御装置は、眼球運動や頭頸部の運動をコントローラーに伝えることで使用可能。
  • 食事支援ロボットは、患者の上肢運動を代償して机上の食物を患者の口に運ぶことを支援する。四肢麻痺の患者に適用できる。
  • 科目:脊髄損傷
  • 重要度:プレミアム特典
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第39回午後:第64問

脊髄損傷患者で異所性骨化(異常骨形成)の好発部位はどれか。  

1: 肩関節

2: 肘関節

3: 手関節

4: 股関節

5: 足関節

第42回午前:第62問

脊髄損傷(第6頸髄節まで機能残存)患者の四肢麻痺治療として適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: 肩関節周囲筋に対する最大等尺性運動

2: 手指伸筋に対する自動介助運動

3: 大腿四頭筋筋力改善目的の電気治療

4: ハムストリングスへの持続的伸張運動

5: 上腕二頭筋の痙性への温熱療法

第57回午後:第8問

28歳の女性。頸髄損傷(第6頸髄節まで機能残存)。車椅子とベッド間の移乗は前・後方移動で自立し、ADLは自助具や環境整備で自立の見込みを得た。住宅改修を図に示す。正しいのはどれか。2つ選べ。 

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1: ①の廊下幅は歩行者とのすれ違いのために140 cmにした。

2: ②のポーチの幅は車椅子を回転させるために100 cmにした。

3: ③の廊下と居室の開口部通過の幅は90 cmにした。

4: ④のシャワーフックの位置の高さは150 cmにした。

5: ⑤の屋外スロープの勾配は1/4にした。

第38回午前:第16問

図A、Bの動作を示す頸髄損傷者である。握力は測定不可能であるが、極く軽い物品は図Aのような把持形態を用い、図Bのような肩関節外転運動を伴った回内運動が可能である。なお、顔にかかった掛け布団を払いのける動作は困難である。この患者の車椅子操作について正しいのはどれか。 

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1: ADL自立のためには電動車椅子が必要である。

2: 手とハンドリムに適切な摩擦が得られればハンドリムのノブは不要である。

3: 車椅子前進駆動には広背筋と上腕三頭筋が強く作用する。

4: 車椅子上での臀部の徐圧は部分的であっても自力では不可能である。

5: 体幹を前屈しフットプレートに手を届かせる方法はない。

第46回午前:第8問

頸髄損傷患者。握力は測定不能で、ごく軽い物品は図Aのように把持できる。図Bのように肩関節外転を伴って、前腕を回内することができる。「顔にかかった掛け布団を払いのけることができない」と訴える。この患者の車椅子使用で正しいのはどれか。 

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1: フットサポートに手を届かせる方法はない。

2: 車椅子上での殿部の除圧は自力ではできない。

3: 車椅子前進駆動のために上腕三頭筋を用いる。

4: ADL自立のためには電動車椅子が必須である。

5: 適度な摩擦が得られればノブ付きハンドリムは不要である。

第46回午後:第17問

頸髄損傷者がとる動作で肘伸展筋力を必要とするのはどれか。 

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1: 起き上がり

2: 弾性回内装具での駆動

3: 身体の後方移動

4: 身体の前方移動

5: ベッドへの移乗

第49回午後:第12問

56歳の男性。数年前から頸椎椎間板ヘルニアを指摘されていた。昨日、自宅で転倒して突然に麻痺を呈した。頸髄損傷と診断され、主な損傷部位以下の機能はASIA機能障害尺度でBである。頸椎MRIを示す。正しいのはどれか。 

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1: 横隔膜の麻痺がある。

2: 肩をすくめることができる。

3: スプーンを握り食事ができる。

4: 棚の上の物をとることができる。

5: 頸部を回旋することができない。

第47回午前:第40問

脊髄損傷患者にみられる自律神経過反射について正しいのはどれか。  

1: 第5胸髄よりも高位の損傷に発生する。

2: 下肢挙上で症状は軽減する。

3: 起立負荷で生じる。

4: 低血圧を呈する。

5: 頻脈を呈する。

第39回午前:第67問

頸髄損傷(第6頸髄節まで機能残存)の残存筋で適切でないのはどれか。  

1: 僧帽筋

2: 三角筋

3: 上腕二頭筋

4: 尺側手根屈筋

5: 長橈側手根伸筋

第34回午前:第11問

頸髄損傷(第6頸髄節まで機能残存)患者の除圧の方法で誤っているのはどれか。  

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第38回午前:第16問

図に示す動作を行う脊髄損傷患者について答えよこの患者のADLで正しいのはどれか。 

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1: 寝返りには手すりが必要

2: 長座位保持には手すりが必要

3: 食事には長対立装具が必要

4: 更衣はズボンを除いて可能

5: 洋式トイレの使用が可能