自律神経障害を伴う脊髄小脳変性症において発症4年目で考えられる病態はどれか。
1: タンデム歩行は可能である。
2: 独歩は可能である。
3: 支持なしでの立ち上がりは可能である。
4: 介助歩行は可能である。
5: 寝たきりの状態である。
脊髄小脳変性症の症状と対処との組合せで誤っているのはどれか。
1: 嚥下障害-とろみ調整食品
2: 起立性低血圧-弾性包帯
3: 脊髄後索障害-視覚代償
4: 四肢失調症-PNF
5: 睡眠時無呼吸症候群-口すぼめ呼吸
脊髄小脳変性症患者で、運動範囲が小さく動作が緩慢な状態に対する運動療法として適切なのはどれか。
1: Frenkel体操
2: 重錘負荷を用いたバランス練習
3: 外的リズム刺激による歩行練習
4: 弾性緊縛帯を装着した協調運動
5: PNFを用いた同時筋収縮の促通
脊髄小脳変性症に比べて多発性硬化症に特徴的なのはどれか。
1: 痙縮
2: 運動失調
3: 嚥下障害
4: 構音障害
5: 有痛性けいれん
脊髄小脳変性症にみられにくく、多発性硬化症に特徴的なのはどれか。
1: 痙縮
2: 運動失調
3: 嚥下障害
4: 構音障害
5: 有痛性痙攣
ギラン・バレー症候群で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 脳神経は回避される。
2: 再発を繰り返すことが多い。
3: 軸索型は機能予後が不良である。
4: 重度な感覚障害を伴うことが多い。
5: 近位筋より遠位筋の障害が遷延する。
脊髄小脳変性症の理学療法で適切でないのはどれか。
1: 四肢近位部への弾性緊縛帯
2: 四肢遠位部への重錘負荷
3: 膝固定装具装着での歩行訓練
4: rhythmic stabilization
5: バルーンを用いての座位訓練
脊髄損傷の感覚障害について正しいのはどれか。
1: 馬尾神経症候群ではみられない。
2: 中心性頸髄損傷では上肢より下肢に強い。
3: 脊髄円錐症候群では肛門周囲が障害される。
4: 前脊髄動脈症候群では位置覚が障害される。
5: Brown-Séquard症候群では病巣の反対側の位置覚が障害される。
アテトーゼ型脳性麻痺について誤っているのはどれか。
1: 痙直型より少ない。
2: 原始反射が残存しやすい。
3: 不随意運動を主症状とする。
4: 上肢より下肢の障害が重度であることが多い。
5: 成人以降の二次障害として頸椎症性脊髄症がある。
パーキンソン病の症状と比べて脊髄小脳変性症の症状をよく表しているのはどれか。
1: 罫線の間隔に収まる文章が書けない。
2: ブザー音を合図に動き出すまでに時間がかかる。
3: 体幹の回旋運動と逆の方向に頸を回旋することが難しい。
4: 光の点滅で手を打つと反復回数に連れタイミングのずれが大きくなる。
5: ポケットから手探りで目的物をつかみ出すとき小さなものの方が容易にできる。
神経・筋変性疾患のリハビリテーションで誤っているのはどれか。
1: Guillain–Barré 症候群では訓練中の不整脈に注意する。
2: Parkinson病では視覚刺激を運動発動に利用する。
3: 脊髄小脳変性症では早期から補助具を導入する。
4: 筋萎縮性側索硬化症の車椅子利用者では褥瘡の発生に注意する。
5: 筋ジストロフィーの運動訓練では過負荷に注意する。
脊髄小脳変性症患者に対する作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 1. 彫刻
2: 2. 木工作業
3: 3. マクラメ
4: 4. 金工作業
5: 5. 張り子細工
中枢神経発生に伴う先天奇形とその特徴の組合せで正しいのはどれか。
1: 滑脳症―――――――――脳溝増加
2: 全前脳胞症―――――――顔面外側の欠損
3: 二分脊椎――――――――水頭症合併
4: Arnold-Chiari奇形―――脊髄の頭蓋内嵌入
5: Dandy-Walker症候群―――後頭蓋縮小
小児自閉症について正しいのはどれか。
1: 学童期に発症する。
2: 脊椎変形を生じる。
3: 女児より男児に多く出現する。
4: 精神遅滞を伴うことは稀である。
5: 大部分の症例でてんかんを認める。
重症度分類Ⅲ度(中等度)の脊髄小脳変性症の患者に対する生活指導で適切なのはどれか。
1: 筋力増強訓練は控える。
2: 家具の配置変更を検討する。
3: 歩隔をできるだけ狭くする。
4: 柄の細いスプーンを使用する。
5: 杖はできるだけ軽量なものを用いる。
46歳の男性。脊髄小脳変性症。最近、歩行が不安定となり、壁を伝うことが多くなってきた。片脚起立は困難。複視と眼振が強く、日常生活でも気分不良となる。理学療法として適切なのはどれか。
1: 継ぎ足歩行
2: Frenkel体操
3: 号令を用いた歩行
4: バランスボードを用いた起立訓練
5: リズミック・スタビリゼーション
閉鎖性外傷性脳損傷の特徴で適切でないのはどれか。
1: 意識障害の期間と予後とは関係がある。
2: 病巣はびまん性である。
3: 好発部位は両側後頭葉である。
4: 認知障害、記憶障害および行動異常がみられる。
5: 失調やバランス障害がみられる。
小脳症状として適切なのはどれか。2つ選べ。
1: ジスメトリー
2: 折りたたみナイフ現象
3: 深部感覚障害
4: 病的反射陽性
5: 筋緊張低下
中枢神経の先天奇形とその特徴の組合せで正しいのはどれか。
1: 小頭症―――――――――脳圧亢進
2: 滑脳症―――――――――脳溝増加
3: 二分脊椎――――――――水頭症合併
4: Dandy-Walker症候群――後頭蓋縮小
5: Arnold-Chiari奇形―――脊髄の頭蓋内嵌入