クリニカルパスで誤っているのはどれか。
1: いつまでに何をするかを明確にする。
2: チームアプローチを促進する。
3: 患者への説明に利用する。
4: 職種ごとの役割を明確にする。
5: バリアント(逸脱)を生じないことが要件となる。
認知行動療法で正しいのはどれか。
1: 入院中に行う治療法である。
2: 主な対象疾患は認知症である。
3: 考え方の癖に気付く練習をする。
4: グループミーティングを重視する。
5: 評価には認知機能検査が用いられる。
心因性のけいれん発作を繰り返す患者への対応で適切なのはどれか。
1: 叱咤激励する。
2: 心理検査を提案する。
3: 作業療法への参加を中止する。
4: その都度プログラムを変更する。
5: ストレス状況について話し合う。
22歳の男性。注意欠如・多動性障害。大学卒業後に営業職に就いた。顧客との約束や書類を忘れるなどの失敗が続き、上司が度々指導をしても改善しなかった。子供のころから不注意傾向があり、母親は「しつけをしてこなかった自分に非がある」という。その後も失敗が続いて自信を喪失し、1週前から欠勤し精神科の受診に至った。入院となり作業療法が処方された。この時期の作業療法士の対応として適切なのはどれか。
1: 仕事に適性がないと伝えて転職を勧める。
2: 休養に専念し職場復帰を焦らないように伝える。
3: 母親のしつけの失敗の影響が残っていると告げる。
4: 上司の指導方法が病気の誘因であることを説明する。
5: 職場復帰のために対人技能向上を目的とした作業活動を勧める。
23歳の女性。統合失調症。短大卒業後、事務員として働いていた。職場の同僚に噂されていると上司に訴えるなど、被害関係妄想が強まり精神科に紹介され入院となった。薬物療法で精神症状は治まり、2週目に作業療法が開始された。この時期の作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 職場復帰に向けての訓練
2: 他患者との場の共有
3: 対人交流技能の訓練
4: 金銭管理の練習
5: リラクセーション
器質性精神障害患者に対する作業療法開始時の作業適用で適切でないのはどれか。
1: 作業工程が単純なものを選ぶ。
2: 個別プログラムから始める。
3: 知的水準を確認しておく。
4: 耐久性を高める作業を選ぶ。
5: 安全な作業環境を設定する。
初老期うつ病の作業療法開始時の留意点で適切なのはどれか。
1: 静かな環境を設定する。
2: 回想法を導入する。
3: 病前に得意だった活動を導入する。
4: グループ活動を導入する。
5: 失敗したときはその都度励ます。
身体表現性障害の患者に対する作業療法士の対応で適切でないのはどれか。
1: 受容的・支持的に関わる。
2: 矛盾する身体症状の理由を話し合う。
3: 葛藤解決や対処方法を話し合う。
4: アンビバレンツな言動を許容する。
5: 心理的距離を保つ。
注意欠如・多動性障害の患者の就労に関して適切な助言はどれか。
1: 優先順位にこだわらないようにする。
2: 多彩なやり方で物事を行うようにする。
3: 周囲の人に配慮を求めないようにする。
4: 自分だけの時間や場所を作るようにする。
5: 便利なハイテク機器などは利用しないようにする。
境界性パーソナリティ障害の患者に対する作業療法で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 退行を許容する。
2: 集団作業への参加を促す。
3: 柔軟な枠組みを提供する。
4: 攻撃衝動の適応的発散を促す。
5: 主観的な苦悩を共感的に理解する。
統合失調症について正しいのはどれか。
1: 症状寛解後は薬物治療を中止する。
2: 家族心理教育を行うことで再発率が低下する。
3: 精神病未治療期間の長短は予後と無関係である。
4: 服薬自己管理の練習は急性増悪期から開始する。
5: 障害者試行雇用〈トライアル雇用〉の対象にはならない。
20歳の男性。広汎性発達障害。高校の普通科を卒業後、工場に就職するが職場で上司に指示されたことが途中で変更になったことで怒ったり、昼休みの同僚との会話からトラブルとなったりして退職した。その後、抑うつ的な状態が続き、精神科受診となった。この患者への作業療法の目的で最も適切なのはどれか。
1: 体力の向上
2: 自尊心の回復
3: 見当識の改善
4: 行動の自己洞察
5: 生活リズムの回復
うつ病患者の回復期初期の作業適用で適切でないのはどれか。
1: 短時間でできる種目
2: 生活に役立つ種目
3: 手順の明確な種目
4: 繰り返しの必要な種目
5: 自己判断が必要な種目
24歳の女性。知的障害。就労継続支援A型事業を利用中。就労意欲は高いが状況の判断能力が低く、他者の発言を被害的に受け取る傾向が強く欠勤が多くなり、作業療法士に相談に来た。この患者で優先して支援すべきなのはどれか。
1: 洞察
2: 職場の変更
3: 作業耐久性の向上
4: 生活リズムの安定
5: 対人関係技能の向上
家族心理教育について正しいのはどれか。
1: 病気に関する知識を増やす。
2: 患者の育て方の振り返りを行う。
3: 通常は個人プログラムとして行う。
4: 患者は診断名を知らないことが前提となる。
5: EE〈Expressed Emotion〉を高める指導を行う。
回復期リハビリテーション病棟について正しいのはどれか。
1: 環境調整は行わない。
2: 病棟での訓練は行わない。
3: 昭和60年に制度化された。
4: 家庭復帰の推進を目標とする。
5: 作業療法士の人員配置基準はない。
認知症患者への作業療法で改善されやすいのはどれか。
1: 失語
2: 記憶障害
3: 異常感情
4: 見当識障害
5: 遂行機能障害
25歳の男性。幼いころから言語発達と学業成績は良好であったが、固執性が強く友人との関係は保てなかった。製造業に就職し業務成績も良かったが、研修中に状況を無視した言動によって同僚とのトラブルが増え、上司に伴われて精神科を受診した。この患者に対する作業療法で適切なのはどれか。
1: 集中力を高める。
2: 耐久性の向上を図る。
3: 対人関係技能を高める。
4: 複数の作業を同時に行う。
5: 多くの感覚刺激を取り入れる。
うつ病患者の作業療法でみられやすいのはどれか。2つ選べ。
1: 1. 責任感の低下
2: 2. 評価への無関心
3: 3. 几帳面な取り組み
4: 4. 手順と段取りの混乱
5: 5. 仕上がりへのこだわり
適応障害について誤っているのはどれか。
1: 日常生活に支障を生じる。
2: 認知行動療法は有効である。
3: 薬物療法が治療の中心になる。
4: 抑うつ気分を伴うことが多い。
5: 適応的なストレス・コーピング技能を養う必要がある。