第55回午前第88問の類似問題

第57回午後:第78問

下肢の深部静脈血栓症により塞栓をきたすことが最も多い臓器はどれか。  

1: 脳

2: 肺

3: 肝 臓

4: 心 臓

5: 腎 臓

  • 答え:2
  • 解説:下肢の深部静脈血栓症は、血栓が剥がれて肺に運ばれ、肺の血管で詰まることが最も多い。そのため、肺が最も塞栓を起こす臓器である。
  • 脳は下肢の深部静脈血栓症による塞栓のリスクが高い臓器ではない。血栓が脳に達することは稀である。
  • 肺は下肢の深部静脈血栓症による塞栓が最も多い臓器である。血栓が剥がれて肺に運ばれ、肺の血管で詰まることが多いため、正解である。
  • 肝臓は下肢の深部静脈血栓症による塞栓のリスクが高い臓器ではない。血栓が肝臓に達することは稀である。
  • 心臓は下肢の深部静脈血栓症による塞栓のリスクが高い臓器ではない。血栓が心臓に達することは稀であり、通過する部分が広いため詰まることが少ない。
  • 腎臓は下肢の深部静脈血栓症による塞栓のリスクが高い臓器ではない。血栓が腎臓に達することは稀である。
  • 科目:内部障害と臨床医学
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第40回午後:第85問

脳血管障害のCT異常所見で誤っているのはどれか。 ア.一過性脳虚血発作-低吸収域イ.脳梗塞(急性期)-高吸収域ウ.脳梗塞(慢性期)-低吸収域エ.くも膜下出血(急性期)-高吸収域オ.脳出血(急性期)-高吸収域  

1: ア、イ

2: ア、オ

3: イ、ウ

4: ウ、エ

5: エ、オ

第43回午後:第88問

脳梗塞の原因で誤っているのはどれか。  

1: 心房細動

2: もやもや病

3: 心臓弁膜症

4: Buerger(バージャー)病

5: 頸動脈粥状硬化

第51回午後:第32問

前交通動脈の動脈瘤塞栓術後に両側前脳基底部の梗塞で生じやすい症状はどれか。  

1: 構成障害

2: 視覚失認

3: 相貌失認

4: 感覚性失語

5: 健忘症候群

第48回午後:第75問

深部静脈血栓症を起こしやすいのはどれか。  

1: 人工膝関節置換術後

2: 橈骨遠位端骨折

3: 心房細動

4: 血友病

5: 高血圧

第57回午前:第90問

脳梗塞の発生部位と出現する症状の組合せで正しいのはどれか。  

1: Broca領域 ── 遂行機能障害

2: 右小脳半球 ── 左上下肢の運動失調

3: 右内包後脚 ── 左上下肢の運動麻痺

4: 左前頭葉 ── 左半側空間無視

5: 左放線冠 ── 感覚性失語

  • 答え:3
  • 解説:脳梗塞の発生部位によって出現する症状は異なります。この問題では、それぞれの部位における症状を正確に理解することが求められています。
  • Broca領域は運動性失語の症状が現れる部位であり、遂行機能障害は前頭葉で見られるため、この選択肢は誤りです。
  • 右小脳半球では、右(同側)上下肢の運動失調が見られるため、この選択肢は誤りです。小脳半球の症状には、同側上下肢の運動失調や筋緊張の低下が含まれます。
  • 右内包後脚では、左上下肢の運動麻痺が見られるため、この選択肢は正しいです。
  • 左前頭葉では非流暢性失語が見られるため、この選択肢は誤りです。左半側空間無視は、右頭頂葉後部で見られる症状です。
  • 左放線冠は部位によって様々な症状が現れますが、感覚性失語はWernicke領域で見られるため、この選択肢は誤りです。
  • 科目:神経・筋系の障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第41回午前:第6問

脳出血時の頭部CT(別冊No. 1)を別に示す。誤っているのはどれか。 

41_0_6

1: くも膜下出血

2: 尾状核出血

3: 小脳出血

4: 脳幹出血

5: 被殻出血

第36回午後:第86問

脳血管疾患で誤っているのはどれか。 ア.我が国では死因の第1位である。イ.糖尿病は危険因子である。ウ.視床は脳出血の好発部位である。エ.脳動脈瘤の破裂によってくも膜下出血が起こる。オ.脳梗塞の急性期ではエックス線CT所見は高吸収域を示す。  

1: ア、イ

2: ア、オ

3: イ、ウ

4: ウ、エ

5: エ、オ

第57回午前:第93問

感染性心内膜炎が原因で生じやすいのはどれか。  

1: 脳塞栓症

2: 心囊液貯留

3: 下肢静脈血栓

4: 僧帽弁狭窄症

5: 循環血漿量減少性ショック

  • 答え:1
  • 解説:感染性心内膜炎は、心内膜の感染によって起こる病気であり、その結果として脳塞栓症が生じやすくなります。他の選択肢は感染性心内膜炎と直接関連がないため、正解は1です。
  • 脳塞栓症は、心原性脳塞栓症の原因の一つであり、感染性心内膜炎が原因となることがあります。感染性心内膜炎により、心内膜に菌塊が形成され、これが脳血管に流れ込むことで脳塞栓症が生じます。
  • 心囊液貯留は感染性心内膜炎とは直接関連がなく、主な原因はウィルス感染や自己免疫的機序などの特発性、腫瘍や甲状腺機能低下症などの代謝性などです。
  • 下肢静脈血栓は感染性心内膜炎とは直接関連がなく、主な原因は静脈内壁の損傷、癌や遺伝子性の障害による血液凝固障害、血流速度低下などです。
  • 僧帽弁狭窄症は感染性心内膜炎とは直接関連がなく、主な原因は連鎖球菌性咽頭炎や猩紅熱による小児期のリウマチ熱です。
  • 循環血漿量減少性ショックは感染性心内膜炎とは直接関連がなく、主な原因はケガや血管破裂による重度の出血、火傷や膵炎による体液の過剰な喪失などです。
  • 科目:内部障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第55回午前:第36問

脳性麻痺の痙縮の治療として適切でないのはどれか。  

1: バクロフェン髄腔内投与療法

2: 筋緊張抑制ギプス療法

3: ステロイド薬経口投与

4: フェノールブロック

5: ボツリヌス療法

  • 答え:3
  • 解説:脳性麻痺の痙縮の治療には、筋緊張を緩和し、関節可動域を改善する方法が用いられます。適切な治療法は、バクロフェン髄腔内投与療法、筋緊張抑制ギプス療法、フェノールブロック、ボツリヌス療法などがありますが、ステロイド薬経口投与は適切ではありません。
  • バクロフェン髄腔内投与療法は、脳性麻痺の痙縮の治療に適切な方法です。バクロフェンは筋弛緩作用を持つ薬物で、髄腔内に直接投与することで効果的に筋緊張を緩和します。
  • 筋緊張抑制ギプス療法は、脳性麻痺の痙縮の治療に適切な方法です。この療法では、ギプスを用いて筋緊張を抑制し、関節可動域を改善することが目的です。
  • ステロイド薬経口投与は、脳性麻痺の痙縮の治療に適切でない方法です。ステロイド薬は抗炎症作用がありますが、痙縮の治療には効果が期待できません。
  • フェノールブロックは、脳性麻痺の痙縮の治療に適切な方法です。フェノールは神経伝達物質の放出を阻害する作用があり、筋緊張を緩和する効果があります。
  • ボツリヌス療法は、脳性麻痺の痙縮の治療に適切な方法です。ボツリヌス毒素は筋肉の収縮を抑制する作用があり、痙縮、筋緊張、関節可動域の改善に効果があります。ただし、効果は時間制限がありますが、歩行の改善も期待できるため、強く勧められます(グレードA)。
  • 科目:発達・小児疾患
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第41回午後:第54問

急性心筋梗塞で誤っているのはどれか。  

1: 冠動脈の粥状硬化が原因となる。

2: 血栓付着による冠動脈の閉塞で発症する。

3: 胸痛に伴ってショックに陥ることが多い。

4: 心電図所見ではST低下を特徴とする。

5: 発症早期の再灌流療法によって救命率が改善する。