Guillain-Barré症候群について誤っているのはどれか。
1: 自己免疫機序による。
2: 髄液の異常所見がみられる。
3: 筋力低下は体幹から始まる。
4: 自覚的感覚異常がみられる。
5: 神経原性の針筋電図所見を認める。
Guillain-Barré症候群について正しいのはどれか。
1: 高頻度に再発する。
2: 痙性麻痺が中核症状である。
3: 運動麻痺は一側性に進行する。
4: 髄液に異常所見が認められる。
5: ステロイドパルス療法が有効である。
Guillain-Barré症候群について正しいのはどれか。
1: 呼吸障害は合併しない。
2: 先行感染症状がみられる。
3: 軸索型の予後は良好である。
4: 髄液中の細胞増多がみられる。
5: 左右非対称に四肢の筋力低下が進行する。
Guillain-Barré症候群について正しいのはどれか。
1: 四肢の深部腱反射が亢進する。
2: 欧米に比べて日本では軸索型が多い。
3: 脳神経症状がみられるのは5%以下である。
4: 先行感染から24時間以内に神経症状が出現する。
5: 約90%の症例で神経症状のピークは1週間以内である。
Guillain-Barré症候群で最も頻度が高い症状はどれか。
1: 企図振戦
2: 聴神経麻痺
3: 外眼筋麻痺
4: 顔面神経麻痺
5: Babinski徴候陽性
Guillain-Barré症候群について正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 罹患した部位に痙縮がみられる。
2: ウイルス感染が先行することが多い。
3: 軸索変性型は脱髄型よりも予後が良い。
4: 蛋白が高値で細胞増加がない髄液所見を伴う。
5: 症状は数か月かけて徐々に進行することが多い。
次の症候のうちGuillain-Barré症候群で最も頻度が高いのはどれか。
1: 聴神経麻痺
2: 視力障害
3: 眼瞼下垂
4: 顔面神経麻痺
5: Babinski徴候陽性
Guillain-Barré症候群で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 筋力低下は体幹に初発する。
2: 急性期は廃用症候群を予防する。
3: 血清CK値を運動量の目安とする。
4: 回復期は過用性筋力低下に注意する。
5: 軸索変性型は機能予後が良好である。
Guillain-Barré症候群について正しいのはどれか。
1: 50%以上で再発する。
2: 脱髄型と軸索型がある。
3: アルコール多飲が原因である。
4: ビタミンB1欠乏によって起こる。
5: 歩行可能まで回復する症例は25%以下である。
42歳の男性。Guillain-Barré症候群。発症後3日目。四肢体幹の重度な麻痺と呼吸筋麻痺のため人工呼吸器管理の状態である。この時期に行う理学療法で適切なのはどれか。
1: 体位排痰
2: 痙縮の抑制
3: 体幹の漸増抵抗運動
4: 上下肢の高負荷の筋力増強運動
5: 上下肢の過伸張を伴うストレッチ
Guillain-Barré症候群でみられにくいのはどれか。
1: 誤嚥
2: 運動時痛
3: 温痛覚脱失
4: 起立性低血圧
5: 拘束性換気障害
42歳の女性。感冒症状が出現して1週間後から対称性に両手のしびれを自覚し、脱力が急速に近位部へと広がったため神経内科を受診した。上肢遠位部優位の脱力と四肢の深部腱反射消失を認め、Guillain-Barré症候群と診断された。検査所見として正しいのはどれか。
1: 髄液検査で細胞数が増加する。
2: 頸髄MRI検査で髄内信号異常を認める。
3: 末梢神経伝導検査で伝導速度が低下する。
4: 末梢神経の連続刺激でM波の振幅が漸増する。
5: 末梢神経刺激で誘発されるF波の潜時が短縮する。
Guillain-Barré症候群で起こりにくいのはどれか。
1: 異常感覚
2: 呼吸困難
3: 嚥下障害
4: 視覚障害
5: 起立性低血圧
30歳の女性。Guillain-Barré症候群。発症2週間後に麻痺の進行が止まり、ベッドサイドの作業療法を開始した。筋力は上肢帯筋群3(Fair)、手指筋群2(Poor)、股関節・膝関節筋群2(Poor)、足関節筋群1(Trace)である。現状で行えるADLはどれか。
1: 万能カフ付スプーンでの食事
2: リーチャーの使用
3: 短対立副子を用いたボタンかけ
4: 臥位でのズボン着脱
5: 車椅子の駆動
25歳の男性。Guillain-Barré症候群。発症後3日で運動麻痺は進行しており、呼吸筋麻痺のため人工呼吸器管理中である。理学療法で適切でないのはどれか。
1: 体位変換
2: 筋力増強運動
3: 胸郭ストレッチ
4: 関節可動域運動
5: 30°程度のリクライニング位
32歳の女性。2週前に上気道炎を発症し、5日前から四肢末端の異常感覚を自覚した。その後、徐々に四肢の脱力を認めた。Guillain-Barré症候群と診断され、直ちにγ-グロブリン大量静注療法を開始した。入院時の四肢筋力はMMTで段階4であったが、入院2日後には顔面筋麻痺と構音・嚥下障害が出現し、翌日には痰が多く呼吸困難が出現したため、気管挿管され人工呼吸器管理となった。四肢筋力は近位筋で段階1、その他は段階2~3に低下している。現時点で優先される治療はどれか。
1: 機能的電気刺激
2: 筋力増強運動
3: 座位練習
4: 自発呼吸練習
5: 排痰練習
軸索変性型のGuillain-Barré症候群で適切なのはどれか。
1: 発症後1週間経過すれば高負荷の訓練は可能である。
2: γ-グロブリン大量療法中に運動療法は行わない。
3: 下垂足に対して軽量の短下肢装具を作製する。
4: 手内筋麻痺は3か月以内で回復する。
5: 発症後6か月間で症状は固定する。
次の文により6、7の問いに答えよ。28歳の男性。2週前にGuillain-Barré症候群と診断された。γグロブリン大量静注療法を実施され、症状の進行は停止した。本日実施した右上肢の運動神経伝導検査の結果を表に示す。最も障害されていると考えられる運動はどれか。
1: 母指対立
2: 示指MP関節伸展
3: 中指DIP関節伸展
4: 環指PIP関節屈曲
5: 小指外転
ギラン・バレー症候群について誤っているのはどれか。
1: 自覚的感覚異常がみられる。
2: 神経原生の筋電図所見である。
3: 軸索型の予後は良好である。
4: 呼吸・嚥下障害を伴う。
5: 髄液の異常所見がみられる。
ギラン・バレー症候群で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 脳神経は回避される。
2: 再発を繰り返すことが多い。
3: 軸索型は機能予後が不良である。
4: 重度な感覚障害を伴うことが多い。
5: 近位筋より遠位筋の障害が遷延する。